PCオーディオを楽しもう

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これがPCオーディオの基礎だ ! 

Ⅰ PCオーディオとは

「PCオーディオ」って何?と疑問を持つ人もいるかと思いますので、簡単にご紹介します。

少し前までは、CDプレーヤーを利用して音楽を聴くのが主流でしたが、現在ではiBasso AudioやwalkmanなどのDAP(digital audio player:携帯音楽プレーヤー)あるいはネットワーク・オーディオ・プレーヤーを使用して音楽を聴くのが一般的になってきました。

いずれの方法もパソコンの介在がある程度必要になります。つまり、パソコンをを利用して、少しでも高音質で音楽を聴く方法が「PCオーディオ」と言えます。

PCオーディオの利点

  • CD音源をパソコンに取り込んで音楽を聴くリスナーは、音楽管理はパソコンがするので、CDの入れ替えする手間が省け、手軽に再生ができます。
  • 高音質の音源を音楽配信サービスからダウンロードして、何千曲でもパソコンやNAS(後述します)に保存できます。
  • DAPなどの携帯音楽プレーヤーだけでなく、本格的なオーディオ・システムでハイレゾ音源を聴くことができます。

PCオーディオの基本を理解できたところで、次はPCオーディオを具体的に取り入れる方法について順を追って解説します。

参考記事:「音楽配信サービスを無料で聴き放題しよう

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Ⅱ 音源の準備

1 CD音源の取り込み

PCオーディオで再生する楽曲の元を「音源」と呼びます。最も普及している音源はCDです。

CD音源の場合は、取り込み(リッピング)機能を持った再生ソフトを使用して、CDの音声データを曲ごとにファイルとしてパソコンに保存します。

CDはPCM(pulse code modulation)と呼ばれる方式で音楽をデジタルデータに変換し収録しています。ただこのデジタルデータはそのままではサイズが大きすぎて扱いにくいため、ほかのデータ形式に変換してパソコンなどに保存します。

その際に、どのデータ形式(*後述します)に変換するかにより、音質や使い勝手が大きく変わってきます。

つまり、CDの音質そのまま保存するか、データを圧縮して保存するかを、使用者のPCオーディオ環境や、利用者の使い方にあった形式を選択するというわけです。

データ形式は沢山ありますが、高音質な音源を取り込みたければ、FLACを選択するのがベストです。

2 音楽配信サイトから楽曲データをダウンロードする

  • 最近はWEBの音楽配信サイトから好みの楽曲をダウンロードするする方法が一般的になってきました。その中で、CDを超える音質として人気を集めているのがハイレゾ音源(後述します)です。
  • 私自身もダウンロードする楽曲はすべてハイレゾ音源で、それをNASに大量保存し、ネットワークオーディオプレーヤーで再生しています。
  • 配信サイトから楽曲をダウンロードするときは、ハイレゾ音源や、CD音源と同等のもの、さらにCD音源よりも低音質の楽曲を選択できます。高音質な楽曲が欲しければ迷うことなくハイレゾ音源を選択するのがよいでしょう。
  • もしハイレゾを再生できる環境にない場合は、安価で音質も悪くないCD音源を選択してもよいでしょう。

Ⅲ データ形式の例

ロッシー圧縮(非可逆圧縮)
 圧縮率が高く、ファイルサイズを小さくできるが音質は劣化する

MP3もっとも汎用性が高く、ハード・ソフトを選ばす再生できる
AACiTunesの標準形式であり、広く使われている。対応ハード・ソフトも多い
WMAWindows Media Playerの標準形式だが、上記に比べて普及していない

ロスレス圧縮(可逆圧縮)
 圧縮しても元の情報を完全に再現できるので音質は劣化しない
 ロッシー圧縮と比較して圧縮率は低く、ファイルサイズが大きくなる

FLAC標準的に使われているロスレス圧縮形式。ハイレゾ音源を扱うのに最適
ALACアップルが開発したロスレス圧縮形式。 iTunes、iPod、iPhoneが採用している
WMAWindows Media Playerで利用できるが、選ぶメリットはない
非圧縮
 圧縮しないため元の音質と変わらないが、ファイルサイズが非常に大きく扱いづらい
WAVCDからそのままデータを取り込むとWAV形式になる。タグ(音楽情報)を付けられないため、管理が難しい
DSFDSDデータをパソコンで扱えるようにしたファイル形式。 高音質だがファイルサイズが巨大で、現状はあまり普及していない

Ⅳ ハイレゾって何だろう?

「ハイレゾ」とはハイレゾリューション(High-Resolution=高解像度)の略で、高解像とは、「CDの音質を超える情報量を持つデジタル音源」のことをいいます。

では「CDの音質を超えるデジタル音源」とはどういうことなのでしょうか?
デジタル音源の音質は、どれだけ精密にデジタル信号化されたかで決まります。つまり、情報量(精密さ)が多いほど良い音質といえるのです。

また、ハイレゾと呼べる音源は、「サンプリングレート」と「ビット深度」が、CDの水準を上回っていることが条件です。

CDの場合、音を1秒あたりどれだけ細かく計測しているかを示すサンプリングレートという数値が44.1kHz、音量などのきめ細かさを表すビット数という数値が16bitと決められています。

この規格に合うように、感知しづらい音の情報を間引いているのですが、ハイレゾでは、こうした情報を間引く必要がないため、より原曲に近い音が聴けるというわけです。

 ハイレゾの情報量は、実にCDの約6.5倍といわれており、高音質を求めるにはありがたい機能ですが、それゆえにデメリットもあります。

デジタルデータなので、情報量が多いほどデータ容量も大きくなってしまいます。当然、ハイレゾ音源のデータ量も大きくなります。

5分間の音楽1曲あたりにかかるCD音源のデータ容量は約50MB、ハイレゾ(96KHz/24bit)は168MBとかなりの差があります。
ダウンローするときに時間もかかれば、お金もかかるということです。

CD音源とハイレゾ音源の図解

CD音源とハイレゾ音源の図解

引用元:kakaku.com

主な音楽配信サイト

配信サイトはいずれもハイレゾ音源、CD音源などを選択してダウンロードできます。くれぐれも楽曲の音源を間違わないよう注意してください。

配信サイトはそれぞれ個性や得意分野があります。音楽のジャンルにより選んだらよいかと思います。

海外の音楽配信サイト

洋楽が好きな人もいるかと思いますので、私が利用している海外の音楽配信サイトをご紹介します。

HDtracks」 というアメリカの音楽配信サービスで、その楽曲数たるや膨大な数で、日本の配信サービスとは比較になりません。

為替相場にもよりますが、金額的に安くダウンロードでき、クラシック、ジャズ、ワールドミュージックなど音楽ジャンルも幅広く選択できます。

利用する前提として、決済方法がPayPalですので、こちらのアカウントを取得することと、パソコンでVPN設定が必要になるかと思います。

利用方法を詳しく知りたい方はハイレゾ情報局さんのサイトを参考にしてください。

Ⅴ 音楽再生ソフトのインストール

パソコンに好みの楽曲を取り込みましたが、音楽を聴くためには、それを再生するソフトが必要ですので、パソコンにインストールしましょう。それで初めて音楽は再生できます。

以下は再生ソフトの一例 いずれもハイレゾ音源の再生は可能です

再生ソフトを使って、ダウンロードした音楽をパソコンのスピーカーやヘッドホンでとりあえず聴くことはできます。

しかし、あまりにも音がしょぼいですね。とてもPCオーディオとは言えません。

そこで次はPCオーディオに必要なハードウエアを追加しましょう。

Ⅵ ハードウエアの準備

とりあえずパソコンで音楽を聴けるから、これ以上はもう必要ないという方もいるかと思いますが、ハードウエアにも投資すればよりよい音で聴くことができます。また最近はPCオーディオのための製品も多く出てきています。

余り音を大きく出せないような環境では、イヤホンやヘッドホンを準備すればよいし、音を大きく出せる環境ならば、アンプやスピーカーを追加して迫力のある音を楽しめばよいかと思います。

PCオーディオを構成する場合に必須アイテム、肝となるものに「USB DAC」があります。値段はピンからキリまでありますが、まず予算に合わせて準備してください。

USB DACって何?

  • USB DAC(Digital Analog Converter)はUSB接続で利用する外付けのデジタル/アナログコンパーターで、デジタルデータの楽曲をアナログの音声信号に変換して、出力する装置です。
  • DACからアンプとスピーカー、あるいはヘッドホンなどにつなげるようになるので、これがあれば高品質なハイレゾ音楽をいとも簡単に楽しめます。
  • 最近ではDACやアンプを内蔵したスピーカーも増えてきているので、簡単にPCオーディオを構成することも可能です。

DACDAC

パソコンから再生するときのハードウエア構成

PCオーディオの構成画像

上図のハードウエアをそろえれば、ハイレゾ音源も再生でき、高音質な音楽を楽しめます。イヤホンやヘッドホンをUSB DACに接続すれば、アンプやスピーカーは必要ありません。

一般的には上図のようなイメージになりますが、最近ではDACやアンプを内蔵したスピーカーも増えてきているので、もっと簡単な構成にすることも可能です。

しかし、この構成では再生する音源はパソコンの中にあるので、パソコンを常時立ち上げておかなければなりません。ちょっと不便ですね。

そこで、次のようにハードウエアを追加すると、使い勝手はさらによくなります。

NASとネットワーク・オーディオ・プレーヤーを追加して再生するときのハードウェア構成

PCオーディオの構成

現在ははどこの家庭もネットワーク構成をしていると思います。その無線LANや有線LANを経由して、NASに保存した音楽を再生するのです。

少々お金はかかりますが、大変便利な構成で、ネットワークオーディオプレーヤーを追加すると、サブスク(サブスクリプションサービス:定額制音楽配信サービス)や、Chromecastのようなストリーミングサービスを利用できたりします。

私は、この構成で毎日、高音質なクラシック音楽やジャズを楽しんでいます。

NASって何?

  • NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスクです。
  • ネットワークに接続された記憶装置という意味で「NAS=ナス」という略称で呼ばれます。内部にはCPU・OSなどを搭載しており、構造はむしろパソコンに近くなっているのが特徴です。
  • 普通のハードディスクは、パソコンに内蔵されているものや、USBでパソコンに接続する外付けタイプがほとんどです。これらは基本的に、パソコンに接続できるのは1台のハードディスクです。
  • これに対し、NASはネットワーク(LAN)に接続して使用するので、複数のパソコンやスマホなどを同時に接続することができます。これだけでも、とても便利ですが、スマホやタブレットなどのデータを共有できたり、外出先からも利用できるのも大きな魅力です。

NASNAS

ネットワーク・オーディオ・プレーヤーって何?

  • ネットワーク・オーディオ・プレーヤーとは、家庭用のLANネットワークを経由して音楽ファイルを再生できる音楽プレーヤーのことです。
  • 同一ネットワーク上にあるHDDなどのストレージと、PCやNAS(ネットワークハードディスク)などの機器からの再生が可能です。
  • メリットとして、NASやHDDと直接繋げられるので、PCを立ち上げなくてもスムーズに音楽再生が可能で、DACも内蔵されています。
  • 前述していますが、サブスク(サブスクリプションサービス:定額制音楽配信サービス)や、Chromecastのようなストリーミングサービスを利用できたりします。
  • 操作は基本的には、付属のリモコンもしくはスマホを使用します。

ネットワークプレーヤーネットワークプレーヤー

スマホ、ポータブルオーディオプレーヤーで音楽を楽しむ

予算的にPCオーディオを組むことができない方もいるかと思います。そんなときはスマホやポータブルオーディオプレーヤーで対応したらどうでしょうか。

これらの製品は、ほとんどハイレゾ音源を再生できるDACのチップが搭載されています。
音声データのD/A変換とアンプでの増幅を機器内で行えるため、あとは直接イヤホン・ヘッドホンを挿せば、すぐにハイレゾ環境ができあがります。

以上でPCオーディオについての解説を終わりますが、予算に合わせて機器を追加、グレードアップしたり、ソフトを変更するなどして、自分自身が追い求める音に近づけるための楽しみもあります。

高品質な音源を求めることは際限ががありません。それぞれの環境に合わせて今後も音楽をお楽しみください。
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