本記事では、Googleパスワード マネージャーで保存したアカウント情報をエクスポート / インポート する方法について解説いたします。
ウェブ ブラウザのGoogle Chrome (以下、Chromeと呼称)には、ウェブサイト上に入力したアカウント情報(ユーザーID&パスワード) を保存する機能があります。
それがGoogle パスワード マネージャーです。この機能によりサインインする際のアカウント情報は、自動で入力されてそのままサインインできます。
Google パスワード マネージャーからは、保存しているアカウント情報を「エクスポート/インポート」できます。
ここで言う「エクスポート」とは、「ウェブサイトのURL」、「ユーザーID&パスワード」のCSVファイルとしての出力であり、インポートとは、それらの入力と捉えてください。
エクスポートしたCSVファイルは、主に以下の用途に利用できます。
- 別のパスワード管理ツールへの移行
- バックアップ目的(紙に印刷して保存など)
- 別のデバイスでの利用
PCを買い替えた際のデータの移し替えなど。
解説に使用したChromeのバージョンは「 132.0.6834.111(Official Build) (64 ビット)」であり、OSは「Windows 11 Pro 24H2」を使っています。
Googleパスワードマネージャーの詳細については、以下の関連記事をご参照ください。
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1 注意すべき事項
Google パスワードマネージャーのエクスポート機能では、CSVファイルとして出力されます。パスワードの移行やバックアップに便利ですが、CSVファイルは極めて機密性の高い情報を含むため、適切に管理しないと情報漏洩のリスクがあります。
ファイルの使用後は速やかに削除し、保存する場合は暗号化するなど、以下の安全対策を徹底しましょう。
-
保存場所に注意する
ローカルPCやクラウドストレージ(Google Drive, Dropbox など)に保存する場合は、暗号化を施すか、すぐに削除することを推奨します。
USBメモリなどオフラインのストレージに一時的に保存する方が安全です。 -
第三者に渡らないようにする
CSVファイルは平文(暗号化されていない状態)でパスワードを記録しているため、第三者がアクセスできる場所に保存しないように注意しましょう。
誤ってメール添付したり、共有フォルダに置いたりしないように気をつけましょう。 -
使用後は削除する
エクスポートしたファイルは、必要な作業が終わったら速やかに削除することを推奨します。
ゴミ箱に移動しただけでは復元可能なので、完全削除(Shift + Delete など)を行うか、セキュアな削除ツールを利用しましょう。 -
暗号化して保管する
バックアップ目的で保存する場合は、パスワード付きのZIPファイルやBitLocker, VeraCrypt などの暗号化ツールを使って保管すると安全性が向上します。
メモ帳やExlel、その他の表計算ソフトなどで開くことができます。
2 アカウント情報をエクスポートする手順
- Chrome を起動し、画面右上の「︙」(Google Chromeの設定)をクリックします。
- メニューの「パスワードと自動入力」と「Google パスワード マネージャー」を続けてクリックします。
-
「Google パスワード マネージャー」が開きます。
左ペインの「設定」をクリックします。 - パスワードマネージャーの設定画面が表示されます。
右ペインの「パスワードのエクスポート」欄にある「ファイルをダウンロード」をクリックします。 - Windows セキュリティ画面が表示されます。
登録しているPINまたはパスワードを入力します。 - ファイル エクスプローラーが開き、ファイル保存のダイアログが表示されます。
保存場所やファイル名などの編集を行います。このままの設定でよければ「保存」ボタンをクリックします。 - エクスポートが完了しました。
ファイル エクスプローラーを開いて確認しましょう。
ドキュメント フォルダに、CSVファイルとしてエクスポートされていることを確認できます。 - 以上で操作完了です。
3 アカウント情報をインポートする手順
本章では、上述でエクスポートしたCSVファイルをインポートしますが、別のパスワード管理ツールからエクスポートしたCSVファイルもインポート可能です。
- 上述の見出し2「アカウント情報をエクスポートする手順」の①~④まで操作し、パスワードマネージャーの設定画面を開きます。
「パスワードをインポート」欄の「ファイルを選択」をクリックします。 - ファイル エクスプローラーが開き、CSVファイルインポートのダイアログが表示されます。
保存されているCSVファイルを選択します。 - インポートが終わると「インポート完了」というダイアログが表示されます。
- 以上で操作完了です。
以上で「Googleパスワード マネージャーで保存したアカウント情報をエクスポート / インポート する方法」に関する解説を終わります。
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