Windows 11のネットワーク設定:IPv6でインターネットに接続する方法

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近頃は、個人や業務で使うインターネット回線として光回線を利用することが常識となりました。光回線とは、光ファイバー ケーブルを利用して高速でデータを送受信できる通信回線のことです。

光回線を使ってインターネットに接続するときに必要になるのが通信規格です。通信規格とはネットワーク上のデータの通信方法(データをやりとりする際の約束事)を定めたもので、インターネット プロトコルとも呼ばれます。

その通信規格には従来からある「IPv4」と、それより回線速度が速くセキュリティも強固と言われる「IPv6」があります。

「IPv4」による接続の場合は、プロバイダー側で通信回線が混み合うことが要因で「IPv6」より速度が遅くなるようです。

このような「IPv4」のデメリットを改善するために、プロバイダーのほとんどが「IPv6」による接続サービスを提供しています。

そこで本記事では、Windows 11で「IPv6」によるネットワーク接続設定と、接続の確認方法について解説いたします。

通信規格の「IPv4」と「IPv6」については、以下の関連記事をご参照ください。

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1 「IPv6」でインターネットに接続する手順

「IPv6」を利用するためには、プロバイダーと契約する際に対応のプランに加入することや、利用オプションとして申し込む必要があります。

詳細については光回線やプロバイダーとの契約内容をご確認ください。また、ブロードバンドルーターやホームゲートウェイ(回線終端装置)も「IPv6」に対応していなければなりません。

本章では、契約しているプロバイダーの「IPv6」設定と、ホームゲートウェイまたはブロードバンドルーターの設定は終わっていることを前提として、以下に示す手順で「IPv6」のインターネット接続を行います。

なお、ホームゲートウェイのみを使用している場合は、レンタルされた時点で「IPv6」で接続されていることもあります。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンをクリックし、画面上部の検索ボックスに「コント」または「コントロール パネル」と入力します。

    表示された検索結果一覧の「コントロールパネル」をクリックします。

    windows11のIPV6設定画面


  2. コントロールパネルの設定画面が表示されます。

    右上の「表示方法」が「カテゴリ」であることを確認し、「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックします。

    windows11のIPV6設定画面


  3. 「ネットワークと共有センター」画面が表示されます。

    左ペインの「アダプターの設定の変更」をクリックします。

    windows11のIPV6設定画面


  4. 「ネットワーク接続」画面が表示されます。

    ネットワーク アダプターの「Wi-Fi」または「イーサネット(有線)」を右クリックして、コンテキストメニューの「プロパティ」をクリックします。(一例としてイーサネット2を選択)

    windows11のIPV6設定画面


  5. ネットワーク アダプター(ここではイーサネット2)のプロパティ画面が表示されます。

    「この接続は次の項目を使用します」にある「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」にチェックが付いていることを確認します。(チェックが付いていなければ入れる)

    続いてこの欄を選択状態にして「プロパティ」をクリックします。

    windows11のIPV6設定画面


  6. 「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)のプロパティ」画面が表示されます。

    「IPv6アドレスを自動的に取得する」および「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」のラジオボタンが選択されていることを確認します。

    「OK」ボタンをクリックします。

    windows11のIPV6設定画面


  7. 以上で設定完了です。
上述の手順⑤の画面で「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」が表示されていない場合は、ホームゲートウェイまたはブロードバンドルーターの設定に間違いがあるかもしれません。

2 「IPv6」の設定状態を確認する手順

本章では、「IPv6」の接続が正常に設定されているかどうかをIPアドレスによって確認します。

Windows 11の設定から実行する手順を以下に示します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。

    Windows11の背景設定画面


  2. 設定画面が表示されます。

    左ペインの「ネットワークとインターネット」をクリックします。

    windows11のIPV6設定画面


  3. 右ペインに表示されたネットワーク アダプターの「イーサネット」または「Wi-Fi」の「プロパティ」をクリックします。

    一例として「イーサネット 2」のプロパティをクリックしました。

    windows11のIPV6設定画面


  4. 右ペインを少しスクロールダウンして「IPv6 アドレス」と「IPv6 デフォルト ゲートウェイ」が表示されていることを確認します。

    表示されていない場合はパソコンを再起動します。

    windows11のIPV6設定画面


  5. 以上で操作完了です。

 

3 ブラウザから「IPv6」接続かどうかを確認する手順

利用しているウェブ ブラウザからIPv6接続テスト サイトにアクセスして、「IPv6」でインターネットに接続されているか確認します。

一例として、Google Chromeブラウザからアクセスしますが、Microsoft Edgeでも同じように利用できます。

  1. 以下のIPv6 テスト サイトにアクセスします。

    あなたのIPv6 をテストしましょう。

  2. テスト サイトで以下のような結果が表示されます。

    「IPv6」で接続されていれば、「一般のインターネット上で見えるあなたの IPv6 アドレスは」の後ろにIPv6アドレスが表示されます。

    windows11のIPV6設定画面


    「IPv6」で接続できない場合は、赤×に「IPv6アドレスが検出されませんでした」と表示されます。

    windows11のIPV6設定画面


  3. 以上で操作完了です。

以上で「Windows 11のネットワーク設定:IPv6でインターネットに接続する方法」に関する解説を終わります。

Windows 11のネットワークについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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