Windows 11の電源プラン：「究極のパフォーマンス」を追加する方法

Windows 10やWindows 11では、PCの消費電力と性能バランスの均衡を保つために、「バランス（推奨）」「省電力」「高パフォーマンス」といった電源プランが標準で用意されています。

多くの人は、標準の「バランス」モード設定しているのではないでしょうか。「バランス」では、自動的にPCのパフォーマンスと電力消費の均衡を保ち、「省電力」は、電力消費を抑えますが、PCのパフォーマンスは低下します。

「高パフォーマンス」は、PCのパフォーマンスを優先することで電力消費は増えます。

これに加えてWindows 10とWindows 11には、最高のパフォーマンス モード「究極のパフォーマンス」があります。

本稿では、Windows 11の電源プランに「究極のパフォーマンス」を追加する方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。Windows 10でもほぼ同じ要領で設定可能です。

Windows 11の電源やバッテリーについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

1　「究極のパフォーマンス」モードとは？

Windows 11における「究極のパフォーマンス」とは、電力効率を度外視してCPUやシステムリソースの潜在能力を最大限に引き出すための電源プランです。

言わば省電力は一切考慮することなく、常にPCのパフォーマンスだけを追求するという思想に基づいています。

デスクトップPCをお使いの人で、高負荷のゲームや動画編集/エンコードなどを頻繁に行う場合は試したらいかがでしょうか。

ノートPCの場合はバッテリー消費が大きいため、AC電源に接続して操作することをお勧めします。

本モードは隠し設定であり通常は非表示になっています。電源プランに表示されていない場合は、以下に示すコマンド操作と、コントロールパネルで追加・表示しましょう。

2　「究極のパフォーマンス」を追加・表示する手順

メーカー製のノートPCにおいては、コマンドを実行しても「究極のパフォーマンス」が表示されないこともあります。

その場合は、AC電源に接続してから再度お試しください。表示される可能性があります。小生のノートPC（NEC）でAC電源に接続したところ表示されました。

2-1　コマンドにより追加する手順

「究極のパフォーマンス」が電源プランに表示されていない場合は、コマンドにより追加します。

コマンドは「コマンドプロンプト」または「ターミナル」から実行します。（いずれも管理者として実行）

一例として「ターミナル（管理者）」から実行します。「コマンドプロンプト」から行う場合は、後述の「コマンドプロンプトを開く手順」を参照してください。

1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、クイックリンクメニューの「ターミナル（管理者）」をクリックします。
   
   
   
   
   
2. ユーザーアカウント制御画面画面が表示された場合は「はい」ボタンをクリックします。
   
   
3. ターミナル画面が表示されます。
   
   プロンプトに「  powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61  」コマンドを入力して「Enter」キーを押します。
   
   （本コマンドをコピーして、プロンプトで右クリックすれば貼り付けられます）
   
   
   
   
   
4. 「究極のパフォーマンス」と表示されたら電源プランに追加されています。
   
   
   
   後述の見出し2-2で示す手順で電源プランに追加されたかどうかを確認しましょう。

2-2　コントロールパネルで表示を確認する手順

コントロールパネルから「究極のパフォーマンス」モードが追加・表示されていることを確認します。

1. タスクバーの「検索」ボックスに「cont」「control」「こんと」などと入力して、検索結果一覧から「コントロールパネル」をクリックします。
   
   
   
   
   
2. コントロールパネル画面が表示されます。
   
   右上の表示方法で「カテゴリ」が選択されていることを確認して「システムとセキュリティ」をクリックします。
   
   
   
   
   
3. 「電源オプション」をクリックします。
   
   
   
   
   
4. 電源オプション画面が表示されます。
   
   「究極のパフォーマンス」が追加されています。
   
   このモードを選択します。
   
   
   
   
   
5. PCの省電力制御は最小限になり、最高のパフォーマンスで動作します。
   
   
6. 以上で操作は完了です。

以上で「Windows 11の電源プラン：「究極のパフォーマンス」を追加する方法」に関する解説を終わります。

Windows 11の電源やバッテリーについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。