Windows 11でアプリを表示する場合は、スタートメニューの「すべて」から展開するのが一般的な手順です。
この場合、アルファベットのアプリ名が上位に表示されるため、漢字やカタカナのアプリ名はスクロールダウンしないと出てきません。
このやり方でも問題ないのですが、アプリ一覧とその他の機能もまとめて表示できることをご存知でしょうか。それが「CLSID」識別子を利用した方法です。
とにかくシステムに登録されているアプリなどのアイテム一覧を表示して、すぐにアクセスしたいと考えている場合には非常に便利な方法です。
本稿では「CLSID」の概要と、登録アプリ一覧やその他のアイテムをまとめて表示する手順について解説いたします。解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。
CLSIDやWindows 11の設定については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
Windowsの「God Mode(ゴッド モード)」という言葉をご存じでしょうか? パソコンを長く使っているユーザーは一度は聞いたことがあるかと思います。「God Mode」(神 モード)は、非公式の機能としてWindows Vist[…]
上記タイトルの「設定アプリの項目」というのは、Windows 11の設定アプリを開くと表示される「システム」「ネットワークとインターネット」「個人用設定」「Windows Update」といった項目と、その深い階層にある諸々の項目(背景、[…]
1 CLSIDとは何でしょうか?
CLSID(Class ID)とは、Windowsに登録されている「プログラムや機能」を識別するための番号(ID)です。正式には Class Identifier(クラス識別子) といいます。
Windows内には膨大なプログラムや機能が存在します。例えば「ごみ箱」や「設定」といった名前だけで管理しようとすると、言語の違い(ごみ箱はWindowsではRecycle Bin)や名前の重複によってシステムが混乱してしまいます。
そこで、Windowsは名前ではなく世界で重複しない一意なコード(CLSID)を割り振ることで、プログラム同士が確実に同じ機能を呼び出せるようにしています。
つまり、機能などの表示名は変わっても割り当てた番号は変わることはないため、Windowsは機能をスムーズに動かすことができるのです。
一般のWindowsユーザーがCLSIDを直接操作する場面はそれほど多くありませんが、本稿で解説しているような特定の機能を一発で呼び出したい時に使ったり、機能へアクセスするショートカットの作成などに利用します。
CLSIDは、以下に示すように一見すると意味のない文字列で構成されますが、Windowsにとっては重要な「識別番号」になります。
{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}
これは「ごみ箱」に割り当てられたCLSIDで、中括弧(波括弧)付きの16進数の羅列で、GUID(Globally Unique Identifier:全世界で重複しない識別子)の一種として使われています。
CLSIDはレジストリの以下に示す場所に、こんな感じで非常にたくさん登録されています。
2 アプリ一覧を表示する手順
本章では、CLSIDを利用して「アプリ一覧」(正式な名称はApplications)を表示する手順について説明いたします。
一例として、デスクトップにフォルダーを作成して操作を進めますが、好みの場所にフォルダーを作成しても構いません。
「アプリ一覧」のCLSIDは以下に示したとおりで、このCLSIDを操作手順の中で使います。
{4234d49b-0245-4df3-b780-3893943456e1}
- デスクトップ画面の何も表示されていない場所で右クリックし、表示されたコンテキストメニューの「新規作成」にマウスポインターを合わせ「フォルダー」をクリックします。
またはデスクトップ画面を表示して、ショートカットキーの「Ctrl+Shift+N」 キーを押します。 - 「新しいフォルダー」が作成されます。
名前を以下の手順3にある文字列に変更します。または、作成された「新しいフォルダー」を右クリックして、コンテキストメニューの「名前の変更」をクリックします。 - フォルダー名を以下に示す文字列に変更して「Enter」キーを押します。(コピー&ペースト可)
一例としてフォルダー名を「アプリ一覧」としていますが、任意の名称で問題ありません。
アプリ一覧.{4234d49b-0245-4df3-b780-3893943456e1}
(アプリ一覧の後ろには「.」ドットがあります) - CLSIDは消えて「フォルダー名」(ここではアプリ一覧)だけの特殊フォルダーが作成されます。
作成されたフォルダー アイコンをダブルクリックします。 - ファイル エクスプローラーが起動し、アプリなどのアイテム一覧が表示されます。
- 以上で操作は完了です。
3 フォルダーを「スタートにピン留め」する手順
上記で作成した特殊フォルダーをスタートにピン留めしてアクセスしやすくします。なお、特殊フォルダーのアイコン デザインを変更する場合は、レジストリの変更を伴うため本稿では説明いたしません。
- 前述の手順で作成したフォルダー アイコンを右クリックし、コンテキストメニューの「スタートにピン留め」をクリックします。
- フォルダーがスタートにピン留めされました。
- 以上で操作は完了です。
以上で「Windows 11の設定:登録されているアプリなどの一覧を表示する方法」に関する解説を終わります。
Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
Windowsパソコンのデスクトップ上のショートカット、フォルダーのアイコン及びシステムアイコンは、プログラムやアプリケーションを識別するのに役立ちます。アイコンは視覚的な表現という役割を果たしますが、同じデザインのアイコンを長く使ってい[…]
Windows 11では、スタートやタスクバーによく使うアプリを「ピン留め」する機能があります。アプリを素早く開くことができるため、Windowsユーザーにとっては今やなくてはならない機能です。アプリだけでなく、頻繁に閲覧するWebサイト[…]