Windows OSでファイルの移動や削除、名前の変更をしようとすると、次のようなエラー ダイアログが現れることがあります。再試行ボタンをクリックしても操作はできません。
「ファイルは開かれているため、操作を完了できません」
「別のプログラムがこのフォルダーまたはファイルを開いているので、操作を完了できません」
ファイルやフォルダーが壊れていなくても表示されることがあるため、作業を中断せざるを得なくなります。
この状態は削除や移動、名前の変更をしようとしたファイルが、何らかのアプリやシステムに占有(ロック)されていることを意味します。
本稿では、アプリがファイルやフォルダーをロックして操作できない原因と対処法について解説いたします。解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。
Windows 11のファイルやフォルダーの操作については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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1 エラーが表示される仕組みと主な原因
Windowsでは、ファイルをアプリで開くと、そのアプリがファイルに対する「ハンドル(ファイルを使用するための管理情報)」を取得します。
例えば、PDFファイルを「Adobe Acrobat」で開くと、AcrobatがPDFを使用するためのハンドルを取得し、Windowsは「このファイルは現在使用中」と認識します。
この状態でファイル エクスプローラーから「ファイル名を変更する」「ファイルを削除する」「ファイルを移動する」「ファイルを別の場所へ移す」などの操作を行うと、データが破壊されたり整合性が崩れることを防ぐために、Windowsが操作を拒否(ロックをかける)して前出のエラー ダイアログを表示するのです。
この原因は色々ありますが、多くはアプリ(今回の例ではAcrobat)によって当該ファイルが開かれている状態になっているためです。
たとえファイルを編集していない状態であっても、ファイルを読んでいるだけでも操作を拒否されることがあります。
つまり、アプリで開かれているファイルは、そのアプリが使用権を持っていることがあり、そのため、別の操作ができなくなる場合があるのです。
これらの操作は、ファイルをロックしているアプリを終了することで実行可能になります。
対応に困るのは、ロックしているアプリを判別できない場合や、該当するアプリを閉じてもエラーが出続けることですが、後述する手順で対処は可能です。
2 エラーが表示された場合の対処法
冒頭で記述したエラー ダイアログが表示された場合の基本的な対処法を、優先順位に従い以下に示します。
一例として「Adobe Acrobat」でPDFファイルを使用中であることを想定して説明します。
- アプリで開いているファイルを閉じる
アプリで開いているファイルそのものを閉じた後、エクスプローラーに戻ってファイルの削除や移動、名前の変更を行います。 - 関連するアプリを閉じる
タスクバーや開いているウィンドウを確認し、ファイルを開いているアプリはすべて終了します。 - タスクマネージャーでプロセスを終了する
アプリのプロセスが残っている場合は、ファイルがロックされたままのこともあります。
このような時は、タスクマネージャーでアプリ関連のプロセスを探して「タスクを終了」させます。
タスクの終了手順については、以下の関連記事をご参照ください。
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- エクスプローラーのプレビュー ウィンドウを非表示にする
一般的にはファイルを開いているアプリ以外にもファイルを使用するものがあります。例えば、エクスプローラーのプレビュー ウィンドウです。
エクスプローラーでファイルを選択したときに、画面右側にファイルの内容を表示する「プレビュー ウィンドウ」が有効になっていると、ファイルがロックされることがあります。
プレビュー ウィンドウを非表示にすることで、状況は改善される可能性があります。 - PowerToysの「Unlock with File Locksmith」でタスクを終了する
どのアプリがファイルを開いているか分からない場合は、Microsoft公式の無料ツール「Microsoft PowerToys」に含まれる「Unlock with File Locksmith」を使ってロックを解除(タスクの終了)するのが最も確実です。
ただし、PowerToysはMicrosoft Storeからダウンロードする必要があります。「Unlock with File Locksmith」によるタスクの終了手順は後述します。 - PCを再起動する
最終手段になりますが、ファイルをロックしているプロセスが特定できない場合、PCを再起動することで確実に解放されます。
3 Unlock with File Locksmithでロックを解除する手順
「Microsoft PowerToys」をインストールすると、コンテキストメニュー(マウスの右クリックメニュー)に「Unlock with File Locksmith」が自動で追加されるため、ファイルのロック解除は非常に簡単です。
「Microsoft PowerToys」とは、、Windowsの作業効率を上げるためのMicrosoft公式の無料便利ツール集です。
「Unlock with File Locksmith」は、Windowsでファイルやフォルダが削除できないときに、その原因となっているプログラムを特定して終了させる機能です。Microsoft公式の便利ツール集「PowerToys」に含まれています。
- タスクバーやスタートメニューなどから「Microsoft Store」を開きます。
- 画面上部の検索ボックスに「powertoys」と入力して、表示されたアプリ一覧から「Microsoft PowerToys」のインストールボタンをクリックします。
- アプリがインストールされるまで待ちます。
インストールされたらMicrosoft Storeは閉じます。 - ロックされているファイル(エラーが出て操作できないファイル)を右クリックします。
表示されたコンテキストメニューの「Unlock with File Locksmith」をクリックします。 - ファイルをロックしているプロセスが一覧表示されたら、「タスクを終了する」をクリックしてロックを解除します。
- ファイルの削除や移動、名前の変更などを実行します。
- 以上で操作は完了です。
以上で「Windows 11の設定:アプリがファイルをロックして操作できない原因と対処法」に関する解説を終わります。
Windows 11のファイルやフォルダーについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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