Gboardは、Googleが開発した多機能なスマートフォン用キーボードアプリです。単に文字を入力するだけでなく、音声入力や翻訳機能、検索、絵文字・スタンプの挿入など、多くの機能が統合されています。
多くのAndroidスマートフォンに既定のキーボードとして組み込まれているので、Gboardとは知らずに利用しているユーザーもいるのではないでしょうか。
スマートフォンにインストールされていない場合は「Google Play ストア」からダウンロードできます。
本稿では、Androidスマホのキーボードアプリ「Gboard」の設定方法について解説いたします。解説に使用したデバイスは「Google Pixel 7a Android バージョン16」です。
使用するデバイスやAndroidのバージョンにより表示内容や操作手順が異なります。記述内容に近い語句を探しながら操作を進めてください。
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1 Gboardの設定を開く手順
Gboardの設定を開く手順は以下に示す2種類あります。どちらかお好きな手順で実行してください。
1-1 スマートフォンの設定から開く手順
- スマートフォンの「設定」アプリを開きます。

- 画面をスクロールダウンして「システム」をタップします。

- 「キーボード」をタップします。

- 「画面キーボード」をタップします。

- キーボード一覧が表示されます。
「Gboard」はデフォルトでオンであり、トグルスイッチはグレーアウトしてオフにはできません。
「Gboard」をタップします。
- Gboardの設定画面が開きます。

- 以上で操作完了です。
1-2 キーボードから直接開く手順
キーボードから実行すると、前述の設定アプリから行うより操作手順は少なく済みます。
- キーボードが表示されるアプリを開きます。(LINE、Gmail、メモ、ブラウザなど、文字入力可能なら何でもよい)
- 文字入力する場所をタップします。
- 表示されたキーボード上部の「歯車アイコン」(設定)をタップします。

- Gboardの設定画面が開きます。

- 以上で操作完了です。
2 Gboardの詳細設定手順
前述の手順でGboardの設定画面を開いたら、それぞれの設定項目をタップします。項目の詳細設定から自分好みにキーボードをカスタマイズできます。
ここでは特によく使われる設定をご紹介しますが、標準設定のままでも不具合はありません。
言語
最も重要な設定項目で、「+ キーボードを追加」をタップすると日本語(12キー、QWERTY)入力だけでなく英語などの外国語を追加することや切り替えを実行できます。

トータルで5種類のキーボード配列(キーボード レイアウトともいう)から複数選択できます。初期設定では、ひらがな入力の「12キー」が選択されているのではないでしょうか。
- 「12キー」配列
12キー配列は、ひらがな12個のキーが表示されるキーボード配列で、数字キーに切り替えることでほぼ同じレイアウトが表示されます。
一つのキーには複数の文字が割り当てられており、キーを上下左右にスライドするとより速く入力できます。

- 「QWERTY」(クワエティ)配列
パソコンのキーボード配列と同じアルファベットのキーボード配列でローマ字で入力します。
なぜ「QWERTY」と言うかと、キーボード最上段の左からの並び「Q・W・E・R・T・Y」を導入したものです。
- 「手書き入力」配列
スマホの画面に指で文字を書いて入力します。読み方が不明な漢字や記号などを入力する際に利用すると助けになります。
- 「GODON」配列
「QWERTY」に慣れない人がスムーズにアルファベットで入力できるためのキーボード配列です。
- 「五十音」配列
ひらがなが左から五十音順に並んだキーボード配列で、キーボード入力の初心者でも迷わず入力できます。
追加した複数のキーボード配列は切り替えて使うことができます。以下に示す画像のようにキーボード右下にある「地球儀アイコン」(言語切り替えキー) をタップして、切り替えたいキーボード配列を選択します。

テーマ
キーボードの背景色やデザインを変更して、見た目を自分好みに設定できます。(既定では背景色は白色)
「テーマ」「カラー」「風景」「グラデーション(明)」「グラデーション(暗)」の5種類から選択できます。
- 設定項目の「テーマ」をタップします。
- 5種類の選択画面が表示されます。

- お好みのテーマまたは背景色を選択します。
一例として「グラデーション(明)」の中から明るいグリーンを選択しました。
- キーボードが表示されるアプリを開いて確認すると、背景色は以下のように変更されました。

修正と候補
- 設定項目の「修正と候補」をタップします。
- 間違った単語の自動修正や、予測変換のオン・オフなどを設定できます。デフォルトのまま全てオンにしておきましょう。

グライド入力
グライド入力とは、文字を上下左右にスライド(フリック)することで素早く入力する機能です。
- 設定項目の「グライド入力」をタップします。
- グライド入力画面が表示されます。
デフォルトのまま、全てオンにしておきます。
音声入力
音声入力をオンにすると、マイクで話してテキストとして入力できます。デフォルトのまま全てのトグルスイッチはオンにしておきます。

音声入力の使い方を以下に示します。
- 文字入力できるアプリを開き、キーボード右上の「マイクアイコン」をタップします。

- マイクアイコンのデザインは変わり「お話しください」と表示されます。
入力したい言葉で話しかけると、漢字の自動変換や句読点を追加しながら文字が入力されます。
クリップボード
クリップボードは、コピーや切り取りしたテキストや画像などを一時的に保存しておく場所です。
Androidスマホでは、コピーしたテキストや画像をキーボードの候補バーに表示します。これによりテキストなどを再利用しやすいようにしています。この設定もデフォルトのままで問題ありません。

クリップボードの使い方を以下に示します。
- 試しに何らかの単語や文章の一部をコピーしましょう。
一例として「uac ユーザーアカウント制御」と言う単語をコピーしました。 - 文字入力できるアプリを開き、文字入力する場所をタップします。
キーボードの候補バーにコピーしたテキストが表示されます。
コピーしたテキストをタップすると、再度、検索などで利用できます。
- クリップボードの履歴は、キーボード画面上部の「クリップボード履歴」アイコンをタップすると表示されます。


翻訳
翻訳は、入力した日本語をリアルタイムで他の言語に翻訳して入力できます。他の翻訳アプリを開く必要がないので手間を省くことができます。
デフォルトのまま、全てのトグルスイッチはオンにしておきます。

翻訳の使い方を以下に示します。
- 文字入力できるアプリを開き、文字入力する場所をタップします。
表示されたキーボード画面右上の「翻訳アイコン」をタップします。
- 「翻訳するテキストを入力」ボックスに翻訳したい文章を入力します。
画面上部の文字入力欄に指定した言語(ここでは英語)に翻訳されて表示されます。
この他にも設定項目はいくつかありますが、デフォルト設定のままでも全く不具合はありません。
以上で「Androidスマホのキーボード レイアウト:Gboardアプリの設定方法」に関する解説を終わります。
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