Windows 11の設定:拡大鏡を使って文字表示を見やすくする方法

Windows 11を使っていて、ディスプレイに表示される文字が小さいため見づらいという人は少なからずいるのではないでしょうか。

Windows 11の設定では、そのような人を対象に画面全体の表示を拡大する機能が組み込まれています。

その機能には、大きく「拡大鏡」と「スケーリング」の2つの方法があります。「拡大鏡」は、一時的に画面の一部または全体を拡大して見やすくする機能であり、「スケーリング」は永続的に画面表示を拡大します。

本稿では、Windows 11の「拡大鏡」にスポットを当てて、ディスプレイの表示をルーペのように拡大する方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。OSのアップデートにより、画面表示や操作手順が異なることもあります。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 拡大鏡のオンとオフを切り替える手順

拡大鏡のオン(起動)とオフ(解除)はWindows 11の設定から実行する手順と、キーボード ショートカットを使う2通りがあります。

1-1 Windows 11の設定から切り替える手順

本章では、Windows 11の設定から拡大鏡のオンとオフを切り替える手順をご紹介しますが、キーボードショートカットより手順が多くなります。

よって、拡大鏡の設定場所と初期設定を確認するだけににとどめて、後述するキーボードショートカットで切り替えることをお勧めします。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。




  2. 設定画面が表示されます。

    左ペインにある「アクセシビリティ」と、右ペインに表示された「拡大鏡」を順番にクリックします。




  3. 拡大鏡の設定画面が表示されます。

    右ペインに表示された「拡大鏡」のトグルスイッチをオンにします。




  4. 拡大鏡が起動してデフォルトでは画面が2倍(200%)の大きさに拡大されます。合わせて拡大鏡のコントローラーも表示されます。




    以下の画像は拡大鏡のコントローラーで、テキストの読み上げを実行することもできます。




  5. 拡大鏡を解除する場合は、トグルスイッチをオフにします。

  6. 初期設定と変更手順を確認する場合は、トグルスイッチはいったんオフにして後述の見出し2「初期設定の確認と変更する手順」に進みます。

1-2 キーボードショートカットで起動する手順

キーボードショートカットにより素早く拡大鏡のオンとオフを切り替えるとともに、ズームレベルを増減できます。

  • 拡大鏡をオンにするキーボードショートカット
    キーボードの「Windowsロゴ」キーを押しながら「+」キーを押します。

  • 拡大鏡をオフにするキーボードショートカット
    キーボードの「Windowsロゴ」キーを押しながら「Esc」キーを押します。

  • 拡大鏡のズームレベルを上げるキーボードショートカット
    拡大鏡を起動後、キーボードの「Windowsロゴ」キーを押しながら「+」キーを押します。

  • 拡大鏡のズームレベルを下げるキーボードショートカット
    拡大鏡を起動後、キーボードの「Windowsロゴ」キーを押しながら「ー」キーを押します。

2 初期設定の確認と変更する手順

本章では、初期設定の確認と設定変更手順を以下に示します。

  1. 「拡大鏡」欄のトグルスイッチ右にある「∨」をクリックします。




  2. 拡大鏡開始設定の画面が表示されます。

    必要ならば、表示された2項目「サインイン前に拡大鏡を開始する」または「サインイン後に拡大鏡を開始する」にチェックを入れます。(必要なければチェックを入れなくてもよい)



    「サインイン前に拡大鏡を開始する」だけにチェックを入れると、サインイン画面で拡大鏡がオンになり、サインイン後は拡大鏡はオフになります。

    「サインイン後に拡大鏡を開始する」だけにチェックを入れると、 サインイン画面では拡大鏡はオフですが、サインイン後に拡大鏡はオンになります。

    「両方にチェックを入れる」と、サインイン画面もサインインした後も常に拡大鏡を利用できます。

  3. 「ズームレベル」項目では「+」記号または「ー」記号をクリックして「拡大」「縮小」のレベルを設定できます。(既定では200%)

    「ズームレベルの増分」右にあるドロップダウンメニューをクリックすると、「ー」または「+」を1回クリックしたときの増分を設定できます。(既定では100%)




    ドロップダウンメニューをクリック後の選択項目




    *「ズームレベルの増分」が表示されていない場合は、右端にある「∨」をクリックすると表示されます。

  4. 「ビユー」欄右にあるドロップダウンメニューをクリックすると、3種類の拡大鏡「ビュー」の中から一つを選択できます。ビューの種類により拡大鏡の操作方法は異なります。(後述の見出し2を参照)

    3種類のビューとは「固定」「全画面表示」「レンズ」です。




    ドロップダウンメニューをクリック後の選択項目



3 拡大鏡のビューを操作する手順

上述したように拡大鏡のビューには「固定」「全画面表示」「レンズの」3種類があり、その種類によって画面の拡大方法は異なります。以下にその手順を示します。

3-1 「固定」ビユーの表示と操作手順

固定ビューというのは、画面上部に表示される横長の拡大鏡ウィンドウのことです。この拡大鏡ウィンドウには、現在、画面上で操作しているマウスポインターの場所が拡大されて表示されます。

拡大鏡ウィンドウはドラッグにより表示場所を変更したり、ウィンドウの拡大・縮小が可能です。

3-2 「全画面表示」ビユーの表示と操作手順

「全画面表示」は画面全体を拡大して表示するモードで、既定で選択されています。画面からはみ出る部分も生じますが、マウスポインターを上下左右に動かすと画面も追随して移動するため、表示はきちんと確認できます。

通常の全画面表示

拡大鏡の全画面表示

3-3 「レンズ」ビユーの表示と操作手順

「レンズ」ビューは、マウスポインターの周りの領域を虫眼鏡のように拡大鏡で囲んで表示します。

マウスポインターを移動すると、レンズも追随して移動します。レンズサイズを変更することも可能です。

画面の一部だけを拡大して見たいときに便利で、3種類のビューの中では最も使いやすくお勧めできる表示方法です。

レンズサイズは以下に示す手順で変更できます。

  1. 拡大鏡の設定画面を表示した後「ビュー」欄で「レンズ」を選択して「>」をクリックします。




  2. レンズサイズの変更画面が表示されます。

    下部と右にあるスライダーを動かしてサイズを調整します。




  3. 以上で操作完了です。

4 拡大鏡のデザインを変更する手順

拡大鏡のデザインは、拡大鏡の設定から「色を反転する」と「画像やテキストの縁を滑らかにする」の2つをオン/オフに設定できます。

色の反転については、実際にどのように変わるのか確認してオン/オフを選択したほうが良いでしょう。

「画像やテキストの縁を滑らかにする」はオンにしたほうが若干は見やすくなります。

以上で「Windows 11の設定:拡大鏡を使って文字表示を見やすくする方法」に関する解説を終わります。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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