Windowsの「Temp フォルダー」(temporary=テンポラリ:一時的な)は、アプリケーションやシステムが作業をする際に、一時的に作成したデータを保存するためのフォルダーです。
保存されたデータは一時ファイル(tempファイル)と呼称し、通常は作業が終わると削除されることが前提になっています。
一部のファイルは削除されずに残ることもあり、これらがシステム内に徐々に蓄積されるとストレージの容量を圧迫します。
蓄積された一時ファイルは定期的に削除し、ストレージの空き容量を増やすことでWindows 11を快適に使うことができます。
そこで本記事では、Windows 11の「Temp」フォルダーに保存されている一時ファイルを削除する手順について解説いたします。
解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2」です。
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1 一時ファイルを削除する手順
Tempフォルダーのファイルは、基本的には削除しても問題ありません。ただし、アプリケーションが使用しているファイルがある場合、それらは削除できないか、削除すると問題が起こる可能性があります。
削除できないファイルは、それがどのようなファイルであるかをよく考え、よく分からない場合はスキップするなどしてそのままにしておきましょう。
一時ファイルを削除する際には、開いているドキュメントをすべて保存し、実行中のアプリケーションを終了してから実行します。
ここからは、一時ファイルを削除する手順3つをご紹介いたします。
1-1 ディスク クリーンアップ ツールで削除する手順
Windows標準のディスク クリーンアップ ツールを使うと、一時ファイルの削除に合わせてその他の不要なファイルも削除できます。
- キーボードの「Windowsキー」 +「 R」キーを一緒に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
名前欄に「cleanmgr」と入力し「Enter」キーを押します。 - ドライブの選択画面が表示されます。
クリーンアップするドライブを選択し(通常はCドライブ)「Enter」キーを押します。 - 「ディスク クリーンアップ」画面が表示されます。
クリーンアップしたい項目にチェックを付けて「OK」ボタンをクリックします。「一時ファイル」を含めすべての項目にチェックを付けても問題ありません。 - 「これらのファイルを完全に削除しますか?」とポップアップが表示されます。
「ファイルの削除」をクリックします。 - 以上で操作完了です。
「スタートメニュー」 ⇒ 「すべて」 ⇒ 「Windowsツール」 ⇒ 「ディスク クリーンアップ」
上述のディスク クリーンアップ ツールからはすべての一時ファイルを削除できません。以下2つの手順でまだ残っている一時ファイルを削除します。
1-2 システム内の一時ファイルを削除する手順
本章では、OSが使ったTempフォルダーの一時ファイルを削除します。
- キーボードの「Windowsキー」 +「 R」キーを一緒に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
名前欄に「temp」と入力して「Enter」キーまたは「OK」を押します。 - 「このフォルダーにアクセスする許可がありません。」が表示された場合は「続行」をクリックします。
- ファイル エクスプローラーが開き、システムのTempフォルダーが開きます。
右ペインのフォルダー ウィンドウに一時ファイルが表示されます。 - 一括して削除する場合は、キーボードの「Ctrl」 + 「 A」キーを一緒に押します。
反応しない場合は、右ペインのファイルをどれか一つ選択し、キーボードの「Ctrl」 + 「 A」キーを一緒に押します。
すべての一時ファイルが選択されます。
キーボードの「Delete」キーを押します。ごみ箱アイコンをクリックしても削除できます。 - 削除途中で稀に以下の画面が表示されることもあります。
メッセージの内容が理解できる場合は「続行」をクリックして削除し、よくわからない場合は、「スキップ」して削除しないようにしましょう。 - 以上で操作完了です。
1-3 アカウント内の一時ファイルを削除する手順
ここでは、ユーザーのTempフォルダーにある一時ファイルを削除します。このTempフォルダーには、実行しているアプリケーションの一時ファイルが保存されます。実行しているアプリケーションはすべて閉じてから操作してください。
- キーボードの「Windowsキー」 +「 R」キーを一緒に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
名前欄に「%temp%」と入力して「Enter」キーまたは「OK」を押します。 - ファイル エクスプローラーが開き、ローカルのTempフォルダーが開きます。
右ペインのフォルダー ウィンドウに一時ファイルが表示されます。925個のファイルがあるようです。 - 一括して削除する場合は、キーボードの「Ctrl」 + 「 A」キーを一緒に押します。
反応しない場合は、右ペインのファイルをどれか一つ選択し、キーボードの「Ctrl」 + 「 A」キーを一緒に押します。
すべての一時ファイルが選択されます。
キーボードの「Delete」キーを押します。ごみ箱アイコンをクリックしても削除できます。 - 一時ファイルは削除されますが、削除途中で以下の画面が表示されることもあります。これは、現在アプリケーション(ここではChrome)が開かれているので削除できない旨のメッセージです。
このようなメッセージが表示された場合は、「すべての項目にこれを実行する」にチェックを付けて「スキップ」をクリックします。 - 開かれているアプリケーション以外の一時ファルは削除されます。
開いているアプリケーションを閉じてから同じ操作を実行すると、そのアプリケーションに関連するファイルを削除できます。 - 以上で操作完了です。
「AppData」は隠しファイルです。フォルダー オプションから表示設定します。
以上で「Windows 11の設定:Temp フォルダー内の一時ファイルを削除する方法」に関連する解説を終わります。
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