パソコン内のフォルダーやファイルが安全であるかどうか不安を覚えることがあります。小生は、フリーソフトをダウンロードした際のファイルは特に気にしています。
フリーソフトには、稀に悪意のあるプログラムが潜んでいることもあるため、インストールする前に必ずセキュリティ上の脅威のチェックを行っています。
幸いなことに、Windows 11と10には標準でWindowsセキュリティ機能が組み込まれています。それが「Microsoft Defender」です。
「Microsoft Defender」には、ウィルスやマルウェアの検知および駆除、ファイアウォールとネットワークの保護など、基本的なセキュリティ対策機能は搭載されています。
本稿では「Microsoft Defender」による、特定のフォルダーやファイルをウィルス スキャンする方法について解説いたします。
解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。「Microsoft Defender」については、以下の関連記事をご参照ください。
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1 フォルダーやファイルをウィルス スキャンする手順
本章では、特定のフォルダーやファイルをウィルス スキャンする手順を以下に示します。
なお、サードパーティ製のセキュリティ ソフト(ウィルスバスター 、ノートン、カスペルスキー、ESETなど)は使用していないことを前提として説明しています。
これらのセキュリティ ソフトをお使いの場合の操作手順は異なります。(後述)
- ファイル エクスプローラーを開きます。
- スキャンしたいフォルダーまたはファイルを右クリックします。(一例としてダウンロード フォルダーを選択)
 コンテキストメニューの「Microsoft Defenderでスキャンする」をクリックします。
 ファイルのウィルス スキャンも同じ手順です。
- Microsoft Defenderが自動で起動し、ウィルス スキャンが始まります。
 フォルダーやファイルの容量により、スキャン時間は大きく異なります。(小容量のファイルは一瞬でスキャンは終わり、大容量のフォルダーやドライブのスキャンは時間を要します。)
- スキャン結果が表示されます。
 今回は、脅威の検出はありませんでした。
- 以上で操作完了です。
サードパーティ製のセキュリティ ソフトをお使いの場合
サードパーティ製のセキュリティソフトをお使いの場合は、右クリックメニュー(コンテキストメニュー)に「Microsoft Defenderでスキャンする」は表示されません。
その代わりにそれぞれのセキュリティソフトによる右クリックメニューが表示されます。小生が契約中の「ESET HOME セキュリティ」の例を以下に示します。
ファイル エクスプローラーでの表示内容はセキュリティ ソフトにより異なるため、それぞれのセキュリティソフトでご確認ください。
右クリックメニューにセキュリティソフトの項目が表示されない場合は、「その他のオプションを確認」をクリックしてください。
以上で「Windows 11のセキュリティ対策:フォルダーやファイルをウィルス スキャンする方法」に関する解説を終わります。
パソコンのセキュリティについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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