スマホを長く使っていると、バッテリーの減りが早くなったと感じます。新しいスマホでも持ち時間が伸びないこともあります。
古いスマホの場合はバッテリーの経年劣化も考えられますが、新しいスマホでバッテリーの減りが早いときは何らかの原因があるはずです。
本記事では、Androidスマホのバッテリーの持ち時間が悪くなる原因や減りを抑える方法について解説いたします。
解説に使用したAndroidスマホは「Google Pixel 7a Android 14」です。
お使いの端末により画面表示や操作手順が異なります。記述内容に近い語句を探しながら操作してください。
Andoroidスマホについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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1 バッテリーを消費する原因
スマホのバッテリーが減る原因は、主に以下の2項目が考えられます。
- スマホ搭載のアプリがバッテリーを消費する
バックグラウンドで動作しているアプリがデータ通信をしたり、位置情報、Wi-Fi、Bluetooth接続を試みようとすることでバッテリーを消費します。
複数のアプリを同時に起動していることでもバッテリーは消費します。 - スマホ画面(ディスプレイ)がバッテリーを消費する
画面を高輝度で長時間点灯させるとバッテリー消費は早まります。画面の明るさは消費電力に最も大きく影響するのです。
以上のバッテリーが減る原因を踏まえて対処方法を探ってみましょう。
2 アプリのバッテリー使用状況を確認する
まず、以下の操作手順でアプリのバッテリーの使用状況を確認しましょう。
以下のホーム画面は、ランチャー アプリの「Niagara Launcher」を使用しているので、デフォルトの「Pixel Launcher」表示とは異なります。
- スマホ ホーム画面の「設定」をタップします。
- 「バッテリー」をタップします。
- 「バッテリー使用量」をタップします。
- 「前回のフル充電以降のバッテリー残量」と「前回のフル充電以降の利用時間」、「前回のフル充電以降のバッテリー使用量」の3項目が表示されます。
- 「前回のフル充電以降のバッテリー使用量」は、バッテリー消費が大きい順でアプリ名が並びます。
ランチャー アプリの「Niagara Launcher」の使い方については、以下の関連記事をご参照ください。
更新履歴2024年6月4日:記述内容の一部修正 Androidはホーム画面もアプリのひとつなので、好きなものに差し替えることができます。ホームアプリは、一般的には「ランチャー」と呼ばれることが多いですが、スマホのホーム画面を自分好み[…]
ここからは、アプリによるバッテリーの消費を抑制する方法をご紹介いたします。
3 アプリが使うバッテリーを制限する
アプリのバッテリー使用状況の確認ができたら、アプリのバッテリー利用設定を以下の手順で行います。
アプリの画面を閉じてもバックグラウンドで動作しています。アプリによるバックグラウンドでの使用を不許可としたり、すぐに通知を受け取る必要のないアプリに制限をかけることで、バッテリーの消費を抑制します。
ただし、LINEやメッセージ、SNSなどのアプリや、Chrome、マップといったアクティビティを記録するアプリは「制限なし」や「最適化」を選択するほうがよいでしょう。
3-1 バックグラウンド動作を無効化する
アプリごとにバックグラウンドでの使用を不許可とする設定を行います。なお、初期設定ではすべてのアプリはバックグラウンドでの使用を許可されています。
本設定を実行するとアプリの動作に影響を及ぼすので、不許可とするアプリの選択は慎重に行ってください。
- 上述した見出し2の操作手順①~⑤の画面まで操作します。
この画面でバックグラウンドでの使用を不許可とするアプリ名をタップします。
一例として「Google Play ストア」を選択しました。 - 「バックグラウンドでの使用の許可」のトグルスイッチをオフ(無効化)にします。
3-2 アプリのバッテリー利用設定
アプリによるバッテリーの利用方法の設定を行います。
- 上述した見出し2の操作手順①~⑤の画面まで操作します。
この画面でアプリ名をタップします。一例として「LINE」アプリを選択しました。 - 「バックグラウンドでの使用の許可」をタップします。
右端のトグルスイッチはオンのままです。 - 「最適化」または「制限なし」を選択します。
「最適化」を選択すると、バックグラウンド時のアプリの使用状況に基づいて自動で最適化されます。
「制限なし」を選択すると、バックグラウンド時のアプリの使用は制限されず、バッテリーの使用量は増える可能性があります。
「LINE」アプリの場合は、すぐに通知を受け取りたいので「制限なし」がよいかと思います。
4 通信機能の設定
搭載されているWi-FiやBluetooth、モバイルデータなどの通信機能は、頻繁に接続を試みるのでバッテリー消費量は増えます。
特にWi-Fiを使えない場所やスマホが圏外の場合は顕著です。
これらの通信機能を使わない(使えない)場所では、本機能をオフにします。
- スマホ画面を上から下に2度スワイプして「クイック設定」を開きます。
- 不要な通信機能(Wi-Fi、Bluetooth、モバイルデータ通信)をオフにします。
すべての通信機能を一括してオフにする場合は「機内モード」をオンにするのが手っ取り早いです。
5 位置情報の設定を見直す
アプリが位置情報を取得する際にもバッテリーを消費します。アプリに付与している位置情報の権限を見直しましょう。
- 「設定」アプリをタップします。
- 「位置情報」をタップします。
- 「アプリへの位置情報の利用許可」をタップします。
- アプリ名をタップします。一例として「Keep メモ」を選択しました。
- 表示された「位置情報の権限」で権限を設定します。
「アプリの使用中のみ許可」または「許可しない」のどちらかを選択します。
通常は「アプリの使用中のみ許可」を選択し、アクティビティを記録するアプリなどは「常に許可」を、位置情報を不要とするアプリなら「許可しない」を選択します。
この選択肢の中では「常に許可」はバッテリーの消費量が多くなります。
次に、スマホ画面(ディスプレイ)のバッテリー消費を抑制する方法をご紹介いたします。
6 画面の輝度を調整する
スマホの画面を明るくして点灯時間を長くすればバッテリーを消費し、暗くすればバッテリーの消費量は減りますが、見えづらくなります。
なお、有機ELは液晶よりも省電力ですが、バックライトがないため画面を暗くすると、屋外の明るい場所ではかなり見づらくなります。
この辺りの兼ね合いを考慮しつつ、適度な画面輝度と画面消灯時間を設定します。
6-1 画面の明るさを設定する
- 「設定」アプリをタップして「ディスプレイ」を選択します。
- 「明るさのレベル」をタップして、上部に表示されたスライダーを左に動かして画面輝度を下げます。
6-2 明るさの自動調節を設定する
明るさの自動調節は、上述6-1で設定した明るさを基準として、スマホの使用環境に合わせて実行されます。
- 「設定」アプリをタップして「ディスプレイ」を選択します。画像省略
- 「明るさの自動調節」のトグルスイッチをオンまたはオフにします。
6-3 画面の消灯時間を設定する
自動で画面が消灯する時間を短めに設定してバッテリー消費を抑えます。
- 「設定」アプリをタップして「ディスプレイ」を選択します。画像省略
- 「画面消灯」をタップします。
- 15秒、30秒といった短めの時間を選択します。
6-4 画面をダークモードに設定する
有機ELのスマホは、画面表示を「ダークモード」に設定すると省電力につながります。液晶ディスプレイではダークモードによる省電力効果はありません。
- 「設定」アプリをタップして「ディスプレイ」を選択します。画像省略
- 「ダークモード」のトグルスイッチをオンにします
7 バッテリーセーバーを設定する
充電できないような環境でバッテリーの残量が少なくなったら「バッテリーセーバー」と「スーパー バッテリーセーバー」をオンにします。
スーパー バッテリーセーバーは、「バッテリーセーバー」より更にバッテリーの消費を抑えますが、アプリとその通知が一時停止されます。
Pixelシリーズ以外の端末では「スーパーバッテリーセーバー」の機能がない場合もあります。
- 「設定」アプリをタップして「バッテリー」を選択します。
- 「バッテリー セーバー」をタップします。
- 「バッテリーセーバーを使用」のトグルスイッチをオンにします。
「標準バッテリーセーバー」または「スーパー バッテリーセーバー」のどちらかを選択します。
スーパー バッテリーセーバー」を選択した場合は次に進みます。 - 上画像の右端にある「設定:歯車」アイコンをタップします。
- 一時停止されないアプリの一覧が「必須アプリ」として登録されています。
これらのアプリはデフォルトで登録されているアプリであり、削除することはできません。 - 下の「必須ではないアプリ」一覧のアプリ名右端にある「+」をタップします。
一例として「LINE」の「+」をタップしました。 - アプリは「必須アプリ」に登録され、「スーパー バッテリーセーバー」が作動しても、一時停止されることはありません。
後から必須アプリに登録したアプリは、右端の「×」をタップすると削除できます。
以上で「Androidスマホのバッテリー駆動時間を延ばす方法」に関する解説を終わります。
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