いまやほとんどの方が、自宅にインターネット回線を設けているのが現状で、家中のさまざまな端末機器がインターネットにつながっています。
インターネットにつなぐ一つの手段として「Wi-Fi」という無線LAN規格があり、ケーブル不要で複数の機器に同時接続してインターネットを楽しめます。
今回の記事では、この「Wi-Fi」の概要やWi-Fiルーターの選び方などについて解説いたします。
Wi-Fiに関する記事については、以下のリンクも合わせてご覧下さい。
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1 Wi-Fiとは?
「Wi-Fi(ワイファイ)」とは、ケーブルなしでPCやスマートフォン、タブレット、テレビなどのネットワーク機器を接続する「無線LAN」の規格の一つです。
「無線LAN」と「Wi-Fi」は厳密に言うと違いはありますが、本記事では便宜上同意義として取り扱っています。
Wi-Fiは有線LANと違い、電波を使ってデータを送受信するため、ワイヤレスで複数の機器をインターネットに接続することができます。
スマートフォンやPCなどをWi-Fiに接続すれば、モバイルデータの使用容量を抑えたり、速度制限を気にせず動画や音楽を心ゆくまで楽しむことができます。
2.4GHz帯
周波数が低いので遠くまで電波は届き、壁や床などの障害物があっても、それをものともせず隣部屋や2、3階まで電波を送信する特性があります。
ただし、Wi-Fiだけでなく多くの家電製品や電子機器などで利用されているため、電波干渉が発生して速度が低下しやすいデメリットも併せ持ちます。
5GHz帯
壁などの障害物には弱く、遠くまで電波は届きませんが、電波干渉が少なく安定した通信が望めます。
また、2.4GHz帯より通信速度は速くなります。
最近の無線機器類は、この両周波数帯に対応する製品がほとんどですので、特性を上手に利用することがWi-Fiを快適に使うポイントになります。
2 Wi-Fiでできること
複数の端末機器を「Wi-Fi」に接続すると、以下のようにさまざまな使い方できるようになります。
- スマートフォンやPCを使って同時にインターネットに接続できます
- Wi-Fiに接続した端末同士で写真や動画などのデータを共有できます
- ネットワークに対応ゲーム機で世界中の人とゲームを楽しめます
- ネットワーク上のPCやNASに保存している音楽ファイルをスマートフォンやネットワークスピーカーで楽しめます
- パケット量の多い動画などのコンテンツを通信制限を気にせず楽しめます
- スマートフォンをリモコン代わりにして、テレビやレレコーダー、スマート家電などと連携できます
- 一台のプリンターを複数の機器で共有して印刷できます
屋外でスマートフォンを使って通信する場合は、基地局からの電波4G LTE/5Gのモバイルデータを利用します。(フリーWi-Fiスポットやモバイルルーターを使用することもできます。)
対するWi-Fiは、屋内でインターネットに接続されているWi-Fiルーターに、スマートフォンを接続することでモバイルデータ量を消費しない通信ができます。
3 自宅で利用できるWi-Fiの種類
自宅で利用できるWi-Fiには「固定回線」「ホームルーター」「モバイルWi-Fiルーター」の3種類があります。
自分の使い方に合ったWi-Fiを選択すれば、インターネットを快適に利用できるでしょう。
固定回線
固定回線は、光ファイバーを宅内に引き込んでインターネット接続する「光回線」が主体で、高速で安定した通信が特徴です。
データ容量は無制限かつ速度制限もないので、ネットユーザーの多くは「光回線」を利用しています。
通常、光回線にはONU(回線終端装置)とルーターが一体となった「ホームゲートウェイ」が無料貸与されます。
ホームゲートウェイにはWi-Fi機能内蔵型と、外付け無線LANカード型があり、別途月額料金を支払うことでWi-Fiが利用できます。
なお、回線引き込み工事を必要とする場合は、開通までに最低でも3週間はかかるかと思います。
急ぎの場合などは回線事業者に相談したほうがよいでしょう。
コラボ光事業者によっては、開通するまでの間モバイルルーターやホームルーターを無料貸し出しする業者もあります。
これがないと一つのインターネット回線に1台の端末しか接続できないよ
ホームルーター
ホームルーターは、壁などのコンセントに電源ケーブルを挿し込むだけで、家中でインターネット接続ができる、モバイル回線を利用した据え置き型のWi-Fiルーターです。
上述の「固定回線」のように引き込み工事は必要とせず、機器が届いたらすぐに利用できる手軽さが魅力です。
2022年8月18日現在、ホームルーターの販売はドコモ、WiMAX、ソフトバンクの3社のみになっています。
インターネットへの接続はデータ通信専用のSIMカードを使い、スマートフォンの4G LTE/5Gといったモバイル回線で通信を行っています。
スマートフォンと同じように、モバイル回線で通信を行っているので速度制限にかかる可能性もあるので注意が必要です。
月額料金については、「固定回線」より割安な場合が多く、工事費も不要なのでトータル的にはお得に済むこともあります。
モバイルWi-Fiルーター
モバイル回線を使ってインターネット接続ができる携帯型のルーターを、「モバイルWi-Fiルーター」といっています。
小型で持ち運びができるため、通信サービス提供事業者では、「ポケットWiFi」あるいは「ポケット型WiFi」とも呼んでいるようです。
データのやり取りは、基地局からの電波を「モバイルWi-Fiルーター」が受信して、スマートフォンやノートパソコンと通信します。
スマートフォンやノートパソコンが子機ならば、モバイルWi-Fiルーターは親機と考えればよいでしょう。
上述のホームルーターと同様に工事は不要で、すぐに使用できるのがメリットといえます。
以上のような特徴を考慮しつつ、Wi-Fi環境を構築したらよいかと思います。
4 Wi-Fiを使ってみよう
Wi-Fiを使ってインターネットをはじめるためには、インターネットに接続するための回線を提供している回線事業者と、回線をインターネットに接続する役割を担う、プロバイダの両方と契約することが必要です。
自前のプロバイダーをもっている回線事業者もあり、この場合はまとめて契約ができるので処理は簡単になります。
通常はインターネット回線事業者とプロバイダーは別々の契約になり、月額料金も両方から請求が来ることになります。
上述「固定回線」の項で述べているように、光回線にはONU(回線終端装置)とルーターが一体となったホームゲートウェイが回線事業者から無料貸与されます。
このホームゲートウェイに、「無線LAN」使用のオプションを契約すると、別途「Wi-Fiルーター」を準備することなく、設定も比較的簡単になります。
「無線LAN」を使用しない契約の場合は別に「Wi-Fiルーター」を用意しなくてはなりません。
私個人の契約と機器についてご紹介します。
● 回線事業者は「NTT西日本、フレッツ光」でホームゲートウェイ「PR-400KI」
「無線LAN」オプション契約なし。
● プロバイダーは「楽天ブロードバンド」
● ホームゲートウェイに接続するWi-Fiルーター「バッファロー WSR-3200 AX4S」
ここからはWi-Fiルーターを必要とする場合を想定して、その選ぶポイントや売れ筋のモデルについてご紹介いたします。
無線LAN対応のホームゲートウェイを使用しているユーザーは、Wi-Fiルーターは不要な場合もあります。
5 Wi-Fiルーター(無線LANルーター)を選ぶ
Wi-Fiルーターがあることで、LANケーブルを必要とせずに宅内のどこでもインターネットを楽しめ、Wi-Fi対応機器同士の相互通信の仲介役になることもできます。
5-1 選び方のポイント
スマホやパソコンの購入と同じように、自分に合ったWi-Fiルーターを選ぶのはかなり頭を悩ます作業になります。
Wi-Fiルーター(無線LANルーター)は、さまざまなメーカーがびっくりするくらい多くの機種を販売しています。
ここでは製品の詳細なスペックなどをチェックするより、自分が使う居住環境と利用する人数から製品を絞り込んだほうが悩むことは少ないと思います。
家の広さや利用人数を考慮する
1階や2階あるいは3階の、使う部屋の隅々まで電波を届けるためには、居住環境に合致した製品を選ぶ必要があります。
たとえば、自宅が「3階建てで、利用人数〇〇人」あるいは「4LDKのマンション住まいで、利用人数は〇〇人」などの条件から、使用環境に合致した製品モデルは絞り込めます。
ご覧のように、間取りが広く利用人数が多いほどアンテナの本数が多いことがわかります。
搭載するアンテナの本数が多ければ電波のカバレージは広がり、通信速度が速くなるので重要なポイントになります。
私の自宅は2階の戸建てで、1階にWi-Fiルーター「バッファロー WSR-3200 AX4S」を設置していますが、2階にも電波は十分届いています。
製品モデルをある程度絞り込めたら、次は以下のような項目をチェックしたらよいでしょう。
通信速度を考慮する
アンテナの本数
Wi-Fiルーターに装備されている、アンテナの本数が多ければ多いほど通信速度は速くなり、遠くまで電波は届きます。
その分製品の値段も高くなりますが、通信速度を重要視する人にとっては選ぶ際の大切なポイントです。
アンテナは「内蔵アンテナ」と「外付けアンテナ」があります。外見だけでは判断できないので注意しましょう。
私の使っている「バッファロー WSR-3200 AX4S」は5GHz/2.4GHz共通アンテナ4本(無指向性)ですが、以前使用していたWi-Fiルーターと比較すると、2階の電波強度が相当強くなっています。
通信規格
2022年8月19日現在の無線の国際的な最新規格は「IEEE802.11ax」(Wi-Fi 6 )ですが、主流はまだ「IEEE802.11ac」(Wi-Fi 5)になります。
通信規格には下位互換があるので、この2規格か、予算が許せば「IEEE802.11ax」(Wi-Fi 6 )対応の製品を選べば間違いないでしょう。
通信規格一覧
引用元:iodata.jp
接続できる台数を考慮する
Wi-Fiルーターの製品ごとに同時接続できる台数の上限があります。
スマホやタブレット、PC、テレビなど、あらかじめ同時接続できる端末の台数を考慮する必要があります。
ここでは通信速度が遅くならないように、同時接続できる台数に余裕を持つことがポイントになります。
便利な機能を考慮する
Wi-Fiルーターの便利な機能を利用すると、端末機器とつながりやすくなります。
ビームフォーミング
特定の機器に向けて指向性の強い電波を飛ばし、通信速度が落ちにくくならないようにする機能です。
ただし、Wi-Fiルーターと接続する通信機器の双方が対応する必要があります。
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)
たくさん端末をつないでも通信速度を低下させない機能ですが、端末も対応していなければなりません。
複数の端末を使用している人は要チェックです。
バンドステアリング
端末との電波強度を判断して、2.4GHz帯と5GHzの周波数帯域の切り替えを自動で行う機能です。
使用環境によっては手動で周波数帯域を設定したほうがよい場合もあります。
メッシュWi-Fi
この機能で広いエリアを安定したWi-Fiでカバーできます。
IPv6(Internet Protocol Version 6)
IPv4の後継となるインターネット・プロトコルで、アクセス集中による速度低下を防止して、高速通信を可能にします。
おすすめは「IPv4 over IPv6」方式ですが、使っている回線がこの方式に対応している必要があります。
多くのプロバイダーは対応済みで、あまり心配することもありませんが、プロバイダーによってはオプションになっていたり追加料金が必要なこともあります。
6 売れ筋のWi-Fi(無線LAN)ルーター
売れ筋の製品メーカーを取り上げてみると「NECプラットフォームズ」「バッファロー」「IODATA」「TP-Link」「ASUS JAPAN」でほぼ決まりです。
売れ筋モデルは、価格.comの2022年8月19日のデータを参考に、偏りなくメーカーを選択し、なるべく発売時期の新しい製品から選択しています。
6-1 NECプラットフォームズ
Aterm WX5400HP
2022年8月17日現在の売れ筋ランキング1位のWi-Fi 6対応Wi-Fiルーターです。
遠くまで電波を届け、高速な通信環境を実現する「ハイパワーシステム」や「ワイドレンジアンテナPLUS」や、WANインターフェースに2.5Gbpsのポートを搭載しています。
NEC製品はすべてがアンテナ内蔵型ですので、見た目もスッキリした高性能モデルです。
Aterm WX3600HP
こちらの製品もWi-Fi 6対応の高性能モデルで、「Aterm WX5400HP」より最大転送速度は劣るものの、ほかのスペックはほぼ同程度です。
Aterm WX1500HP
Wi-Fi 6対応のエントリーモデルの位置づけで、上述2製品の半額程度で購入できます。
利用人数や接続台数、最大転送速度は上述2製品より落ちますが、その他のスペックはほぼ同程度です。
6-2 バッファロー
AirStation WSR-5400AX6B
バッファローが2022年6月に発売した、Wi-Fi 6対応の最新プレミアムモデルです。
コストパフォマンスが非常に高く、「Aterm WX5400HP」と同クラスのスペックを持っています。
ルーターには珍しく、ブラック以外にシャンパンゴールド色も選択できます。
AirStation WSR-3200AX4S
2022年8月17日現在の売れ筋ランキング2位のWi-Fi 6対応Wi-Fiルーターです。
スペックや機能もしっかりしており、付属スタンドを利用して縦置きや横置きもできるモデルです。
AirStation WXR-6000AX12S
バッファローのWi-Fiルーターのフラッグシップモデルといえばこの製品です。Wi-Fiルーターとしては高価な部類ですので手を出しにくいかもしれません。
無線LANとしてのスペックも素晴らしいですが、有線LANは、WAN/LANそれぞれ10Gbpsに対応し、10G光インターネット回線を最大限活用することができます。
6-3 IODATA
WN-DAX3600QR
Wi-Fi 6に対応し、5GHz最大2402Mbps、2.4GHz最大1147Mbpsの高速通信が可能なWi-Fiルーターです。
360度方向に電波がムラなく放出される「360コネクト」を採用し、WANインターフェースには2.5Gbpsのポートを搭載しています。
見た目にこだわる人は要チェックです。
6-4 TP-Link
TP-Linkは、本社を中国の深センに置き、子会社として「ティーピーリンクジャパン株式会社」が2015年に設立されています。
無線LANルーターだけでなく、スマートカメラ、スイッチなどネットワーク製品を提供しています。
Archer AX73
本製品はIPv6 IPoEに対応する人気モデルで、接続台数は80台とWi-Fiルーターの中では最大です。もっともこれほど必要ないとも思いますが。
写真の通り横置きで、筐体自体が大きいので設置場所を考慮する必要があります。
Archer AX55
Archer AX73の下位モデルで価格的にも安価ですが、最大2402Mbps(5GHz)の高速通信を実現するデュアルバンドWi-Fi 6ルーターでIPv6 IPoEにも対応しています。
デザインを気にしなければ十分検討対象になります。
6-5 ASUS JAPAN
TUF-AX5400
ゲーマーにオススメのWi-Fi 6搭載のゲーミングルーター人気モデルです。無線LANの最大通信速度は、5GHzで最大4804Mbps、2.4GHzで最大574Mbps。「AiMesh」機能も搭載しています。
ゲーミング機能では、PS5、Xbox One、Nintendo SwitchなどのコンソールゲームやPCゲーミングを快適にするゲーミングLANポートと、ゲーム通信を優先する「ゲームブースト(アダプティブQoS)」などを搭載しています。
ホームゲートウェイやWi-Fiルーターの初期設定については製品ごとに異なりますので、取扱説明書やメーカーのウェブサイトをご確認ください。
バッファロー WSR-3200AX4Sの設定方法は、以下のリンクをご参照ください。
更新履歴2023年12月11日:記述内容の修正2022年12月1日:本文に解説画像と文章を追記2022年3月2日:内部リンク先を修正 2013年に第5世代通信規格WiーFi5(IEEE 802.11ac)対応ルーターが発売されて以来[…]
7 Wi-Fi接続とセキュリティ
7-1 Wi-Fi接続
Wi-Fiルーターの準備ができたら、次は端末をWi-Fiルーターに接続します。通常は以下の2つ方法で接続します。
端末からSSIDと暗号化キーを入力する
SSIDはWi-Fiルーターを識別するためのIDです。
Wi-Fi設定画面に表示されるSSID一覧から、接続したいSSIDを一つを選択し、暗号化キー(パスワード)を入力します。
以下はAndroidスマホを使って接続する例を説明していますが、使用機種により表示は異なります。
- スマホの「設定」アイコンをタップします。
- 「ネットワークとインターネット」や「Wi-Fi」をタップします。
- Wi-Fi機能が「オフ」の場合はトグルスイッチを「オン」にします。
- SSIDの一覧が表示されるので、ルーター本体の側面や裏面、底面または添付書類などに記載されているSSIDを探して、同じものをタップします。
- 暗号化キーを入力します。(④と同じ場所に記載されています。)
「接続」をタップすると、「接続されました」などの言葉が表示されます。
上述の設定で端末とWi-Fiルーターは接続できていますが、Wi-Fiルーターの初期設定が完了していないとインターネットは利用できません。
「AOSS2」や「らくらく無線スタート」「WPS」の自動セットアップを利用する
SSIDや暗号化キーを入力するより簡単ですが、Wi-Fiルーターや端末が対応していなければなりません。
7-2 Wi-Fiのセキュリティ
接続の際に注意したいのが通信のセキュリティです。セキュリティが設定されていないWi-Fiは、電波さえ届けば誰でも接続できてします。
他人からWi-Fiにタダ乗りされたり、不正なアクセスにより個人情報が盗まれることもあります。
そのようなリスクを避けるためにも、Wi-Fiの「暗号化規格」や「暗号化方式」を理解して、接続設定をしなけれななりません。
Wi-Fiの暗号化規格
端末を使ってWi-Fi(無線LAN)に接続する際に、認証データを他人が解読できないように暗号化するための技術を規格として定めたものです。
以下に示すような暗号化規格がありますが、それぞれセキュリティレベルが違います。
Wi-Fiルーターや端末が対応するならば、最高レベルのWPA3を選びましょう。
- WEP(Wired Equivalent Privacy)
初期の規格で脆弱性も高いので、絶対に使わないようにしましょう。 - WPA(Wi-Fi Protected Access)
WEPのあとに登場した規格ですが、弱点がいくつもあり安心はできません。これも使わないようにしましょう。 - WPA2
WPAの強化バージョンですが年数も経過しているので不安が残ります。 - WPA3
無線LAN規格のWi-Fi6から登場した最新の暗号化規格で、新しい機器の多くはWPA3を採用しています。
スマホではiPhone 7以降、iPad第5世代以降、Android 10以降は対応しています。
Wi-Fiの暗号化方式
暗号化方式というのは、無線LANに接続する際に、端末や接続先を認証するための方式のことで、許可されたユーザーや端末だけが通信を行えます。
セキュリティレベルが一番高い「AES」がおすすめです。
- WEP(Wired Equivalent Privacy)
もっとも古い暗号化方式で、最近ではあまり使用されていません。 - TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)
一定時間ごとに自動的に暗号化キーを変更する方式で、WEPよりもセキュリティ強度は高くなっています。 - AES(Advanced Encryption Standard)
通信中でも自動的に暗号化キーを変更できる、もっともセキュリティ強度が高い方式です。
この方式を選択しましょう。
以上で「Wi-Fi(ワイファイ)を導入してインターネットをたっぷり楽しむ」に関する解説を終わります。