Windows 11の操作:「ごみ箱」の適切な設定方法と使い方

Windows 11の「ごみ箱」の中身は自動で削除されることはご存じでしょうか。最大容量が定められていることはご承知ですか。

不要なファイルなどの最終保存場所の「ごみ箱」ですが、恒久的に保存されるわけではありません。「一時的にごみ箱に置いておき、必要なファイルは元に戻せばよい」とお考えならば、後から泣きを見ることになります。

たかがごみ箱ですが、知っておくと役立つ知識と設定方法がいくつもあります。本稿では、Windows 11における「ごみ箱」の適切な設定と使い方について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。OSのバージョンにより表示内容や操作手順が異なることもあります。

Windows 11のごみ箱については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 ごみ箱にある中身の保存期間を設定する手順

前述しているように、ごみ箱にあるファイルなどの中身は永続的に保存されるわけではありません。

初期設定では、ごみ箱にファイルを移動してから30日を経過した時点でそのファイルは完全に削除されます。

その原因はストレージセンサー(機能は後述)の設定にあります。ストレージセンサーは、初期設定で30日経過したごみ箱の中身は不要なファイルとして整理します。

ストレージセンサーの設定を見直せば、保存期間の変更やごみ箱の中身を勝手に削除しない設定も可能です。

以下にストレージセンサーの設定を見直す手順を示します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。




  2. 設定画面が表示されます。

    左ペインにある「システム」と、右ペインに表示された「ストレージ」を順番にクリックします。




  3. 右ペインの「記憶域の管理」項目にある「ストレージセンサー」をクリックします。




  4. 右ペインに表示された「ごみ箱に移動してから次の期間が過ぎたファイルを削除する」のドロップダウンメニューを確認します。既定で30日になっていることを確認できます。

    設定を変更する場合は、ドロップダウンメニューをクリックします。




  5. ドロップダウンメニューから削除するタイミングを変更できます。「実行しない」を選択すると、ごみ箱の中身は整理されません。




  6. 以上で操作は完了です。
Windows 11の「ストレージセンサー」は、不要な一時ファイルやごみ箱内のファイルなどを自動的に削除し、ストレージの空き容量を増やす機能です。

手動でファイルを削除する手間を省き、パソコンの動作を快適に保つことができます。

2 ごみ箱の最大容量を確認する手順

ごみ箱は保管できる最大容量が定められています。その容量を超えると、自動的に古いファイルから順番に削除されます。

初期設定ではCドライブ全容量のおよそ5%が割り当てられています。必要なら割当量を増減することも可能です。

また、ファイルをごみ箱に一時保管せずに一発で完全削除することも設定できます。これらの設定手順を以下に示します。

  1. ごみ箱を右クリックして、コンテキストメニューの「プロパティ」をクリックします。




  2. ごみ箱のプロパティ画面が表示されます。




    最大容量を変更する場合は「選択した場所の設定」にある「カスタム サイズ」で変更できます。

    「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」を選択すると、ファイルはごみ箱を経由せず一発で完全削除されます。

    「削除の確認メッセージを表示する」にチェックを入れると、ファイルを削除する際にそれを確認するメッセージが表示されます。

  3. 以上で操作は完了です。
上の画像のようにドライブが複数構成(C、Dドライブなど)の場合は、それぞれのドライブで最大容量を設定できます。

以上で「Windows 11の操作:ごみ箱の適切な設定方法と使い方」に関する解説を終わります。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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