スマートフォンの契約解除料はキャリアすべてで廃止されました

更新履歴
2022年11月4日:本文の一部を修正
2022年3月3日:本文の一部を修正

スマホを利用する際に、避けては通れない通信会社との利用契約。月々の利用料金の支払は当然ですが、釈然としなかったのが、2年定期契約した場合の、更新月以外に途中解約すると発生する、携帯電話料金の解約金(違約金)です。契約解除料ともいいます。

2019年10月に契約解除料の上限が10,450円/税込から1,100円に引き下げられました。しかし、契約を更新し続けた場合は、従来の解除料が請求されることになっていました。

これが政府の強いプッシュのおかげで、3大キャリアすべて契約解除料が廃止されることになります。

 
トミー
通信他社への乗り換えもスムーズに進み、価格競争にも弾みが出るのではと期待です。


ドコモはすでに2021年10月1日から全面撤廃しており、auとソフトバンクもそれに追随する形で、2021年10月26日、今後の撤廃に関する予定が発表されました。

そこで本記事では、3大携帯電話キャリア各社とMVNOの契約解除料に関する取り組みの現状や、利用プランなどについて、2021年10月28日現在の現況をもとに解説いたします。

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1 NTTドコモの取り組み

1-1 廃止までの経緯と現状について

経  緯 日  時 契約解除料
2019年9月30日までの料金プラン 2年契約:10,450円
1年契約:  3,300円
2019年10月1日以降の料金プラン 2年契約:  1,100円
2021年10月1日から 廃止 解約金留保(*)も合わせて廃止
 
トミー
解約金留保って何なの?

定期契約プランから、解約金なしの新プランに変更した場合でも、プラン変更前の定期契約プラン満了までの留保期間は解約金が発生するというものです。

つまり、解約金を必要としないプランなどに変更した場合でも、変更前のプラン契約期間内に解約すると、解約金が請求されてしまう仕組みになっています。

1-2 廃止に伴う注意事項

  • 2021年9月30日をもって各種定期契約プランの新規受付終了。
  • 2021年10月1日をもって、2年定期契約を更新すると、3,000ポイント進呈された「更新ありがとうポイント」の終了。
  • 契約状況に応じて適用される各種割引に変更はないようですがプランにより異なります。

1-3 NTTドコモの現在の料金プラン

大きく分けると「ギガプラン」と「ahamo」の2種類になります。

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ギガプランについて

 
トミー
小容量から大容量までユーザーの使い方に合わせた選び方ができ、サポートも充実しています。

キッズ向けのプランを含めて11のプランが用意されていて、各プランによりデータ容量や利用料金に相当の差があります。

  • 利用可能データ量:1G~無制限
  • 月額料金 :税込2,178円~7,315円(15歳以下のプランは除く)
  • サポート :フルサポート

ahamoについて

 
トミー
ギガプランのように沢山のプランはありません。中容量のプラン1つです。

サポートや申し込みに制限があるので、スマホをはじめて使う方には少しハードルが高いかもしれません。その分安いですね。

  • 利用可能データ容量:20G
  • 月額料金   :税込2,970円
  • サポート   :チャットのみ ドコモショップでのサポートは有料
  • 申し込み窓口 :オンライン
  • 申込みには「dアカウントの発行」「dポイントクラブへの入会」「オンライン発行dポイントカード番号登録」が必要。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

2 ソフトバンクの取り組み

ソフトバンクは2021年10月26日、「ソフトバンク」「Y!mobile」の両ブランドで 携帯電話の契約解除料を廃止すると発表しました。

廃止時期は 2022年2月1日を予定しています。契約解除料の廃止に伴い、旧プラン用のデータ/パケット定額サービスに対する長期継続特典が廃止されます。

2022年3月3日 更新

2022年2月1日をもって携帯電話の契約解除料は基本的には発生しません。詳細は以下のリンクをご覧ください。

2-1 廃止までの経緯と現状について

経  緯 日  時 契約解除料
2019年9月13日以降の契約プランの場合
上記前の2年契約プランに加入していた場合
ゼロ円
10,450円
2021年3月 *MNP転出手数料の3,300円を廃止 MNP転出手数料の負担なし
2022年2月1日 廃止予定

上述のように、2019年9月13日以降の新料金プランに切り替え済みのユーザーは、すでに契約解除料の負担はないため、今回の発表は関係ありません。

*MNP( Mobile Number Portability)とは番号ポータビリティといい、携帯電話会社を変更しても、電話番号がそのまま引き継げる制度のことを言います。

2-2 廃止に伴う注意事項

  • 一部のデータ定額サービスやパケット定額サービスの長期継続特典の提供が中止されます。
  • 「データプラン3GB」(スマホデビュープランを含む)や「データプラン100MB」の「長期継続特典」を終了します。代わりに誕生月に1,000円相当のPayPayボーナスを提供する「誕生月特典」に変更となります。
  • 「半額サポート」の提供条件が改定されます。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

2-3 ソフトバンクの現在の料金プラン

「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」「スマホデビュープラン」の3つから選ぶことができます。

メリハリ無制限プランについて

データ容量を気にせずにバシバシ使う方に適しているプランです。データ使用量が無制限ということです。

  • 動画の見放題でも大丈夫です。
  • 月3G以下の利用量だったら自動的に割引されます。

ミニフィットプラン+について

データ使用量が少ない方に適しているプランです。Wi-Fi接続をメインにしている方は選択肢に入るかもしれません。

  • 1Gから3Gまでの使った分だけ支払います。
  • 「家族データシェア」には加入できません。

スマホデビュープランについて

データ容量が3Gまでのプランで、スマホデビューする方や、子供さんが利用しやすい料金設定です。

1回5分以内の国内通話無料が付いています。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

3 auの取り組み

2021年10月26日、auとUQ mobileの契約解除料の廃止を、2021年度内(2022年3月末までに)に行う予定とKDDI広報部が述べています。

詳細はまとまり次第発表するとのことです。

3-1 廃止までの経緯と現状について

経  緯 日  時 契約解除料
2019年10月1日以前の2年契約プランの場合
2019年10月1日以降の2年契約Nプランに加入した場合
10,450円
  1,100円
2021年4月1日 MNP転出手数料の料金3,300円を廃止 MNP転出手数料の負担なし
2022年3月末 全面廃止予定

これで2022年3月末には3社揃い踏みということになります。

3-2 auの現在の料金プラン

料金プランは大きく分けると、「使い放題プラン」と「ピタットプラン」の2つから選べます。

使い放題プランについて

このプランはさらに5つに分類できます。いずれもデータ容量は使い放題ですが、動画配信などのサービス内容で区分されています。

ピタットプランについて

データ容量1Gから7Gまでの間で使った分だけ支払うプランです。動画をあまり使用しない方やWi-Fi接続をメインにしている方は選択肢に入ると思います。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

4 楽天モバイルの取り組み

2019年10月1日以降の申込みについては、最低利用期間と契約解除料は発生しません。

それ以前の申し込みの場合は最低利用期間があり、契約解除料については契約年月日などにより発生します。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

5 MVNO各社の契約解除料について

MVNOのなかでLIBMO、TONE、QTモバイル、BIGLOBEモバイルの4社については最低利用期間と契約解除料が設定されています。

BIGLOBEモバイル のみ解除料が1,100円/税込、それ以外の3社は10,450円が発生します。

契約解除料と利用プランについて、モバイル回線提供各社の現況をみてきました。

いずれにしても、ユーザー優先のプランや契約条件が増えて、乗り換えも自由に選べる環境になることを願ってやみません。

以上で「スマートフォンの契約解除料はキャリアすべてで廃止されました」の解説を終わります。

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