更新履歴
2022年:用語の追記
2022年3月2日 :ページ全体の書式を修正
個人や企業にとって、サイバー攻撃は大きな脅威です。サイバー攻撃を受けてパソコンがウィルスに感染すると。個人情報や企業では顧客情報などを盗み出される恐れがあります。
サイバー攻撃は巧妙化の一途をたどっているのが、今日のネットワーク関連の状況です。
普段からインターネットを利用する我々も、セキュリティには大いに関心を持ち、まずは自分のネットワークは自分で守る気持ちで臨む必要があると思います。
そこで、今回は専門用語が多いセキュリティ関連の用語を、なるべく理解しやすいように解説いたしました。
セキュリティ関連の記事については、以下のリンクも合わせてご覧ください。
更新履歴2023年5月20日:記述内容の一部修正2022年8月12日:見出しの書式を修正2022年3月2日:導入部分に加筆追加 McAfee WebAdvisorのリンク先変更 友達や家族などとの連絡手段として、パソコ[…]
- 1 五十音別インデックス
- 1.1 暗号化
- 1.2 アンチウィルスソフト/ウィルス対策ソフト
- 1.3 上書きウィルス
- 1.4 エモテット/Emotet
- 1.5 ガンブラー攻撃/Gumblar Attack
- 1.6 クラッカー/Cracker
- 1.7 クロスサイトスクリプティング(XSS)/cross site scripting
- 1.8 コンテンツフィルタリング
- 1.9 コンピュータウイルス
- 1.10 サイバー攻撃
- 1.11 ショルダー・ハック
- 1.12 スクリプトキディ/Script Kiddy
- 1.13 ステルス技術
- 1.14 スパイウェア
- 1.15 スパム/スパムメール
- 1.16 セキュリティホール
- 1.17 セキュリティ・パッチ
- 1.18 チェーンメール
- 1.19 トロイの木馬
- 1.20 なりすまし
- 1.21 二段階認証
- 1.22 暴露ウイルス
- 1.23 パスワードリスト攻撃
- 1.24 ハッカー
- 1.25 バックドア
- 1.26 ハニーポット
- 1.27 ファイアウォール
- 1.28 ファイルレスマルウェア
- 1.29 フィッシング詐欺
- 1.30 復号
- 1.31 フットプリンティング
- 1.32 踏み台
- 1.33 ブラウザクラッシャー(ブラクラ)
- 1.34 ペアレンタルコントロール
- 1.35 ボット
- 1.36 マルウェア
- 1.37 マクロウイルス
- 1.38 ランサムウェア
- 1.39 リスクベース認証
- 1.40 リスト攻撃
- 1.41 ロジックボム/論理爆弾
- 1.42 ワーム/Worm
- 1.43 ワンクリックウェア/ワンクリ
- 1.44 ワンクリック詐欺
- 1.45 ワンタイムパスワード
五十音別インデックス
あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 |
は行 | ま行 | ら行 | わ行 |
五十音 | 用 語 | 概 要 |
アカウント | 特定のコンピュータ システム、もしくはネットワークにアクセスするために「認証」される人を表している | |
あ行 | 暗号化 | あるデータの内容を他人に知られないようにする技術 |
アンチウィルスソフト | コンピュータに入ったウィルスからPC等の機器を保護するソフトウエアで、ウィルス対策ソフトともいう | |
上書きウィルス | コンピュータウィルスの一種である「ファイル感染型」に含まれる一つの型式をいう | |
エモテット | マルウェアの一種で、感染、拡散力が非常に強い | |
五十音 | 用語 | 概要 |
か行 | ガンブラー攻撃 | ホームページ誘導型ウィルスの俗称 |
クラッカー | コンピュータ・ネットワークなどに悪意を持って侵入したり、破壊行為などを行う人物をいう | |
クロスサイトスクリプティング (XSS) | サイバー攻撃の一種で、Webアプリケーションにアクセスすると不正なスクリプトが実行される攻撃方法 | |
コンテンツフィルタリング | 不適切なWebサイトなどの閲覧を制限する機能のことをいう | |
コンピュータウイルス | マルウェアの一種で、悪意を持った人間が作った不正なプログラムのことをいう | |
五十音 | 用語 | 概要 |
さ行 | サイバー攻撃 | コンピュータ・ネットワークに対して、システムの破壊やデータを盗んだり改ざんしたりする攻撃のこと |
ショルダー・ハック | 人がパスワードなどのデータを入力するところを、肩越しに覗き見して情報を盗むこと | |
スクリプトキディ | 他人が作ったクラッキングツールを使って攻撃を行うクラッカーの呼称をいう | |
ステルス技術 | ウィルス対策ソフトに駆除されないようにする技術 | |
スパイウェア | コンピュータに不正侵入して、ユーザーの個人情報などを盗むソフトウエアをいう | |
スパム/スパムメール | ネットワーク上での迷惑行為や迷惑メールのことをいう | |
セキュリティホール | プログラムの不具合などの原因で生起したセキュリティ上の欠陥や脆弱性のことをいう | |
セキュリティ・パッチ | 修正プログラムのことでフィックスとも呼ばれる | |
五十音 | 用語 | 概要 |
た行 | チェーンメール | 次々に転送されるように記述された電子メールをいう |
トロイの木馬 | マルウェアの一種で有益なプログラムであるかのように見せかける悪質なソフトウエアのことです | |
な行 | なりすまし | ネットワーク上で第三者が他者になりすまして不正行為を働くことをいう |
二段階認証 | IDやパスワード以外に、セキュリティコードの入力やSMSなど追加認証を行うことをいう | |
五十音 | 用語 | 概要 |
は行 | 暴露ウイルス | コンピュータウィルスの一種で、コンピュータ内の情報を漏洩させるウイルスのことを言う |
パスワードリスト攻撃 | 悪意を持つ人物が、あらかじめ知り得た第三者のID、パスワードを用いて不正アクセスを行う攻撃を言う | |
ハッカー | コンピュータの知識や技術に精通している人物や他のネットワークに侵入する人物をいう | |
バックドア | ユーザーなどに気付かれないように侵入したコンピュータに、再度入りやすいように裏口を作る手法をいう | |
ハニーポット | 悪意を持つハッカーなどから、不正な攻撃などを受けることを前提に構築されたネットワークのこと | |
ファイアウォール | 外部からの侵入や攻撃などからネットワークを防御すするためのシステム全般のこと | |
ファイルレスマルウェア | ステルス・マルウエアとも言われ、不審なファイルが見えないように活動するマルウエアをいう | |
フィッシング詐欺 | 実在する企業やショップなどを装い、個人情報などを不正に入手しようとする詐欺のことをいう | |
復号 | 暗号化された情報に変換処理を行って復元すること | |
フットプリンティング | ネットワーク攻撃の前段階として、ネットワーク上の個人や企業などの情報を収集すること | |
踏み台 | 不正なアクセスの中継地点として、第三者に乗っ取られたコンピュータやサーバーのこと | |
ブラウザクラッシャー(ブラクラ) | ブラウザを標的にしている悪意あるWebページのこと | |
ペアレンタルコントロール | 保護者が子供の使うスマホやパソコンなどの情報通信機器を管理、制限すること | |
ボット | コンピュータウイルスの一種で、第三者のコンピュータの遠隔操作を行うプログラムなどをいう | |
五十音 | 用語 | 概要 |
ま行 | マルウェア | 悪意を持って作られている、不正なプログラムやソフトウエアのことをいう |
マクロウイルス | コンピュータウィルスの一種で、マクロ機能を悪用して文書ファイルなどに感染し、破壊活動などを行う | |
ら行 | ランサムウェア | 身代金要求型不正プログラムのことで、マルウエアの一種である |
リスクベース認証 | なりすましや不正ログインを防ぐ認証技術のことで、本人認証を行うための方式の一つのこと | |
リスト攻撃 | 他のWebサイトなどから入手したアカウント情報を利用して、ログインを試みる不正アクセスをいう | |
ロジックボム(論理爆弾) | 特定の時間にコンピュータなどの破壊工作を実行するマルウエアの一つである | |
五十音 | 用語 | 概要 |
わ行 | ワーム | 自身で増殖したり自生して、感染するとネットワークシステムなどを破壊したりする |
ワンクリックウエア | マルウエアの一種で、架空請求などを実行する不正プログラムのこと | |
ワンクリック詐欺 | WebサイトのURLなどを1回クリックしただけで料金の支払いなどを求められる詐欺のこと | |
ワンタイムパスワード | 一定時間ごとにパスワードが発行され、かつ一度しかパスワードを使用できない認証システムのこと |
暗号化
コンピュータネットワークで安全に情報のやり取りをするためには暗号は欠かせません。暗号の目的はネットワーク上で情報が漏れるのを防ぐことにあり、そのため情報のやり取りを暗号化し、通信の秘密を守るのです。
公開鍵暗号方式 |
アンチウィルスソフト/ウィルス対策ソフト
上書きウィルス
コンピュータウィルスの一種である「ファイル感染型」に含まれる一つの型式を言います。 コンピュータウイルスの種類としては、「マクロ感染型」「ファイル感染型」「トロイの木馬型」「ワーム型」「複合感染型」などがあります。 ファイル感染型の中には上書き型と追記型があり、上書き型は文字通り、元ファイルを上書きしてしまうもので、上書きされているため復元は困難です。 |
エモテット/Emotet
ガンブラー攻撃/Gumblar Attack
ホームページ誘導型ウィルスの俗称で、ごく普通のWebサイトを改ざんして、サイト訪問者をウィルス感染させる手口を使います。 |
クラッカー/Cracker
コンピュータ・ネットワークなどに悪意を持って侵入したり、破壊行為などを行う人物をいいます。 ハッカーと同意語で使われる場合もありますが、厳密には違いがあり、ハッカーの中でも他人のネットワークシステムを不正に使用したり、データやプログラムを改ざんするなどの犯罪行為を行う者をいいます。 クラッカーの侵入を防ぐには、パスワードの変更、OSのアップデートやセキュリティパッチをあてるなどの管理が必要です。 |
クロスサイトスクリプティング(XSS)/cross site scripting
サイバー攻撃の一種で、Webアプリケーションの脆弱性を攻撃したり、そのユーザーを標的とする攻撃手法をいいます。 具体的な被害としては、なりすまし、Webページ改ざんやフィッシングなどがあります。 |
コンテンツフィルタリング
不適切なWebサイトなどの閲覧を制限する機能のことをいいます。 |
コンピュータウイルス
ほかのプログラムに寄生して感染を広げるマルウエアのことで、寄生とは、自分自身を感染対象のプログラムをうめこむことをいいます。 人体に害をなす病原菌のようにコンピュータに感染することから、ウィルスと名付けられました。新型コロナウイルスのIT版のようなものですね。
代表的なコンピュータウィルスの種類 |
サイバー攻撃
サーバやパソコンあるいはWebサイトなどを狙い、さまざまな手段を用いて、データを抜き取る、改ざんする、システムを破壊する等の攻撃の総称を指します。無差別攻撃から、特定の企業をターゲットにイメージ毀損など明確な目的を持つものまで、多岐にわたります。
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ショルダー・ハック
スクリプトキディ/Script Kiddy
インターネットなどで公開されているクラックツールを使用して、クラッキングを行う知識や技術力のないクラッカーの蔑称のことです。 |
ステルス技術
悪意のあるプログラムが存在することや、プログラムの振る舞いを隠ぺいするために用いられる技術です。 隠ぺいする目的は、ウイルスの生存確率を上げるために、ウィルス対策ソフトウェアなどによって駆除されないようにすることです。 |
スパイウェア
スパイウェアとは、ユーザーの知らない間にコンピュータなどに不正侵入し、重要性の高い情報「氏名、住所、メールアドレスなどの個人情報」「ユーザIDやパスワード」「クレジットカードの番号」等を収集するプログラムなどのことをいいます。 |
スパム/スパムメール
セキュリティホール
セキュリティホールとは、コンピュータのOSやソフトウェアでのプログラムの不具合や設計上のミスによるセキュリティ上の不具合のことをいいます。脆弱性とも呼ばれます。 セキュリティホールが存在するコンピュータを利用していると、ハッキングに利用されたり、ウイルスに感染したりする危険性があります。 |
セキュリティ・パッチ
セキュリティパッチとは、プログラムやソフトウェアに脆弱性やセキュリティホールなどが発見された際に、それらの問題を修正するためのプログラムのことです。 プログラムやソフトウェアの公開当初は、いくつかの問題が発見されることがあります。このようなときに、プログラムやOSにセキュリティパッチをインストールすることで、危険を回避することができます。 |
チェーンメール
チェーンメールとは、メールの転送を本文中で呼びかけ、次々とチェーン(鎖)のように連鎖していく迷惑メールのことです。 その内容は、不幸の手紙を電子メールに置き換えたようなものです。儲け話や有名人の噂、おまじない、あるいは呪いなどで恐怖心をあおる内容で、メール受信者に転送を促します。また募金活動など善意の内容もあるので注意が必要です。 |
トロイの木馬
なりすまし
二段階認証
暴露ウイルス
暴露ウィルスとは、コンピュータウィルスの一種で、Winny等のファイル共有ソフトを通じて感染し、コンピュータ内のデータを外部に流出させる情報漏えいウイルスです。 代表的な暴露ウイルスとしては、Antinnyや山田オルタナティブ、山田ウィルスなどがあります。 |
パスワードリスト攻撃
ハッカー
バックドア
バックドアとは、ユーザーなどに気付かれないように侵入したコンピュータに、次回以降の侵入を容易にするために裏口を作る手法をいいます。
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ハニーポット
本来は「蜜壺」「甘い罠」の意味ですが、セキュリテイ分野では、サイバー攻撃者をおびき寄せるためのおとり、仕掛けのことをいいます。 その仕組みは単純なものが多く、脆弱性のあるサーバーやネットワークを意識的にインターネット上にさらしておきます。 インターネット上にさらしたハニーポットへの攻撃を分析して、その手口などを解明することが主な目的です。 |
ファイアウォール
ファイルレスマルウェア
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、実在する企業やショップなどを装い、個人情報などを不正に入手しようとする詐欺のことをいいます。 具体的事例
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復号
復号とは、通信の内容が当事者(鍵の所持者)以外には解読できないように、文字や記号を一定の決まり事ででほかの記号に置き換えることを暗号化といいました。 |
フットプリンティング
フットプリンティングとは、サイバー攻撃の前段階として、攻撃対象とする個人や企業などの情報を事前に収集することをいいます。 収集する対象としては、企業へのIPアドレスの割り当て情報、ドメイン名の登録情報、DNSレコード、ポートスキャン、OSの識別、ネットワーク構成の把握などがあります。 |
踏み台
「踏み台」とは、パソコンやサーバーなどが第三者に乗っ取られ、不正アクセスや大量のメールを配信するスパムメールの中継地点として利用されることをいいます。 踏み台にされたパソコンやサーバが本来は被害者であるにもかかわらず、実際に攻撃を受けた側からは、踏み台にされたサーバからの攻撃のように見えてしまいます。 |
ブラウザクラッシャー(ブラクラ)
ペアレンタルコントロール
ペアレンタルコントロールとは、子供や青少年の使うスマホやパソコンなどの情報通信機器を管理、制限して、インターネット使用時の悪影響から保護する機能のことをいいます。 長時間コンピュータやインターネットを使用したり、特定の Web サイトで時間やお金を費やしたりすることを防止したり、アダルトサイトへのアクセスを制限することもできます。 |
ボット
ボットとは、コンピュータウイルスの一種で、第三者のコンピュータの遠隔操作を行うバックドア型のプログラムのことをいいます。 |
マルウェア
マクロウイルス
マクロウイルスとは、コンピュータウィルスの一種で、マクロ機能を悪用して文書ファイルなどに感染し、破壊活動などを行うことをいいます。 マクロウイルスは、マクロ言語と呼ばれる、プログラミング言語を用いて記述され、特に、ワードやエクセルのような文書ファイルに埋め込まれた状態で、電子メールの添付ファイルとして送信されてきます。受信したユーザーがその添付ファイルを開くと感染する仕組みです。 |
ランサムウェア
ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウエア)」をあわせた造語であり、コンピュータウィルスの一種です。 感染したPCをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることによって使用不能にしたのち、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求する不正プログラムです。身代金要求型プログラムとも呼ばれます。 ランサムウェアには以下のような2種類の形式が確認されています。 |
リスクベース認証
リスト攻撃
ロジックボム/論理爆弾
ロジックボムとは、設定した実行条件が満たされるとコンピュータなどの破壊工作を実行するマルウエアの一種です。 実行条件には日時や起動回数、インストールされているソフトの種類といったものが設定されています。当然のことながら、実行条件を満たすまでは静かに潜伏しているので、気づくのが遅くなります。 |
ワーム/Worm
ワームとは、コンピュータなどに不正行為を行うマルウェアの一種であり、ネットワークを介して自分の複製を拡散させる機能を持ったプログラムのことです。 ウィルスとは挙動に違いがあります。ウィルスは単独では活動できず、規制するための宿主が必要です。 ワームの特徴
有名なワーム |
ワンクリックウェア/ワンクリ
ワンクリック詐欺
ワンクリック詐欺とは、WebサイトのURLなどを1回クリックしただけで料金の支払いなどを求められる詐欺のことをいいます。 アダルト系、出会い系サイトでタイトルや画像をクリックしたら「登録完了」などと表示されたり、登録完了ページに飛ばされたりします。 電子メールやSNSでも誘導されるパターンもあります。 ワンクリック詐欺の対策 |
ワンタイムパスワード
ワンタイムパスワードとは、一定時間ごとにパスワードが発行され、一度だけ使うことができる、使い捨てのパスワードです。その時々でパスワードは変わり、不正ログインの防止になります。現在では、主にネットバンキングでの二段階認証として用いられています。 ワンタイムパスワードを利用するにはトークンが必要です。トークンとはワンタイムパスワードを生成するツールのことで、ユーザーの本人認証をするために使用します。 ハードウェアタイプのトークンは、カード型、キーホルダー型、USBキー型などがあり、ソフトウェアタイプのトークンは、主にスマートフォンのトークンアプリとして提供されています。 |
以上、ネットワークセキュリティ関連の基本的な用語について解説いたしました。何かの折に参考になれば幸いです。