読んで楽しめる【海外ミステリー&サスペンス小説】を選んでみました

2022年3月2日 更新
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小説のジャンルであるミステリー小説を、好んで読む人は多くいることと思います。私自身もこのジャンルの大ファンで、特に海外小説をメインに年間を通じて相当数のミステリー&サスペンス小説を購読しています。

ほとんどが図書館からのレンタル、Amazonやネットブック、ネットオフなどのオンライン中古ショップ、たまに地元の本屋さんなどから購入するなどして楽しんでいます。

本記事では、最近の2か月間で読んだ書籍に限定して、推理小説ファンの皆さんにも読んでほしいと思う、15冊を選択してご紹介いたします。

ランキングはつけていませんが、作品発表年の古い順に記しています。いずれも期待を裏切らない作品ばかりと思います。

書籍に関連する記事については、以下のリンクも合わせてご覧ください。

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アッシー
ネタバレはありません。ご安心を。
 
トミー
ところでミステリー小説って何なの?
 
アッシー
例えば事件や犯罪などが発生したら、動機は何?、犯人は誰?、経緯は?などの、謎を解いていくような作品のことじゃないかな。推理小説と同じだよね。
 
トミー
じゃあ、サスペンス小説って何?
 
アッシー
これはミステリー小説とかなりかぶっていて、謎解きに加えて、不安や緊張感を読者に与えるような作品のことだと思うよ。
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マルタの鷹

マルタの鷹ーーーサスペンス 
作者:ダシール・ハメット
発表:1930年
★ここが肝
本書は2012年に改訳されたもので、書籍名の「マルタの鷹」と呼ばれる黄金の彫像をめぐる争いが展開される。
サスペンス&ハードボイルド系の作品で、全体としてクールなイメージでプロットは進行します。
ハンフリー・ボガードの出世作となった映画も大ヒットしました。モノクロ映画ですが、男が男に惚れるような演技が見ものです。現在でも動画配信サービスで鑑賞できます。

エジプト十字架の謎

エジプト十字架の謎ーーー本格ミステリー 
作者:エラリー・クイーン
発表:1932年
★ここが肝
エラリー・クイーンの国名シリーズの中では最も評価が高い本格ミステリー小説です。アルファベットの「T」が、アメリカを震撼とさせた事件にどのように関連しているのか?
Xの悲劇やYの悲劇、zの悲劇などとともにエラリー・クイーン屈指の作品といえます。

火刑法廷

火刑法廷ーーーミステリー 
作者:ジョン・ディクスン・カー
発表:1937年
★ここが肝
皇帝のかぎ煙草入れとともに、カーの代表作品で、「火刑法廷」はフランスにおいてその昔行われた、魔女や悪人に対する火あぶりの刑のことを言います。
理解しづらい描写も時折ありますが、物語が進むに従いストーリーに引き込まれます。映画化もされましたが、現在では鑑賞できません。

深夜プラス1

深夜プラス1ーーーサスペンス&ハードボイルド 
作者:ギャビン・ライアル
発表:1965年
★ここが肝
主人公の一人称描写で物語は展開されます。実業家に雇われたボディガードの苦闘がアップテンポで進みます。
読みながら深く考えることはありません。物語の進捗に合わせて読者も状況にはまり込むことです。
冒険活劇的な様相を帯びた描写が、読者に刺激を与えています。
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ティンカー、ティラー、ソルジャー、スパイ

ティンカー、ティラー、ソルジャー、スパイーーーサスペンス
作者:ジョン・ル・カレ
発表:1974年
★ここが肝
スパイ小説の傑作といわれるスマイリー3部作の第1弾の作品です。一風変わった題名ですが、英国情報部が名付けた、2重スパイと思われる人物達のコードネームです。
「裏切りのサーカス」名で映画化されました。緊張感が随所に漂うストーリーで、最後まで目を離せません。動画配信サービスで視聴可能です。
関連記事:映画:裏切りのサーカス

骨と沈黙

骨と沈黙ーーーミステリー 
作者:レジナルド・ヒル
発表:1990年
★ここが肝
主役ダルジール警視シリーズ24作中の11作目にあたるもので、作者の代表的作品です。
ミステリーでありながらも、イギリス小説らしい独特のユーモアを交えてプロットは進みます。

シンプルプラン

シンプルプランーーーミステリー&サスペンス 
作者:スコット・B・スミス
発表:1993年
★ここが肝
日本のミステリー小説が好みで、海外ものはどうも苦手という方にもおすすめできる作品です。
ストーリーが単純明快で、ページを戻って読み返すことなく理解できる内容です。しかし、面白い。楽しめる。いうことありません。
高額の現ナマを偶然見つけたら、人間はどのような行動をとるのだろうか。
映画化もされていますが、これも小説に劣らず、張り詰めた雰囲気がスクリーンからも伝わってきます。

チャイルド44

チャイルド44ーーーミステリー&ハードボイルド 
作者:トム・ロブ・スミス
発表:2008年
★ここが肝
ミステリー小説としては珍しい1950年代のソビエト連邦を舞台にしたミステリー小説ですが、ミステリーであり、サスペンス、スリラーまで感じさせてくれます。
「チャイルド44 森に消えた子供たち」名で映画化されました。暗い雰囲気のプロットが多く、後味はあまり良くありませんが、緊迫感があり十分に楽しめます。動画配信サービスで視聴可能です。

グラーグ57

グラーグ57ーーーミステリー&ハードボイルド 
作者:トム・ロブ・スミス
発表:2009年
★ここが肝
上述チャイルド44の続編で、フルシチョフのスターリン批判により、今まで良しとされたことすべてが否定される社会の中で主人公は?
上下2巻組ですが一気に読破できるでしょう。

解錠師

解錠師ーーーミステリー
作者:スティーヴ・ハミルトン
発表:2009年
★ここが肝
施錠されたものなら何でも解錠する能力を持つ少年。芸術的とまで言われる金庫破り。
金庫破りの過程の描写が特に秀逸です。世界で有名なミステリー賞をいくつも獲得した作品です。

ゴーン・ガール

ゴーン・ガールーーーミステリー
作者:ギリアン・フリン
発表:2012年
★ここが肝
家庭崩壊もここまで行くと……衝撃の真実が待っています。小説よりも映画を先に鑑賞してしまいましたが、どちらも凄いとしか言いようがありません。
アメリカの女性作家の作品ですが、数々の賞を獲得しています。映画は動画配信サービスで視聴可能です。

 

そしてミランダを殺す

そしてミランダを殺すーーーミステリー&サスペンス
作者:ピーター・スワンソン
発表:2015年
★ここが肝
本作は3部構成の形をとっており、各部ごとに様相は変化しながら、ストーリーは展開します。特に1部では独白の形が主体となります。


 

カササギ殺人事件

カササギ殺人事件ーーーミステリー
作者:アンソニー・ホロヴィッツ
発表:2016年
★ここが肝
日本での評価が非常に高く、2019年のミステリー部門の数々の賞を獲得している作品です。
アガサ・クリスティーへのオマージュ(敬意、尊敬)作品であるとも紹介されいます。

 

メインテーマは殺人

メインテーマは殺人ーーーミステリー
作者:アンソニー・ホロヴィッツ
発表:2019年
★ここが肝
前述「カササギ殺人事件」の作者「アンソニー・ホロヴィッツ」の作品で、現在、日本で最も人気の高い小説家といえます。
本作も前作に劣らない内容で、きっと一気読みができることでしょう。

 

ザリガニの鳴くところ

ザリガニの鳴くところーーーミステリー
作者:ディーリア・オーウェンズ
発表:2019年
★ここが肝
本業は動物学者である彼女「ディーリア・オーウェンズ」の処女作で、小説を執筆しながら、野生生物の保護活動にも力を入れている作家です。
ミステリー小説ですが、情緒豊かにして読者の心を動かす描写、本好きの方ならどなたにも読んでいもらいたい書籍です。

 

数あるミステリー小説の中から、最近の2か月間に購読したものに限定して解説いたしました。ご紹介しきれない書籍はあまたあります。今後も機会を見て記事にしたいと思料しています。
以上で「ほどほどに楽しめる海外ミステリー&サスペンス小説15選」の解説を終わります。

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