Androidスマホの盗難保護機能とは?:盗難・紛失時にスマホを即座にロックできる

Androidスマートフォンの「盗難保護」とは、スマートフォンが盗難された際に、データへの不正アクセスを防いだり、デバイスをリモートからロックしたりする機能の総称です。

盗難検出ロック、オフラインデバイスロック、リモートロックといった機能が連携し、AIや加速度センサーを活用して盗難を検知し、デバイスを保護します。

これにより、紛失・盗難時のデータ流出やデバイスの不正利用を抑止します。

本稿では、Andoroidスマートフォンの盗難保護機能の概要と設定方法について解説いたします。解説に使用したデバイスは「Google Pixel 7a Android 16」です。

お使いの機種により、表示内容や操作手順が異なることもあります。

Androidスマートフォンの設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 盗難保護機能の概要

2024年以降、GoogleはAIなどを活用した、より強力な盗難保護機能を導入しています。これらの機能は、デバイスの持ち去りやひったくりなどの犯行に対応するため、自動または簡単な操作でデバイスを保護するものです。

従来の「デバイスを探す」機能だけでは対応できなかった、リアルタイムでの盗難検知と即座の保護が可能になりました。

盗難保護機能で設定できる項目は「盗難検出ロック」、「オフラインデバイスロック」、「リモートロック」です。本機能はAndroid 10以降で動作し、一部の手順はAndroid 15以降が対象になります。

以下に盗難保護機能の要旨と設定手順を示します。

  • 盗難検出ロック
    AIやデバイスの加速度センサー、Wi-Fi、Bluetooth を用いて、デバイスが突然持ち去られたことなどを検出します。

     デバイスが持ち去られたことが検出されると、デバイスの画面が自動的にロックされます。

    利用者が特別の操作をしなくても、スマートフォン自身が状況を判断してロックをかけます。
  • オフライン デバイスロック
    デバイスが長時間インターネットに接続されていないと、自動的に画面ロックがかかり、データを保護します。

  • リモートロック
    デバイスを紛失したときや盗難にあった場合に、別のデバイスから、電話番号などの情報を使ってスマートフォンの画面をすばやくロックできます。

    画面をロックできるのは1日に2回までです。

2 盗難検出ロックの設定手順

  1. Androidスマホの「設定」アプリを開きます。




  2. 設定画面が表示されます。

    画面を下にスワイプして「セキュリティとプライバシー」をタップします。




  3. 表示された画面の「デバイスのロック解除」をタップします。




  4. 表示された画面の「盗難保護」をタップします。

    ここまでの手順は、後述の「オフライン デバイスロック」と「リモート ロック」設定でも操作します。




  5. 「盗難検出ロック」のトグルスイッチをオンにします。

    Android 16をお使いで、高度な保護機能を有効化している場合は、本機能はデフォルトでオンになっています。




  6. 盗難検出ロックの仕組みが表示されます。

    「OK」ボタンをタップします。




  7. 以上で画面ロックの設定は完了です。

    デバイスが盗まれているのでなければ、通常通りの操作(PINやパスワード入力など)でロックを解除します。

3 オフライン デバイスロックの設定手順

  1. 前述の手順①~④「盗難保護をタップします」まで操作します。




  2. 盗難保護設定画面が表示されます。

    「オフライン デバイスロック」のトグルスイッチをオンにします。




  3. オフライン デバイスロックの仕組みが表示されます。

    「OK」ボタンをタックします。




  4. 以上で画面ロックの設定は完了です。

    デバイスが盗まれているのでなければ、通常通りの操作(PINやパスワード入力など)でロックを解除します。

4 リモート ロックの設定手順

  1. 前述の見出し2「盗難検出ロックの設定手順」の手順①~④「盗難保護をタップします」まで操作します。




  2. 盗難保護の設定画面が表示されます。

    「リモート ロック」をタップします。




  3. 「リモート ロックを使用する」のトグルスイッチをオンにします。




  4. リモートロックの有効化には、確認済みの電話番号が必要です。電話番号の確認が実行されていない場合は、手順⑥に進みます。

    電話番号の確認が実行されている場合は「リモートロックを使用するために必要な情報」欄に、電話番号が表示されます。電話番号の部分をタップします。




  5. 電話番号の確認画面が表示されます。

    「電話番号を自動で確認する」のトグルスイッチをオンします。




  6. 電話番号の確認が行われていない場合は、「電話番号の確認」欄の「続行」をタップします。




    電話番号の確認画面が表示されます。「電話番号を自動で確認する」のトグルスイッチをオンにします。




  7. 以上で画面ロックの設定は完了です。

    デバイスを盗まれたり、紛失した疑いがある場合は、後述の対応をご覧ください。
確認済みの電話番号とは、Googleアカウントに登録している番号を指します。

スマートフォンを盗まれたり、紛失した疑いがある場合の対応

前述のリモートロックが有効化されている場合は、以下の手順でスマートフォンの画面をロックできます。

  1. 別のデバイス(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)でandroid.com/lockにアクセスします。

    一例としてパソコンからアクセスしました。

    スマートフォンからアクセスする場合は、リモートロック画面に表示されているandroid.com/lockをタップします。

  2. デバイスをロックする画面が表示されます。

    確認済みの電話番号を入力して「デバイスをロックする」をクリックします。




  3. 「ロックするリクエストが送信されました」の画面が表示されます。

    デバイスの画面は1分以内にロックされます。




  4. デバイスが見つかったら、通常通りの操作(PINやパスワード入力など)でロックを解除できます。

  5. 以上で設定完了です。

以上で「Androidスマホの盗難保護機能とは?:盗難・紛失時にスマホを即座にロックできる」に関する解説を終わります。

Andoroidスマートフォンの設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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