「eSIM」でキャリアと格安SIMの合わせ技

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2022年2月28日 更新
 eSIMのメリット・デメリットの記述内容を修正
 eSIM対応通信事業者の一部を追加
2022年8月12日 更新
 IIJmioのeSIM対応機種を修正
2022年8月26日 更新
 HISモバイルeSIM提供開始を追記

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「eSIM」って?

eSIMの「e」は「組み込む」という意味の「embedded」の頭文字を取ったもの。それにSIMを後ろにつけたもので、 組み込み式のSIMカードという意味を表しています。

端末の中に組み込まれているチップ型SIMにプロファイル*を読み込ませることで、その場ですぐにアクティベーションできるのが特長です。

* プロファイルとは、情報を書き込んである設定データの集まりのことをいいます。 例えば、SIMに書き込まれた契約者情報など。

通常、モバイル端末のSIMカードは取り外しが可能ですが、eSIMの場合はSIM機能があらかじめ端末に内蔵されています。

eSIM対応の端末は、物理的なSIMカードを使わずにモバイル通信プランを設定することができるため、契約の際に郵送などでSIMカードの受け渡しをしたり、脱着をしたりする手間が不要になります。

そのため、1つの端末の中で、物理的なSIMとデジタル上で設定するeSIMの両者を使用して、2つの通信サービスを利用できる点が大きなメリットです。

要するに、大手スマホキャリアのSIMカードを音声回線としてそのまま使い、データ通信のみ「eSIM対応サービス」を使えば、月々の料金を削減できるわけです。

eSIMのメリット・デメリット

eSIMも以下のようなメリットやデメリットがあります。利用する際にはこの点をよく理解したうえで申し込みしましょう。

eSIM利用のメリット

  • 契約手続きはオンラインで完了し、SIMカードの送付などの手間を省けるため、すぐにスマホを利用できます。
  • デュアルSIM対応のスマホだったら、eSIMにSIMカードをプラスして、電話番号やモバイル通信を使い分けることができます。

    つまり、スマホを2台持ちしなくても複数回線を使えるということです。
  • 意外と便利なのが海外旅行時です。海外用のSIMカードに差し換える必要がなく、オンラインで手続きが完了します。

eSIMのデメリット

  • 使えるのはeSIM対応の端末に限られるので、欲しいと考えているスマホが手に入るとは限りません。
    ただ、最近は選択肢が相当増えてきつつあります。
  • すべての通信事業者が対応しているわけではありません。eSIMを導入していない通信事業者もあります。
  • 利用する端末のSIMロックは解除されていることが原則です。

2020年9月6日追記
「eSIM対応サービス」については「iijmio」と楽天モバイルではオリジナルのAndroidスマートフォン「Rakuten Mini」向けにeSIMサービスを提供しています。

そのほかのeSIM対応製品として「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」以降のiPhoneシリーズや「Google Pixel 4」「Google Pixel 4 XL」が挙げられています。

ただし、楽天モバイルではiPhoneやiPadでの初期設定方法も案内してはいるものの、本稿執筆時点ではiPhoneでeSIMを利用することは動作保証外とされています。

2022年2月28日 追記 

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2022年2月28日現在のeSIM対応通信事業者

  • ドコモ(新ブランドahamoを含む)
  • au(新ブランドpovoを含む)
  • ソフトバンク(新ブランドLINEMOを含む)
  • 楽天モバイル
  • ワイモバイル
  • UQモバイル
  • IIJmio
  • LinksMate
  • BIC SIM
  • 日本通信(2022年4月6日開始)追記
  • HISモバイル(2022年8月24日開始)追記
    「自由自在290プラン」で利用できます。

2022年2月12日 追記
eSIM対応スマートフォン一覧は以下のリンクをご覧ください。
価格.com:eSIM対応スマートフォン

 

「IIJmio」のeSIMサービス

IIJmioのeSIMサービスはデータ通信専用です。通信回線はドコモを利用しています。

IIJmioの利用できる端末は以下の通りですが、SIMロックが解除されていることが前提条件です。

最新の端末情報は以下のリンクを参照してください。

2022年8月12日 追記:eSIMが使える端末

タブレット/ノートPCスマートフォン
iPad mini(第5世代)iPhone 11 
iPad Air(第3世代)iPhone 11 Pro 
11インチiPad Pro iPhone 11 Pro MAX 
12.9インチiPad Pro(第3世代)iPhone XS 
Surface Pro LTE Advanced iPhone XS Max 
ASUS TransBook Mini T103HAF-LTE iPhone XR 
ASUS TransBook Mini T103HAF-GR079LTE Google Pixel 4
iijmioのESIM対応端末機器の一覧表

2020年9月6日  対応機器について追記
引用元:iijmio.jp

2020年9月6日 追記
iijmioのESIM料金表iijmioの料金表による

参考:「IIJmio」のプランでは以下のように料金を削減できるそうです。

キャリアの契約を維持しつつデータ通信のみ「eSIMプラン」を利用した場合

esimを領した場合の金額比較 IIJmioからの引用
引用元:IIJmio公式ホームページ

※1 大手携帯電話会社の料金は、auの「新auピタットプラン」を4~7GB利用、家族割プラス(3人以上)を利用した場合の4,980円で算出。端末料金は含まれておりません。

※2 大手携帯電話会社の料金は、auの「新auピタットプラン」を1GB以下利用。家族割プラス(3人以上)を利用した場合の1,980円とeSIMプラン(6GB)1,520円にて算出。端末料金は含まれておりません。

引用元:IIJmio公式ホームページ

一年間で料金を比較すると・・・

esimを使用した場合の金額比較 IIJmioからの引用記事

引用元:IIJmio公式ホームページ

さらに、IIJmioのeSIMプランも、他のプランと同様、余ったデータ容量の繰り越しに対応しているため、毎月の利用量が大きく変動する人も安心して利用できそうです。

「eSIM」 についてはまだなじみが少なく、対応するMVNOもたったの一社のみで、さらに端末もある程度限定されています。
ある意味発展途上であるかと考えられますが、利用すると毎月の出費がおさえられます。試してみる価値は十分あるかと思います。

以上で「eSIM」とIIJmioに関する解説を終わります。

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