Windows 11のネットワークとインターネット設定:設定項目の内容確認と変更方法

Windows 11の設定アプリでは、「システム」から「Windows Update」まで、11項目の機能を設定できる仕様になっています。

Windows 10まではコントロールパネルを併用して設定する項目も多くありましたが、Windows 11においては、ほとんど設定アプリから実行することが可能になりました。

設定メニューの一つ「ネットワークとインターネット」は、設定を間違えるとインターネットに接続できなくなる重要な項目です。

本記事では、Windows 11の「ネットワークとインターネット」設定から、重要と思われる項目を取り上げて、その内容確認と変更方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro OSビルド:22631.4391」です。

Windows 11の設定などについては、以下の関連記事をご参照ください。

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1 設定アプリと「ネットワークとインターネット」の開き方

Windows 11の設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」画面への進め方はいくつありますが、ここでは最も簡単な手順をご紹介いたします。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、表示されたメニューの「設定」をクリックします。




  2. 設定アプリが開きます。

    左ペインの「ネットワークとインターネット」をクリックします。

    右ペインに「ネットワークとインターネット」の設定項目が表示されます。

ここからは「ネットワークとインターネット」の画面を開いた状態から各設定項目を確認します。

2 ネットワーク接続状況の確認

右ペインの最上段に表示されるのが、現在のネットワーク接続状況です。「イーサネット」(有線LAN)と「Wi-Fi」を両方使用している場合は、ネットワーク アダプターごとに「接続状況」「プロパティ」「データ使用状況」が表示されます。

ネットワークアダプターについては、通常は使用してるものだけが表示されます。今回は、「イーサネット」と「Wi-Fi」を両方使用しているので、2つのネットワークアダプターが表示されています。

2-1 接続状況の確認

  • ネットワークアダプターが「接続済み」と表示されていれば、パソコンはインターネットと接続されています。




  • 「未接続」と表示される場合は、どのネットワークにも接続されていません。何らかの処置が必要になります。

2-2 プロパティの確認

ネットワークアダプターのプロパティをクリックすると、「ネットワーク プロファイル」、「DHCP」「IPアドレス」など、さまざまな情報を確認できます。

この中で最も大切な設定項目は、ネットワーク接続に必須の「ネットワーク プロファイル」です。

ネットワーク プロファイルの種類は「パブリック ネットワーク」と「「プライベート ネットワーク」の2つがあります。

2つの異なる点は以下のとおりです。

  • パブリック ネットワーク
    「推奨」と表示されているように、Windows11の推奨設定となっています。

    不特定多数が接続する可能性があるネットワークです。カフェ、空港、図書館などの公共のネットワーク接続が該当します。

  • プライベート ネットワーク
    自宅や職場など信頼できる場所でのネットワーク接続です。信頼できるデバイス同士であれば、ファイルやプリンターの共有ができます。






他のパソコンやNASなどとのファイル共有をしないのであれば、たとえ家庭内ネットワークであってもパブリック ネットワークを選択しておけば、セキュリティは向上します。

ファイルを共有するのであれば、プライベート ネットワークを選択します。

ネットワーク プロファイルの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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Wi-Fiネットワーク アダプターを使用している場合は、Wi-Fiのセキュリティ キー(暗号化キー)を確認できる機能があります。

ルーターや端末終端装置(ONU)などから確認しなくても一発で表示できます。

  1. プロパティの画面を下にスクロールすると、「Wi-Fi セキュリティキーの表示」が表示されます。

    右にある「ビュー」ボタンをクリックします。




  2. 接続されているSSIDのセキュリティキー(暗号化キー)が表示されます。

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2-3 データ使用状況の確認

「データ使用状況」をクリックすると、アプリごとのデータ使用量がグラフで表示されます。

従量課金接続している場合に、データ使用量が上限を超えないように設定することもできます。

  1. 「データ使用状況」をクリックします。




  2. アプリごとのデータ使用量が表示されます。

ネットワーク接続状況の確認手順は以上で終わります。

3 Wi-Fiの接続状況の確認

Wi-Fi項目からは、Wi-Fiに関する設定の確認と変更を行えます。

  1. Wi-Fiを無効化したい場合は、右にあるトグルスイッチを「オフ」にします。





  2. 設定状況を確認する場合は「Wi-Fi」をクリックします。




  3. 上段の「〇〇〇〇プロパティ」をクリックすると、上述の見出し2-2のプロパティと同じ画面が表示されます。

  4. 「利用できるネットワークを表示」をクリックすると、今までに接続したことのあるネットワークが表示されます。




  5. 「ランダムなハードウェア アドレス」をオンにすると、ネットワークアダプターのMACアドレスがランダム化され、プライバシーが保護されます。

    ハードウェア アドレスというのはMACアドレスを指しています。

4 VPNの接続確認

VPNの追加や詳細設定ができます。VPNはインターネットに接続する際に仮想の専用回線を利用する技術のことで、サービスを導入すると通信内容の秘匿性は高まります。

多くは有償のVPNサービスと契約する必要があります。

  1. VPNをクリックします。




  2. VPN接続をする場合は「VPNを追加」をクリックします。




  3. 所要事項を入力します。

5 モバイル ホットスポットの確認

モバイル ホットスポットは、Windows 11 の PC をアクセス ポイントとして利用し、他のデバイスをインターネットに接続できる機能です。

スマートフォンの機能にテザリングがありますが、その逆と考えればよろしいかと思います。

  1. PCをモバイルホットスポットとして利用する場合は、右にあるトグルスイッチをオンにします。

    設定する場合は「モバイルホットスポット」欄をクリックします。




  2. 所要事項を設定します。

6 機内モードの確認

機内モードをオンにすると、すべての通信機能はオフになり、インターネット接続はできなくなります。

ネットワーク接続されていない場合は、本機能の設定を確認してみましょう。

  1. PCを飛行機内に持ち込むとき以外は、機内モードのトグルスイッチがオフになっていることを確認します。

    飛行機内に持ち込む場合は、機内モードをオンにします。




  2. 機内モードをオンにすると、デスクトップ右下の通知領域に「飛行機アイコン」が表示されます。

7 プロキシの確認

プロキシは、インターネット接続時にパソコンなどの中継役となるサーバー(プロキシサーバー)のことです。

プロキシを使わなくてもインターネット通信は行えます。しかし、プロキシを利用すると様々なメリットがあります。

たとえば、「ウェブサイトに匿名でアクセスできる」「アクセスログを残せる」「キャッシュによる高速化」などです。

  1. プロキシをクリックします。




  2. 標準設定で「設定を自動的に検出する」のトグルスイッチはオンになっています。

    「セットアップ スクリプト」や「手動プロキシ セットアップ」を使う場合はそれぞれの項目をセットアップします。

8 ダイヤルアップの確認

ダイヤルアップ接続のセットアップができますが、現状では絶滅危惧種状態ですの省略します。

9 ネットワークの詳細設定

「ネットワークの詳細設定」からは、大きく「ネットワーク アダプター」、「その他の設定」、及び「関連設定」を行えます。

具体的には、「ネットワークアダプターの無効化・有効化」、「共有の詳細設定」、「ネットワークのリセット」など、ネットワークに関する詳細設定ができます。

なお、ここでは「関連設定」については記述していません。

9-1 ネットワーク アダプターの設定

使用しているネットワークアダプターの一覧が表示されます。それぞれ有効化・無効化を切り替えることができます。

  1. ネットワークの詳細設定をクリックします。




  2. ネットワークアダプターの一覧から有効化・無効化の切り替えを行います。

    名前を変更する場合はネットワークアダプター名をクリックします。

9-2 共有の詳細設定

ネットワーク プロファイルのネットワーク探索とファイルとプリンターの共有に関する設定を行えます。

  1. 「ネットワークの詳細」と、開いた画面の「共有の詳細設定」を順番にクリックします。




  2. 「プライベートネットワーク」、「パブリックネットワーク」、「すべてのネットワーク」が表示されます。

    それぞれの項目のトグルスイッチでオン・オフを切り替えます。

共有の詳細設定の細部については、以下の関連記事をご参照ください。

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9-3 データ使用状況の確認

上述の見出し2-3「データ使用状況の確認」と同じ画面が表示されます。

9-4 ハードウェアと接続のプロパティの確認

ネットワーク アダプターごとのプロパティが表示され、それぞれの詳細情報を確認できます。

  1. 「ハードウェアと接続のプロパティ」をクリックします。




  2. ネットワーク アダプターごとのプロパティ画面が表示されます。

9-5 ネットワークのリセット

ネットワークをリセットすると、すべてのネットワーク アダプターは初期化され、工場出荷時の状態になります。

パソコンが再起動すると、ネットワーク アダプターは再インストールされます。

  1. 「ネットワークのリセット」をクリックします。




  2. 「今すぐリセット」ボタンをクリックします。




  3. パソコンは再起動します。

以上で「Windows 11のネットワークとインターネット設定:設定項目の内容確認と変更方法」に関する解説を終わります。

Windows 11の設定については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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