家庭で使うコンセントにも様々な種類と使い方がある

壁コンセントとプラグ

更新:2022年3月1日 
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 EV車とPHEV車のコンセントを追加
更新:2022年6月8日
 プラグの説明と静止画を追記

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たかがコンセント、されどコンセント

建物や家庭内で必ずお目にかかるモノに、壁に設置されているコンセントがあります。
あらゆる電化製品や、パソコンの電源として、あるいはスマートフォンやタブレットの充電など、まったく意識することなくコンセントを利用しています。
このコンセントも興味をもって調べると、いろいろ面白い情報にぶつかります。

そもそも、コンセントって何?

「コンセント」とは本来英語で「 concentric=同心、集中」に plug を足して「同軸のプラグ」の意味になり、和製英語だそうです。

ようするに、配線から電気を取るための、プラグの差し込み口ということでしょう。

コンセントという言葉は、和製英語ですので当然国外では理解されず、 outlet (アウトレット)、 plug receptacle (プラグ レセプタクル)または plug socket (プラグソケット)が正解です。

さて、コンセントには定格電流があるのはご存じですか。定格電流とは、この電流値までなら安全に使えますよ。という指針で一般家庭の定格電流は15Aです。
定格電流15Aはあくまで一般論で、使用環境によっては変わることがあります。

たとえば、自宅のコンセントのアンペアが15Aで、電圧(V)が100Vであった場合、そのコンセントで使用できる消費電力(W)は1,500Wになります。

「A(アンペア)」×「V(ボルト)」=「W(ワット)」 の関係ですね。

定格電流とは、そのコンセントで使える電力の総数を表したもので、差し込み口ごとに15A使用できるのではありません。差し込み口すべてを合わせて15Aです。

たとえば、二つのコンセントがあり、片方で10A使用していたら、もう一方は5Aまでしか使えません。

定格電流を超えて使用していると、火災の原因になることもあります。便利がゆえに利用するたこ足配線は、使用方法を誤ると大変危険です。

たこ足配線に多くの家電をつなぎ、定格電流を超えると、中の電線が耐え切れずに最終的に火が出てしまいます。
もう一度家庭の配線をチェックして、火災を発生させないよう、安全に利用しましょう。

コンセントには正しい差し込み方があるのだ !!

壁にあるコンセントの穴をよくよく見てみると、二つの縦長の穴のうち、その一方の左側が長くなっています。

普段はあまり長短を気にしないでグサッとプラグを差し込む。 しかし、厳密には差し込み口とプラグには決まった方向があり、電化製品、特にオーディオ関連の機器の性能にも影響するとされています。

その役割は、 右側(穴が短い方、縦7㎜)が「ホット」と言い、 電気が出てくるところ(電圧がかかっている)で、 コンセントの左側(穴が長い方、縦9㎜)が「コールド」と言い、 電気が帰っていくところ(地面とつながっている)で、アースと呼ばれています。

差し込まれるコンセントの働きが違うのだから、当然差し込むプラグ、コード側にも違いがあります。

プラグはコンセントに差し込むための、二つの突起がついた部品です。このプラグをよく見てみると、突起の先端部分に丸い小さな穴が開いているのがわかるかと思います。

この穴はちゃんとした役目があって、コンセントに差したときに、簡単に抜けないようにするためのものです。

コンセント側にも小さな突起があり、その突起が穴に引っかかってプラグが抜けないようになっています。

これを専門用語で「刃受けバネ」と言うそうです。

また、 オーディオ製品のようにアースが性能(音質やノイズ)に影響するとされる機器の場合、アース側であることを示す白線をケーブルに印刷するといった配慮がなされています。

もし、コードに白く印刷されていない場合は、文字が印刷されている方がアース側になる。機器の性能を引き出したければコールド/ホットを区別した方が良いです。

コンセントの種類

● 単相100
単相100とは、コンセントの穴が二つあり、100Vの電圧に対応したコンセントのことで、日本の一般家庭では最も広く普及しています。

● 単相200
単相200とは、電圧が2倍の200Vまで対応しているので、ハイパワーを必要としている家電などに利用されています。IHクッキングヒーター、ルームエアコン、電気自動車の充電などに利用されています。

● 三相200
三相200とは、コンセントの穴が三つになり、そこからそれぞれ電気が送られて、大きな出力で電気機器などを動かすことができます。主に、工場やショッピングモールなどでの利用がメインになります。

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 コンセントの増設

電気工事は基本的には有資格者(電気工事士)でないとできません。 当然、コンセント増設も有資格者に工事を行ってもらう必要があります。必ず電気工事店などに依頼してください。

コンセントの増設は以下のような工事が考えられます。

● コンセントの増設
  今までになかった場所にコンセントを新設する。

● コンセント差し込み口の増設
  たとえば、2口コンセントから3口、4口コンセントへ差し込み口を増やす。

● コンセントのボルト数を変更
  エアコンの設置などに伴い単相100vから単相200vに変更する。

EV車、PHEV車のコンセントについて

電気自動車もプラグインハイブリッド自動車も、電気を動力として走行します。そのためバッテリーに充電が必要です。

その充電設備として、普通充電と急速充電の2種類があります。

普通充電器について

普通充電器は、一般家庭で使用できる単相AC200Vまたは100Vを利用し、型で「コンセント型」と「充電ケーブル付」に分けられます。

コンセント型で充電する場合は、車載ケーブルを取り出してコンセントに差し込んで充電します。

充電ケーブル付の場合は、充電器本体に「充電ケーブル」が装備されており、車載ケーブルは使用しません。

充電用のコネクタを車に差し込むだけで充電ができます。

急速充電器について

急速充電器は、電源に三相200Vを使い契約が別に必要で、一般家庭では不向きです。主に高速道路のサービスエリアや道の駅などに設置されているのが現状です。

 
以上で、「コンセントあれこれ」に関する解説を終わります。

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