Window 11でMicrosoft Edgeが勝手に起動する場合の対処法

パソコンの起動時やスリープから復帰した際に、Microsoft Edge(以降、Edgeと呼称)が勝手に起動した経験はありませんか。

たとえEdgeを既定のブラウザとして使っているとしても、この動作は望ましいことではありません。何故ならば、勝手に起動し続けるとシステム リソースを消費することになり、パソコンの動作に悪影響を及ぼすからです。

ましてや、Google Chromeなど他のブラウザを使用している人においては、煩わしいだけでメリットは全く有りません。

本稿では、Windows 11でEdgeが勝手に起動する問題を解決する方法について解説いたします。

解決法は一つだけではありません。以下に示す設定を順番に実行し、解決した時点で操作は終わりにしてもよいでしょう。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2」です。Edgeの設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 Edgeのスタートアップ ブーストをオフにする

まず、ブラウザEdgeのスタートアップ ブーストの設定を行います。Edgeのスタートアップ ブーストはデフォルトで有効化されています。

スタートアップ ブーストは、Windowsの起動時に最小限のプロセスでEdgeをバックグラウンドで実行します。

これにより、ユーザーがEdge アイコンをクリックすると、 Edgeが素早く起動できる仕組みです。

Edgeを既定のブラウザとして頻繁に使う人には便利な機能です。それ以外の人は、以下に示す手順で無効化しましょう。

  1. パソコンでEdgeを開きます。

  2. 面右上の「・・・」リーダーと「設定」を順番にクリックします。




  3. Edgeの設定画面が表示されます。

    左ペインの「システムとパフォーマンス」をクリックします。




  4. 右ペインの「スタートアップ ブースト」ボタンをクリックします。




  5. 「スタートアップ ブースト」のトグルスイッチをオフ(無効化)にします。




  6. 以上で設定完了です。

2 スタートアップを無効化する

アプリのスタートアップは、Windowsの起動に合わせて自動的に起動するプログラムです。Edgeはデフォルトでオン(有効化)されています。

スタートアップは前述の「スタートアップ ブースト」とは連携しており、次のような所作になります。

「スタートアップ ブースト」がオン(有効化)の場合、Edgeはスタートアップに表示されます。

「スタートアップ ブーストが」オフ(無効化)の場合、Edgeはスタートアップに表示されません。 

つまり、「スタートアップ ブースト」をオフにしておけば「スタートアップ」設定は実行しなくてもよいことになります。

しかし、Edgeの起動を速くするために「スタートアップ ブースト」はオンにして、パソコンの起動と一緒にEdgeを開きたくない人もいます。

そのような場合は、 以下に示す手順でEdgeのスタートアップを無効化します。Windows 11の設定またはタスクマネージャーから実行できますが、本章ではWindows 11の「設定」から無効化します。

スタートアップにEdgeが表示されない場合は本設定は不要です。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。




  2. 設定画面が開きます。

    左ペインの「アプリ」と右ペインに表示された「スタートアップ」を順番にクリックします。




  3. 右ペインにスタートアップに登録されているアプリ一覧が表示されます。

    「Microsoft Edge」のトグルスイッチをオフにします。




  4. 以上で設定完了です。

3 アプリを自動的に再起動しないようにする

Windowsでは、パソコンをシャットダウンまたはサインアウト時に開いていたアプリを記憶し、再起動時または次回のサインイン時にそれらのアプリを自動で開きます。

作業中のアプリが勝手に閉じられるのを防ぎ、作業を中断した場所から作業を再開できるため便利な機能です。

しかし、この機能によりEdgeが勝手に起動する可能性もあるため、アプリを再度開かないように設定します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。(画像は前述と同じ)

  2. 設定画面が開きます。

    左ペインの「アカウント」と、右ペインの「サインイン オプション」を順番にクリックします。




  3. 「追加の設定」項目にある「再起動可能なアプリを自動的に保存し、再度サインインしたときに再起動する」 のトグルスイッチをオフにします。




  4. 以上で設定完了です。

4 Edgeの更新サービスを無効化する

Edgeの更新サービスは、最新の更新プログラムの確認及びインストールを担当しています。このサービスがパソコンでで自動実行されるように設定されている場合、Edge が勝手に起動してしまう可能性があります。

これを回避するには、以下の手順(ファイル名を指定して実行)に従って、パソコン上のEdge 更新サービスのスタートアップの種類を変更する必要があります。

  1. キーボードの「Windowsロゴ + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。

  2. 実行ダイアログが表示されます。

    名前ボックスに「services.msc」と入力して「OK」ボタンをクリックします。



    (「services.msc」は、Windowsでシステムサービスを管理するためのツールの起動コマンドです。)

  3. サービス ウィンドウが開きます。

    ウィンドウをスクロールダウンして「Microsoft Edge Update Service」を見つけます。

    この項目をダブルクリックします。




  4. プロパティ画面が開きます。

    「スタートアップの種類」 の横にあるドロップダウン メニューをクリックし[手動]を選択します。

    「OK」ボタンをクリックします。




  5. 以上で設定完了です。

5 デフォルトのブラウザを変更する

Windows 10 および 11 には、Edge がデフォルトのブラウザとして組み込まれています。この場合、何らかのリンクをクリックするとEdgeでリンク先が開かれます。

リンクをクリックしても Edgeが開かないようにデフォルトのブラウザを変更します。一例としてEdgeからGoogle Chromeにデフォルトのブラウザを変更します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。(画像は前述と同じ)

  2. 設定画面が開きます。

    左ペインの「アプリ」と、右ペインの「既定のアプリ」を順番にクリックします。




  3. 右ペインに既定のアプリ一覧が表示されます。

    設定したいブラウザ(今回はGoogle Chrome)をクリックします。




  4. 右ペインに表示された「Google Chromeを既定のブラウザーに設定する」の右にある「既定値に設定」をクリックします。




  5. 既定のブラウザーがGoogle Chromeに変更されます。




  6. 以上で設定完了です。

以上で「Window 11でMicrosoft Edgeが勝手に起動する場合の対処法」に関する解説を終わります。

Edgeの設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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