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2026年6月10日:記述内容の補備修正
2025年4月24日:最新情報に更新
今やWi-Fiなしの生活は想像だにできません。自宅でも職場でもデバイスがインターネットにつながっているのは常識です。それだけにWi-Fiの通信速度が遅いとストレスがたまります。
本稿では、家庭で利用しているWi-Fiの通信速度が遅い原因の究明および解決策について解説いたします。
Wi-Fiの概要や機能については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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1 Wi-Fiが遅い要因
Wi-Fiがつながっているのに速度が遅い要因は、大きく以下に示す3項目が考えられます。
- インターネット回線に問題がある
現在、インターネット回線の主流は高速が売りの光回線です。ほとんど1Gbps以上の高速サービスを利用できるため、契約上の回線速度については問題ありません。
しかしながら、各サービスが示しているのは理論上の最大通信速度であり、実際の通信速度はスピード計測などのサービスを使って計測しないとわかりません。
また、宅内で使っているLANケーブルやハブの性能が低ければ高速光回線の恩恵を受けることはできません。
1Gbps以上のサービスを契約しているのに実測値が100Mbps程度なら、通信規格が低いLANケーブルやハブを使っている可能性があります。
時間帯によって回線速度が大きく異なることもあります。これは回線の混み具合に差があるためで、戸建てでもマンションでも1本の光ファイバーを複数のユーザーや家庭で分け合うことに原因があります。 - Wi-Fiルーターに問題がある
Wi-Fi 4(4世代)以下の通信規格のルーターをお使いの場合は、これが通信速度の遅い一因かもしれません。現在、Wi-Fiの最新規格は7世代の「Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)」です。
従来のWi-Fi 6に比べて約3.7〜4.8倍の超高速通信(最大約36Gbps)を実現し、複数帯域の同時利用(MLO)やデータの伝送効率化により、極めて低遅延で安定した通信が可能です。
一般家庭や日常的な用途では、現時点でWi-Fi7はの導入は必要ありませんが、Wi-Fi4以下の古いルーターはお払い箱にして、最低限Wi-Fi5以上の規格を導入すると通信速度の向上を見込めます。 - Wi-Fi子機に問題がある
Wi-FiルーターとノートPCやスマホなどのWi-Fi子機は、それぞれWi-Fi規格のいずれかに対応しています。相互の規格が異なる場合は、下位の規格で接続します。
例えば、Wi-FiルーターがWi-Fi 6に対応であっても、子機のノートPCがWi-Fi 5であれば、両者はWi-Fi 5で通信を行います。
自分のノートPCのスペックを正確に知り、Wi-Fiルーターの規格に合わせることが必要です。
以上のWi-Fiが遅い要因を踏まえて対応策を以下に示します。
2 インターネット回線を改善する
- 高速な契約プランにに切り替える
光回線が遅ければ最新のパソコンやWi-Fiルーターを用意しても速度は出ません。
現在主流の1Gbps以上のプランに変更します。 - インターネット接続方式を切り替える
インターネット接続方式には「IPv4 PPPoE」と「IPv6 IPoE」の2種類があり、それぞれに特徴を持っています。「IPv4 PPPoE」によるネット接続方式では、回線の混雑により時間帯によっては通信速度が著しく低下することがあります。
お勧めは「IPv6 IPoE」です。「IPv4 PPPoE」と比較すると、経路が大容量で通信が混雑しないため、快適で安定した通信を行えます。
「IPv6 IPoE」の提供方法はプロバイダーによって異なりますが、申し込みをすれば無料かつ工事不要で切り替えてくれるケースがほとんどです。
また、Wi-Fiルーターも「IPv6 IPoE」に対応している必要がありますが、現在はほとんどの機種が対応しています。
- 混雑する時間帯を避ける
インターネット回線の多くは共有型であるため曜日や時間帯によって回線が混雑し、速度低下を招きます。
このような場合は、可能な限り混雑する時間帯を避けて利用するようにします。 - LANケーブルとスイッチングハブの規格を確認する
光回線の回線終端装置とWi-Fiルーター間を規格の古いLANケーブルやハブで接続していませんか。LANケーブルにはカテゴリ別の規格があり、使用環境にあったカテゴリを選ぶことで本来の通信速度を確保できます。
カテゴリの数字が大きくなるほど通信速度は速くなります。
LANケーブルの使用方法にも注意が必要です。例えば宅内に1Gbpsの光回線を導入していても、カテゴリ5のLANケーブルを使っている場合は、100Mbpsの速度しか出ないことになります。
スイッチングハブも光回線やWi-Fiルーターの規格に対応する必要があります。
以下に参考としてLANケーブルのカテゴリを示します。
| カテゴリ名 | 最大通信速度 |
| カテゴリ 5 | 100Mbps |
カテゴリ 5e カテゴリ 6 | 1Gbps |
カテゴリ 6A カテゴリ 7 カテゴリ 7A | 10Gbps |
| カテゴリ 8 | 40Gbps |
これらカテゴリ名は、LANケーブルの多くに印字されているので、自分の目で確認しましょう。
カテゴリは「CAT.5e」「CAT.6A」などと表記されています。なかには印字されていないLANケーブルもあります。
3 Wi-Fiルーターを改善する
3-1 Wi-Fiの通信規格を確認する
高速な光回線を導入しても古いWi-Fiルーターのままでは通信速度は速くなりません。速度が出ない原因が古いWi-Fiルーターにあると判明したら買い替えを検討します。
先に述べているように、通信規格がWi-Fi 4以下のルーターを使っている場合は迷うことなく買い替えを検討します。
Wi-Fiルーターの規格を確認するには、ルーター本体のラベル(型番や「IEEE802.11」の記載)を見るか、製品のパッケージや取扱説明書を確認するのが最も確実です。メーカー公式サイトの仕様ページから型番を検索することでも確認できます。
Wi-Fiの通信規格
Wi-Fiの速度はWi-Fiの通信規格によって変わります。世代の数字が大きいほど新しく、通信速度も速くなります。
以下の規格一覧以外に、新周波数の6GHzに対応した最新規格「Wi-Fi 6E」も登場しました。Wi-Fi 6 11axの拡張版になり、通信速度は変わりません。
追記:2025年4月24日
新しいWi-Fi規格のWi-Fi 7も登場しました。Wi-Fi 7はWi-Fi 6/6Eをベースに、さらに高速通信が可能で遅延も改善された次世代の無線LAN規格です。
| 世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
| 第6世代 | Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
| 第5世代 | Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
| 第4世代 | Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
| 第3世代 | ー | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
| ー | IEEE 802.11a IEEE 802.11b | 54Mbps 11Mbps | 5GHz帯 2.4GHz帯 |
使用する周波数の「2.4GHz帯/5GHz帯」の切り替えにも注意する必要があります。それぞれの周波数の特徴を理解して賢く使い分けを行います。
それぞれの周波数の特徴は、以下の関連記事をご参照ください。
更新履歴2025年5月21日:記述内容を全面刷新 現在は多くの家庭に光回線が導入され、家中のさまざまな端末機器がインターネットにつながっています。インターネットにつなぐ一つの手段として「Wi-Fi」という無線LAN規格があり、ケーブ[…]
3-2 Wi-Fiルーターの置き方を改善する
光回線と新しいWi-Fiルーターを使っているのに速度が出ないようなら、ルーターの置き方やアンテナの向きと言った電波環境を見直します。
電波環境は、室内の壁や家具などの障害物によって左右され、特に鉄筋コンクリートの壁は電波を通しにくくなります。
Wi-Fiルーターを目立たない場所に置くことは避けて、電波を遮られない場所に設置することが理想的です。
Wi-Fiルーターのアンテナは内蔵タイプと外付けタイプがあります。内蔵タイプは基本的に全方向に電波が飛びます。
外付けタイプは角度によって電波の飛ぶ方向が変わりますが、子機にアンテナを向けると逆効果になることもあります。
アンテナを立てると水平方向に電波は広がり、倒した状態では垂直方向に電波は飛びやすくなります。
例えば、1階から2階に電波を飛ばすならアンテナを倒すのが効果的です。
電波の強さを部屋ごとに把握するには、スマホのアプリ「Wi-Fi ミレル」が便利です。スマホを持ってそこらじゅう移動して計測できます。
3-3 Wi-Fiルーターを再起動する
Wi-Fiの速度が遅い原因を特定できない場合は、Wi-Fiルーターを再起動します。デバイスの再起動はWi-Fiがつながらないと言ったトラブル解決にも有効な手段です。
4 Wi-Fiルーターの子機を改善する
4-1 子機をWi-Fiルーターの規格に合わせる
先に述べているように、Wi-FiルーターとノートPCやスマホなどWi-Fi子機の通信規格が異なる場合は、下位の規格で接続します。
自分のノートPCのスペックを正確に知り、Wi-Fiルーターの規格に合わせることが必要です。
現在、発売しているノートPCの多くはWi-Fi 6Eを搭載しています。購入時期によって性能に違いがあるので、メーカーサイトのカタログデータを確認します。
ギガビットクラスの光回線を導入して、Wi-FiルーターはWi-Fi 6やWi-Fi 6Eに対応なのに、古い子機のノートPCはWi-Fi 5までなんてこともあります。
そんな時は、USB接続のWi-Fiアダプターを使う方法もあります。速度は速くなりノートPCを延命できるかもしれません。
4-2 子機の接続台数を減らす
家庭内で多くの子機がWi-Fiに同時に接続すると、Wi-Fiルーターの処理能力を超えて通信速度は低下します。
このような時は、使わない子機のWi-Fiはオフにして通信負荷を減らします。
以上で「家庭Wi-Fiの通信速度が遅い!その要因を究明して改善する方法」に関する解説を終わります。
Wi-Fiについては以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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