Windows 11の設定:モバイル ホットスポットの概要及びスマホとWi-Fiを共有する方法

Windows 11の「モバイル ホットスポット」は、パソコンを無線LANルーター(Wi-Fiルーター)代わりにして、スマホやタブレット、他のPCなどのデバイスをインターネットに接続する機能です。

スマートフォンのテザリングに比べて利用頻度は低いものの、パソコンが持っているインターネット回線をほかのデバイスに分け与えたいという場面で有効的です。

本稿では、Windows 11におけるモバイル ホットスポットの概要と、設定及び使い方について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」、スマートフォンは「Google Pixel 7a Andoroid 16」を使用しています。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

関連記事

Windows 11のスマートフォン連携は、Windows とAndroid/iOSスマートフォンを連携させるためのアプリケーションです。これにより、PC上でスマートフォンの機能の一部を操作したり、通知、画像などの情報にアクセスすることが[…]

関連記事

パソコンのSSDやHDDと言ったストレージは、長期間使えば物理的に故障します。そうなるとOSの起動不能は言うまでもなく、それまで保存していた重要な文書や写真などはすべて取り出せなくなります。ストレージに物理的な障害が発生し場合、修復して元[…]

スポンサーリンク

1 モバイル ホットスポットとは何ですか?

Windows 11のモバイル ホットスポットは、パソコンが搭載しているEthernet(有線LAN)やWi-Fi、モバイルデータなどの通信回線を利用して、他のデバイスとインターネット接続を共有します。

パソコンをあたかもWi-Fiルーターのように設定することで、スマホやタブレット、別のPCをインターネットに接続する機能です。

スマホのテザリングと逆方向の関係にあり、モバイル ホットスポットではWindows 11 パソコンがインターネット接続の親機であり、スマホのテザリングではスマートフォンが親機としてインターネット回線を周囲のデバイスに共有します。

モバイル ホットスポットの共有方法は、主に「Wi-Fi」「Bluetooth」「Ethernet(有線LAN経由での共有)」の3種類から選択可能で、 共有中は簡易的な無線LANアクセスポイントとしてPCが動作します。

親機となるパソコンにはWi-Fi機能が必要です。ノートPCなら通常はWi-Fi機能を搭載していますが、デスクトップPCではWi-Fi機能がない場合があります。その場合はWi-Fiアダプターを装着します。

同時接続可能なデバイスの台数は最大8台で、パソコンの画面で接続されている台数をリアルタイムで確認できます。(後述)

2 モバイル ホットスポットをなぜ利用するの?

モバイル ホットスポットは日常的に使うというより、ちょっと困ったといった場面で便利な機能です。具体的な利用シーンを以下に示します。

  • Wi-Fiルーターがない場所でスマホやタブレットをインターネット接続するため
    イーサネット(有線LAN)回線は利用できる環境で、親機となるパソコンはイーサネットと接続し、スマホなどにWi-Fiを飛ばしてインターネットに繋ぐ。

  • 接続台数制限や有料Wi-Fiの節約ため
    1アカウントにつき1台しか接続できない有料Wi-Fiサービスで、PCを登録した上で他のデバイスをPC経由で繋ぐ。

  • 公共の場所において、安全でプライベートなインターネット接続を行うため
    パブリックWi-Fi(カフェなど)の暗号化が不十分な場合や、暗号化規格(WPA3など)に未対応の古い機器を特定のセキュリティ設定で接続したい場合。

  • 一時的に別のPCをインターネットへ接続するため
    「Wi-Fiルーターが故障した」「 別のPCのWi-Fiが使えない」「 一時的にインターネット接続を共有したい」といった場面で利用したい。

3 モバイル ホットスポットを使う際の注意事項

  • PCのバッテリー消費が大きい
    常時電波を発信するため、バッテリー消耗が早くなります。特にノートPCで長時間モバイルホットスポットを使う場合は、電源に接続することを推奨します。

  • データ通信量が増加する
    SIMカード(モバイルデータ通信)をノートPCに挿入してモバイルホットスポットを使う場合、契約プランのデータ上限を超過する可能性があります。使い終わったらモバイルホットスポットは必ずオフにすることが望まれます。

  • 共有元(親機)の回線速度に依存する
    PC自体が受信している回線速度がボトルネックとなるため、複数端末で同時使用すると速度が低下しやすくなります。

4 モバイル ホットスポットの設定手順

4-1 モバイル ホットスポットを有効化する手順

  1. Windows 11の「スタート」ボタンを右クリックし、コンテキストメニューの「設定」をクリックします。




  2. 設定画面が表示されます。

    左ペインにある「ネットワークとインターネット」と、右ペインの「モバイル ホットスポット」を順にクリックします。




  3. モバイル ホットスポットの設定画面が表示されます。

    右ペインの「インターネット接続を共有する」フィールドの右にある「プルダウンメニュー」をクリックします。




  4. 複数のインターネット接続方法がある場合は「イーサネット」または「Wi-Fi」のどちらかを選択します。一例として「Wi-Fi」を選択しました。

    (PCにSIMカードが入っている場合は携帯電話回線も表示されます)




  5. 「共有」フィールド右にある「プルダウンメニュー」をクリックします。




  6. メニューの「Wi-Fi」または「Bluetooth」のどちらかを選択します。一例として「Wi-Fi」を選択しました。




  7. 「モバイル ホットスポット」右にあるトグルスイッチをオンにします。

    「省電力」は、定時間接続デバイスがない場合、省電力のためにホットスポットが自動で「オフ」になる機能で、デフォルトでオンになっています。




  8. 以上でモバイル ホットスポットの有効化設定は完了です。

    このモバイル ホットスポット画面は、引き続き使用するため表示したままにしておきましょう。
ここまでの設定が終われば、プロパティに表示されているQRコードをスマホやタブレットなどで読み取ることで、パソコンのWi-Fiを共有できます。




しかしながら、デフォルトのネットワーク名やパスワードでは接続のセキュリティに不安があるため、以下の「ネットワークの詳細設定手順」で編集することをお勧めします。

4-2 ネットワークの詳細設定手順

  1. モバイル ホットスポット画面にある「ネットワークのプロパティ」右の「編集」ボタンをクリックします。




  2. 「ネットワーク情報の編集」画面が表示されます。

    任意のネットワーク名(一例としてMobileHotspotと入力)及び「ネットワークパスワード」を入力します。

    「ネットワーク帯域」を指定したい場合は、プルダウンメニューをクリックして任意の周波数帯(2.4Ghzまたは5GHz)を選択します。

    設定が終わったら「保存」ボタンをクリックします。




  3. プロパティを確認すると、ネットワーク名とパスワードが変更されていることを確認できます。




  4. 以上で操作は完了です。

5 他のデバイスを接続する手順

前述の手順でパソコンを簡易Wi-Fiルーターとして設定できました。本章ではスマホやタブレットなどのデバイス側からパソコンに接続し、インターネット接続を実行します。

ここでは「Google Pixel 7a Andoroid 16」で操作しますが、デバイスにより表示内容や設定手順が異なります。記述内容に近い語句を探しながら操作を進めてください。

  1. パソコンのモバイルホットスポットのトグルスイッチがオンであることを確認します。




  2. スマホの設定アプリを開きます。




  3. 設定画面が表示されます。

    「ネットワークとインターネット」をタップします。




  4. 「インターネット」をタップします。




  5. 「ネットワーク」欄に、先に設定したネットワーク名(ここではMobileHotspot)が表示されているはずです。

    この「MobileHotspot」をタップします。




  6. 表示された画面でパスワードを入力し「接続」ボタンをタップします。




  7. スマホがパソコン(簡易Wi-Fiルーター)と接続されます。




  8. パソコンの設定にあるモバイル ホットスポットのプロパティを開くと、QRコードの下に接続されているデバイスが表示されます。




  9. 接続を削除または解除する場合は、操作手順⑦の「ネットワーク名(ここではMobileHotspot)」をタップします。




  10. 「ネットワークの詳細」画面が表示されます。

    接続を削除する場合は「削除」ボタンをタップします。(ネットワークから削除される)

    接続を解除する場合は「接続を解除」ボタンをタップします。(ネットワークからは削除されない)




  11. 以上で操作は完了です。

以上で「Windows 11の設定:モバイル ホットスポットの概要及びスマホとWi-Fiを共有する方法」に関する解説を終わります。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

関連記事

Windows 11の信頼性モニター(Reliability Monitor)は、システムのパフォーマンスと信頼性に影響を与えるソフトウェアの問題を特定するのに役立つツールです。あまり目立ちませんがWindows 11には標準で組み込まれ[…]

関連記事

Windows のシステム情報は、目的に応じて様々な方法で取得することができます。基本的事項を知りたいときもあれば、バージョン情報だけを確認したい、あるいは詳細情報も把握したいなど、柔軟な対応が可能です。Windows 11における「シス[…]

広告
最新情報をチェックしよう!