Windows 11のファイル エクスプローラー(以下、エクスプローラーと呼称)は、Windowsに標準搭載されているファイル管理アプリケーションです。
ファイルやフォルダの管理、コピーや移動、削除、プログラムの起動など、様々な場面で使う機会が多く、Windowsユーザーには必要不可欠なツールです。
「ホーム」は、エクスプローラーを起動したとき、ナビゲーション ウィンドウの最上位に表示され、右のフォルダー ウィンドウに表示される「クイック アクセス」「お気に入り」「最近使用した項目」を利用できます。
「ホーム」の設定については、Windowsの使用環境やユーザーの好みに合わせてそれなりにカスタマイズできます。
本記事では、エクスプローラーに表示される「ホーム」に表示される内容をカスタマイズする方法について解説いたします。
解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2」です。
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1 ホームの表示画面
システムの初期設定により、エクスプローラーを起動して始めに表示されるのが「ホーム」です。
以下に示す画像がそれで、ナビゲーション ウィンドウの「ホーム」がハイライトされ、フォルダー ウィンドウには「クイックアクセス」と「お気に入り」「最近使用した項目」の3項目が表示されます。

ここからはホームを利用しない、あるいはもっと使いやすくしたいというユーザーを対象に解説いたしますが、ホーム画面を初期設定のまま使っても全く問題ありません。
2 最初の表示をホームからPCに変更する手順
上述したように、エクスプローラーを起動するといの一番に表示されるのがホームです。合わせてクイックアクセスやお気に入り、最近使用した項目も表示されます。
このようなシステムの初期設定は、共用パソコンで家族や第三者が操作したとき、自分が使ったファイルなども表示されてしまい、個人情報を保護する意味でも良いことではありません。
また、クイックアクセスに表示される「デスクトップ」など6つのフォルダーは、ナビゲーション ウィンドウに表示されるそれと中身は同じなので、最初に表示されなくても使い勝手に不都合はありません。
そこで、以下の手順で最初にフォーカスされるのが「PC」、つまりドライブ一覧とネットワークの場所となるように設定しましょう。
- エクスプローラーを起動します。
- コマンドバーの「・・・」と、表示されたプルダウンメニューの「オプション」を順番にクリックします。
- フォルダーオプション画面が表示されます。
上部に表示されている「エクスプローラーで開く」欄の「∨」をクリックし、「PC」を選択します。
「OK」ボタンをクリックします。 - エクスプローラーを再起動し、始めに表示されるのが「PC」であることを確認します。
- 以上で操作完了です。
3 ホームの表示内容を変更する手順
ホーム画面に表示される「最近使用した項目」は、初期設定により意図しなくても自動で追加されます。
これらの項目は非表示にして、お気に入りに登録したファイルや、クイックアクセスにピン留めしたフォルダーだけを表示すると、エクスプローラーは見やすくなります。
初期設定を変更しないでこのまま表示したい場合は、本設定は実行しないようにしましょう。
- 上述の見出し2の手順①~②まで操作し、フォルダー オプション画面を表示します。
- 画面上部の「全般」タブが選択されていることを確認します。
「プライバシー」欄の「最近使用したファイルを表示する」と、「頻繁に使用されるフォルダーを表示する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリックします。 - エクスプローラーを再起動し、「最近使用した項目」が表示されないことを確認します。
- 以上で操作完了です。
4 クイックアクセスへフォルダーを登録する手順
ホーム画面のクイックアクセスには、初期設定で「デスクトップ」など6つのフォルダーが登録されています。これら以外にも必要とするフォルダーは手動で登録することもできます。
なお、クイックアクセスに登録できるのはフォルダーのみで、ファイルについては登録することはできません。
フォルダーを登録する手順を以下に示します。
- エクスプローラーを起動します。
- 登録したいフォルダーを右クリックし、コンテキストメニューの「クイックアクセスにピン留めする」をクリックします。
- クイックアクセスに指定したフォルダーが登録されていることを確認します。
- 以上で操作完了です。
5 フォルダーを非表示にする手順
上述でクイックアクセスに登録したフォルダーや、デフォルトで表示されている「デスクトップ」「ピクチャ」といったフォルダーを非表示にする手順を以下に示します。
本設定によりクイックアクセスでは非表示になりますが、データそのものは削除されないので心配無用です。
- エクスプローラーをきどうし、クイックアクセスを表示します。
非表示にしたいフォルダーを右クリックし、コンテキストメニューの「クイックアクセスからピン留めを外す」をクリックします。 - 対象のフォルダーが非表示になったことを確認します。
- 以上で操作完了です。
6 お気に入りへの登録と削除する手順
「お気に入り」へ登録できるのはファイルとショートカットが対象で、上述の見出し4の操作方法と同じ手順で実行できます。(操作の語句は異なります。)
- エクスプローラーを開きます。
- お気に入りに登録したいファイルを右クリックし、コンテキストメニューの「お気に入りに追加」をクリックします。
- お気に入りにファイルが追加されていることを確認します。
- 非表示にする場合は、お気に入りに登録されているファイルを右クリックし、コンテキストメニューの「お気に入りから削除」をクリックします。
- お気に入りのファイルが非表示になったことを確認します。
- 以上で操作完了です。
「最近使用した項目」に登録されているファイルを非表示にする手順も同じ操作で実行します。
7 ホーム画面にお気に入りだけを表示する手順
最後の設定になりますが、ホーム画面に「お気に入り」だけを表示し、「クイック アクセス」と「最近使用した項目」は非表示とする設定を行ってみましょう。
とてもスッキリとした表示になり、お気に入りをたっぷりと表示できます。
- エクスプローラーを起動し、ホーム画面を表示します。
- コマンドバーの「・・・」と、プルダウンメニューの「フィルター」を順番にクリックします。
- サブメニューで「すべてのファイルの種類」以外をクリックします。(どの項目をクリックしてもよい)
一例として「PDF」をクリックしました。 - 設定は即適用され、フォルダー ウィンドウには「お気に入り」だけが表示されます。
「最近使用した項目」については、フォルダー オプションで表示設定している場合に表示されます。 - 元に戻すときは、「・・・」と、プルダウンメニューの最上部をクリックし、サブメニューの「すべてのファイルの種類」を選択します。
プルダウンメニューの最上部には、手順③でクリックした項目が表示されています。 - クイックアクセスが再度表示されます。
- 以上で操作完了です。
以上で「Windows 11の操作:エクスプローラーにある「ホーム」をカスタマイズする方法」に関する解説を終わります。
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