Google フォトの空き容量を確保する:写真や動画をすべてエクスポートする方法

Google フォトを使うと、デバイスで撮影した写真や動画をGoogle アカウントに保存できます。

ネットワーク上のクラウドストレージに保存されるので、万一、デバイスが壊れても写真や動画ファイルはそのまま残るので安心して利用できます。

ただし、無料の保存容量は限られており、一つのGoogle アカウントに15GBまでしか利用できません。

保存容量の15GBは、googleフォト、Google ドライブおよびGmailで分け合うことになるので、十分なキャパシティとは言えません。

有料プランの「Google One」 で容量を追加購入すればことは簡単ですが、可能な限り無料のまま利用したいものです。

そこで本記事ではパソコンのGoogle フォトを使い、写真や動画をすべてエクスポートする手順と、Google フォト内のデータを削除して空き容量を回復する手順について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 pro 24H2」、ウェブ ブラウザは「Google Chrome バージョン:131.0.6778.87」を利用しています。

Google Chrome(以下、Chromeと呼称)が入っていない場合は、あらかじめ以下の手順でインストールを終えてください。

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1 Google フォトの空き容量が少ないときはどうする?

Google フォトの空き容量が少ないときに最初に行うことは、不要な写真や動画などを削除することです。

それでも足りない場合は、外付けストレージ(NAS、SSD/HDD、USBドライブ)にデータを保存します。

外付けストレージに保存する方法の一つとして、後述するデータのエクスポートがあります。

データをエクスポートした後、Google フォト内の写真や動画を削除することで空き容量は回復できます。

ここからは、Google フォトの写真や動画ファイルをエクスポートする手順と、フォト内のファイルを削除する手順をご紹介いたします。

2 写真・動画をエクスポートする手順

Andoroidスマホで写真や動画を撮影すると、そのデータはスマホ本体に保存されると共に、Googleフォトにも自動的にバックアップされ、Googleのクラウドストレージに保存されます。

このような動作を繰り返すことで、いつの間にかクラウドストレージの空き容量がひっ迫することになります。

Googleフォトの空き容量を回復するための手段の一つとして、写真などのデータのエクスポートがあります。

データをエクスポートした後に、Googleフォトのデータを削除することで空き容量は回復できます。

この他にも不要な写真や動画などを削除して空き容量を確保する手段もあります。

本章では、写真と動画データをすべてエクスポートする手順についてご紹介いたします。

なお、データのエクスポートという用語は、データを決められたファイル形式で書き出すことで、本記事では、ダウンロード前の作業とお考え下さい。

  1. パソコンのChromeを新しいタブで開きます。

  2. 開いた画面の右上にある「」(Googleアプリ)と、アプリ一覧の「Google フォト」を順番にクリックします。




  3. Googleフォトが開きます。

    画面右上の「歯車アイコン」(設定)をクリックします。




  4. 画面を下にスクロールし、「データのエクスポート」欄の右にある「∨」をクリックします。




  5. 「データのアーカイブをバックアップする」欄の右にある「バックアップ」をクリックします。




  6. 「Googleデータ エクスポート」画面が表示されます。

    サービス項目内の「Googleフォト」にチェックが付いていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。




  7. 開いた画面では、「エクスポート先」、「エクスポートの頻度」、「ファイル形式」、「ファイルサイズ」を設定できますが、今回はデフォルト設定のままで進めます。(注:ファイルサイズについては後述)

    「エクスポートを作成」ボタンをクリックします。




  8. エクスポートが始まります。

    「エクスポートの進行状況」には、「Googleフォトのデータのコピーを作成しています」と表示されます。

    エクスポート完了までには若干の時間を要します。それまでしばらく待ちます。




  9. エクスポートが完了すると、ダウンロードするためのリンクがメールで届きます。(デフォルト設定の場合)

    エクスポートするファイルサイズを2GBで指定した場合は、以下の画像のように4つのファイルに分割されました。(今回エクスポートした元のデータ サイズは7.52GBです)

    「〇〇件をダウンロート」ボタンをクリックしてダウンロートします。




    エクスポートするファイルサイズを10GBで指定したところ、以下の画像のようにファイルは分割されませんでした。




  10. 本人確認画面が表示されます。

    パスワードを入力して「次へ」ボタンをクリックします。




  11. ダウロードが開始されます。

    データ サイズによりダウンロード完了までに時間を要します。しばらく待ちましょう。

  12. ダウロードが完了すると「ダウンロード」フォルダーにZIPファイルとして保存されます。




  13. ZIPファイルを展開(解凍)します。

    展開したファイルは、外付けストレージ(NAS、SSD/HDD、USBドライブ)などに保存しておけば、万一パソコンが故障した場合のバックアップになります。

  14. 以上で操作完了です。
操作手順⑦の「ファイルサイズ」欄で指定したサイズを超えるエクスポートは複数のファイルに分割されます。

分割したくない場合は、エクスポートするデータサイズより大きいサイズを指定します。

ファイルサイズは1GB、2GB、4GB、10GB、50GBから指定できます。

ダウンロードしたZIPファイルには「JSON 」ファイルも一緒にダウンロードされます。このファイルは写真や動画などの位置情報などが記述されているメタデータです。

残しても問題ありませんが、削除しても不具合が発生することはありません。

3 Google フォト内のファイルを削除する手順

上述の見出し2ではGoogle フォト内のデータをエクスポートしました。しかし、データはクラウドストレージに残ったままで空き容量は回復できていません。

最後の作業は、ブラウザ版のGoogle フォトから写真や動画を削除して空き容量を確保することです。

スマホ端末のデータは残す場合

アプリ版のGoogle フォトを使い写真などのデータを削除すると、Andoroidスマホ端末からも一緒に削除されます。

よって、スマホ端末にはデータを残しながらGoogleフォトのデータを削除したい場合は、上述しているブラウザ版のGoogleフォトで削除を行います。

本操作は、パソコンまたはスマホからブラウザ版にアクセスして実行します。

また、削除の操作を行う前にスマホのGoogleフォト アプリで、バックアップをオフにする必要があります。

バックアップをオフにする手順は以下のとおりです。デフォルト設定では、バックアップはオンになっています。

  1. スマホのGoogle フォト アプリを開きます。

  2. 画面右上の「プロフィール」アイコンをタップします。




  3. 「バックアップ完了」をタップします。




    バックアップがオフになっている場合は「バックアップがオフになっています」と表示されます。何も操作する必要はありません。




  4. 「バックアップはオンになっています」の画面が表示されます。

    「このデバイス内の写真と動画を自動的にバックアップする」のトグルスイッチをオフにします。



  5. 以上で操作完了です。

次にブラウザ版Googleフォトから写真や動画を一括削除します。手順は以下のとおりです。

一括削除したくない場合は、写真を個別に選択するか、日付を選択して削除します。

  1. ブラウザ版Googleフォトを起動します。

  2. 左ペインの「フォト」が選択されていることを確認し、右ペインにある最も左上の写真を1枚クリックします。




  3. 画面を最下段までスクロールし、キーボードの「Shift」キーを押しながら、右端の写真または最も下の写真をクリックします。




  4. 最初と最後の写真まですべて選択されます。

    削除したくない写真がある場合は、キーボードの「Alt」キーを押しながら写真を個別にクリックすると、チェックを外すことができます。

  5. 画面右上の「ゴミ箱」アイコンをクリックします。

    削除確認のポップアップが表示されます。

    「ゴミ箱に移動」をクリックします。




  6. スマホのGoogle フォト アプリを開き、バックアップをオンに戻します。

  7. 以上で操作完了です。

ここまでの操作でGoogleフォトの空き容量を回復することができます。スマホ端末の内部ストレージの空き容量が心配なときは、SDカードなどの外部ストレージに保存先を変更することをお勧めします。

以上で「Google フォトの空き容量を確保する:写真や動画をすべてエクスポートする方法」に関する解説を終わります。

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