Androidスマホのツール：ファイル管理アプリ「Files by Google」の概要と機能

「Files by Google」（以下、Filesと呼称）は、Googleが提供するAndroidスマートフォン向けのファイル管理アプリです。

デバイスのストレージを効率的に管理し、ファイルを整理、検索、共有、バックアップするための多機能なツールです。

Androidスマホのファイル管理アプリには、デバイスメーカー独自のそれや、サードパーティのものなど数多くありますが、「Files」アプリはその多機能性と使いやすさから、事実上多くのAndroidユーザーにとっての標準的なファイル管理アプリとして認識されています。

本稿では、「Files」アプリの概要と機能及びできることについて解説いたします。具体的な使い方については別の投稿記事で記述しています。

解説に使用したデバイスは「Google Pixel 7a　Androidバージョン16」、「Files」アプリのバージョンは「1.7684.765809863.0」です。

デバイスやアプリケーションのバージョンにより、表示内容や操作手順が異なることもあります。

Filesアプリの具体的な使い方については、以下の関連記事をご参照ください。

1　Filesアプリの概要

Filesアプリは、Androidスマートフォン内の各種ファイルを一元的に管理できる非常に便利なツールです。

これにより、ストレージの空き容量の確保や、ファイルの閲覧と整理、共有などを効率的に実行してくれます。

写真やアプリを多量に保存してストレージがひっ迫している場合や、定期的なメンテナンスなどに積極的に利用したらよいでしょう。

Filesアプリは、Google Pixelシリーズや多くのAndroidスマホでは、標準のファイル管理アプリとしてプリインストールされています。

インストールされていないデバイスをお使いの場合は、Google Playストアから無料でダウンロード＆インストールできます。

なお、Google Playストアでは「Files by Google」の語句で記述されていますが、スマートフォンのアプリ名は「Files」と表記されます。

Filesアプリのダウンロード＆インストールは、以下のリンクにアクセスします。

Google Play：Files by Google

または、Androidスマホの「Google Playストア」 アプリを開き、「Files」で検索して表示された「Files by Google」をインストールしてください。

2　Filesアプリの機能とできること

Filesアプリに組み込まれている機能は、他のファイル管理アプリ以上に非常に多彩です。また、Google純正アプリのためAndroid OSやGoogleサービスとの連携が強みとなっています。

例えば、Googleドライブへのファイルのバックアップが容易であったり、Quick Share (クイック共有) 機能を直接使うことで、Androidデバイス間でファイルを簡単に共有できたりします。

Filesアプリの主な機能とできることを以下に示します。

• スマホの空き容量を確保できる
  アプリを開くと、トップ画面でファイル削除候補カードが表示され、一時ファイルなどのジャンクファイルや重複ファイル、サイズの大きいファイル、使用していないアプリ、スクリーンショットなどの状態を確認できます。
  
  それら不要なファイルを削除することで、スマホの空き容量を簡単に増やすことができます。
  
  Filesアプリの中で最も便利な機能と言えます。
  
  
• ファイルとアプリを管理、整理できる
  保存されている画像や動画、ドキュメント、音声などのファイルやアプリをカテゴリ別に見やすく表示します。
  
  これらのファイルを任意のフォルダーへの移動やコピー、不要なファイルの削除も可能です。
  
  また、残しておきたいファイルはGoogleドライブへ簡単にバックアップできます。
  
  使っていないアプリケーションがあれば、設定アプリを起動しなくても本アプリから直接アンインストールできます。
  
  
• 外部ストレージ（SDカード）を使用できる
  外部ストレージ（SDカード）を使えるスマートフォンの場合は、内部ストレージに保存されている各種ファイルを移動したり、外部ストレージに直接保存することができます。
  
  その結果として、内部ストレージの容量不足を解消することができます。ただし、Google PixelシリーズについてはSDカードの利用はできません。
  
  
• ファイルを共有できる
  撮り貯めた写真や動画の中には友人や家族と共有したいアイテムもあります。そのようなときに共有機能を使えばGmail アプリやFacebookなどのSNSサービス、メッセージアプリなどで共有できます。
  
  Quick Share機能を使えば、近くにある他のAndroidデバイスやChromebookと、インターネット接続なし（オフライン）でファイルをやり取りできます。
  
  
• メディアを再生できる
  アプリ内で音楽を聴いたり、動画を視聴したりできます。再生速度やシャッフルなどの詳細な設定も可能です。
  
  お気に入りの音楽再生アプリや、音楽配信サービスを利用しての再生も可能です。
  
  
• ファイルをスキャンできる
  Filesアプリにはテキストをスキャンできる機能が組み込まれています。この機能を使うと画像サイズの変更や切り抜き、フィルターの調整、汚れの除去といった編集も可能です。
  
  スキャンしたデータは、スマホ本体やGoogleドライブに保存することや共有も可能です。
  
  
• 圧縮されたファイルを解凍することができる
  圧縮されたZipファイルは、Files by Google のアプリ内で直接解凍できます。そのためサードパーティの圧縮アプリをインストールすることや、いちいちアプリケーションを切り替える手間を省くことができます。
  
  

以上のようにFilesアプリは非常に多機能なツールで、ファイルに関する操作は本アプリのみで完結できるのではないかと思うばかりです。

以上で「Androidスマホのツール：ファイル管理アプリ「Files by Google」の概要と機能」に関する解説を終わります。

Androidスマホの設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。