Windows 11のエクスプローラー:フォルダー オプションの設定方法

Windows 11のフォルダー オプションでは、ファイル エクスプローラー(以下、エクスプローラーと呼称)の動作やファイルやフォルダーの表示方法などを細かくカスタマイズできます。

自分の作業スタイルに合わせてカスタマイズすることで、効率的なファイル管理ができるようになります。

本記事では、Windows 11のエクスプローラーに表示される、フォルダー オプションを設定する方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 23H2 OSビルド:22631.4317」です。

Windows 11のエクスプローラーについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 フォルダー オプションの開き方

フォルダーオプションの開き方は、エクスプローラーと、コントロールパネルからの2種類があります。

どちらかお好みの方法を選んでください。

1-1 エクスプローラーから開く手順

  1. タスクバーやスタートメニューからエクスプローラーを起動します。

  2. コマンドバーの「・・・」リーダーと、ドロップダウンリストの「オプション」を順番にクリックします。




  3. 「フォルダー オプション」画面が表示されます。

1-2 コントロールパネルから開く手順

  1. キーボードの「Windows」キーを押します。

  2. スタート メニュー画面が開きます。

    上部の検索ボックスに「cont」と入力し、検索結果から「コントロールパネル」をクリックします。




  3. コントロールパネルが開きます。

    右上の「表示方法」がカテゴリーであることを確認します。

    「デスクトップのカスタマイズ」をクリックします。




  4. 右ペインの「エクスプローラーのオプション」をクリックします。




  5. 「エクスプローラーのオプション」画面が表示されます。

エクスプローラーから開くと「フォルダー オプション」、コントロールパネルから開くと「エクスプローラーのオプション」と表示されますが、内容はまったく同じです。

ここからは、フォルダー オプションの設定手順をご紹介いたします。

設定項目は、「全般」「表示」「検索」の3つあります。前述の手順でフォルダー オプションを開いて設定を行います。

2 「全般」の設定手順

全般タブでは以下の4項目を設定できます。

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2-1 「エクスプローラーで開く」の設定手順

  • エクスプローラーを起動して最初に開くフォルダーを設定できます。

    デフォルトでは「ホーム」が選択されていますが、「PC」「〇〇-個人用」(Microsoft 365)も選択できます。



2-2 「フォルダーの参照」の設定手順

  • 別のファイルやフォルダーをクリックしたときに、「新しいウインドウで開くか」「新しいウィンドウでは開かない」かを設定できます。

    任意の方法をラジオボタンで選択します。

2-3 「クリック方法」の設定手順

  • ファイルやフォルダーを開く方法を設定できます。

    通常はダブルクリックすることで開きますが、シングルクリックでファイルやフォルダーを開くこともできます。




    「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」では、以下の2項目のどちらかを選択できます。

    最初から下線を付けて表示するのか、マウスポインターでポイントしたときだけ付けるかの設定です。

    ●「ブラウザーのように、アイコン タイトルに下線を付ける」

    ●「ポイントしたときにのみアイコン タイトルに下線を付ける」

2-4 「プライバシー」の設定手順

プライバシーでは4項目の設定ができます。

  • 最近使用したファイルを表示する
    エクスプローラーに表示されるホーム画面の「最近使用した項目」に、最近使ったファイルを表示するかどうかの設定ができます。




    オフにすると以下の画像のように表示されません。




  • 頻繁に使用されるフォルダーを表示する
    エクスプローラーに表示される「クイックアクセス」によく使うフォルダーを表示するかどうかの設定ができます。

  • Office.comのファイルを表示する
    無料版Microsoft 365をオンラインで利用している場合に、そのファイルを表示するかどうかの設定ができます。

  • エクスプローラーの履歴を消去する
    消去ボタンをクリックすることで、最近使用したファイルや頻繁に使用されるフォルダー履歴を削除できます。

「最近使用したファイルを表示する」は、Windows 11の設定「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」と連動しています。

もし、「最近使用したファイルを表示する」をオンにしても、エクスプローラーにファイルが表示されない場合は、Windows 11の設定でオンになっているか確認してください。

確認方法は「設定」 ⇒ 「個人用設定」 ⇒ 「スタート」と画面を進めれば「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」が表示されます。

3 「表示」の設定手順

表示タブからは「フォルダーの表示」と「詳細設定」の設定ができます。

3-1 「フォルダーの表示」の設定手順

  • フォルダーに適用
    「フォルダーに適用」をクリックすることで、現在のフォルダーの表示設定を適用します。




  • フォルダーをリセット
    「フォルダーをリセット」をクリックすることで、既定の表示設定に戻せます。

3-2 「詳細設定」の設定手順

「詳細設定」では、エクスプローラー表示に関する多くの設定を行います。フォルダー オプション設定の最も大切な機能と言えます。

大項目として「ナビゲーション ウィンドウ」と「ファイルおよびフォルダー」の2つがあり、大項目の中にある小項目でオンとオフの設定を行います。

これらの設定については、実際にひとつひとつ設定して、どのように表示されるか確認しながら実行するのがよろしいです。

ナビゲーション ウィンドウの設定

「ナビゲーション ウィンドウ」とは、エクスプローラーの左ペインに表示されるウィンドウのことで、「ホーム」「ギャラリー」「PC」「デスクトップ」や「ダウロード」といったフォルダーが表示されるエリアを表します。

たとえば、「このPCを表示」のチェックを外すと、ナビゲーション ウィンドウには「PC」(ディスクドライブのこと)は表示されず、エクスプローラーを取り扱う上で大変不便なことになります。

「このPCを表示」と「ネットワークを表示」はオンにしたほうが使いやすいかと思います。

ファイルおよびフォルダーの設定

「ファイルおよびフォルダー」の設定項目はかなりあります。多くはデフォルトのままで問題ありませんが、「隠しファイル、隠しフォルダーの表示・非表示」は、作業内容により使い分けをすることもあります。

また、以下の2項目はオンにすることをお勧めします。

●「縮小版にファイル アイコンを表示する」
動画や画像を縮小版のサムネイルとして表示し、その中身も確認できます。

●「保護されたオペレーティングシステム ファイルを表示しない(推奨)」
誤ってシステムファイルの一つでも削除した場合は、Windowsが起動しなくなることがあります。

4 「検索」の設定手順

ここで言う検索とは、エクスプローラーからファイル検索するための設定で、ブラウザーなどの検索ではありません。

設定項目は「検索方法」と「インデックスが作成されていない場所の検索」の2つですが、デフォルトのままで問題ありません。

設定を変更すると検索に時間を要します。

以上で「Windows 11のエクスプローラー:フォルダー オプションの設定方法」に関する解説を終わります。

Windows 11のエクスプローラーについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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