更新履歴
2023年5月23日:5類感染症に位置づけに伴う記述内容の一部追記
「新型コロナワクチン証明書アプリ」が2021年12月20日から提供開始されています。
「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」は、日本政府公式の、新型コロナワクチン接種証明書を電子的に取得できるアプリと位置づけられています。
このスマートフォンアプリから「新型コロナワクチン接種証明書」を入手でき、国内、海外で公式な接種証明書として利用できます。
全国の市区町村で発行している紙の接種証明書と、内容に何ら違いはありませんので、どちらかを保有しておけばよいかと思います。
* マイナンバーカードをもっていない人は、市区町村の窓口で紙の接種証明書を取得可能です。
* 国内だけなら、ワクチン接種券に貼り付ける「予防接種済証」も証明書として利用できます。
今回の記事では、スマートフォンアプリからの「新型コロナワクチン接種証明書」の発行に必要なもの、発行手順などをどなたにも分かりやすく解説いたします。
なお、接種証明書の内容は自動で更新されず、3回目、4回目など新たに接種を行った場合は、アプリで証明書の再発行が必要です。
1 発行に必要なもの
- スマートフォン
iOS 13.7以降もしくはAndroid OS 8.0以降でNFC Type Bに対応している端末
マイナンバーカードが読み取れる端末であればよいということです - マイナンバーカード
- マイナンバーカード交付時に設定した4ケタの暗証番号
- 海外用はパスポート
2 接種証明書の発行手順
アプリのインストールと証明書の発行には「OPPO Reno3 a」を利用してみました。
必要なものが用意できたら、以下の手順に従ってアプリのインストールと証明書の発行を行いましょう。
- スマートフォンを使って、「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」をインストールします
- 「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を開く
- 接種証明書の発行開始
- 用途の選択(日本国内用か海外用のどちらかを選択します)
- マイナンバーカードの暗証番号4ケタを入力します
- スマートフォンでマイナンバーカードを読み取ります
- 接種時に住民票のある地区町村を選択します
- 内容を確認します
具体的な操作手順は以下のとおりです。
2-2 「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」のインストール
以下のデジタル庁のウェブページにアクセスして、リンクや二次元コードからインストールします。
以下のウェブサイトにアクセスしてアプリをインストールしても問題ありません。
スマートフォンが対応していない場合は、「Google Play」や「App Store」で「インストール」や「入手」といったボタンは表示されません。
2-3 発行の開始
* あらかじめスマートフォンの「NFC」をオンにしておきます。
- インストールされた接種証明書アプリを開きます
- 利用上の注意の確認や、利用規約に同意してページを進め「接種証明書を発行」をタップします
- 日本国内用か海外用のどちらを発行するか選択し、「次へ進む」をタップします
今回は「日本国内用」を選択しました - マイナンバーカード交付時に設定した4ケタの暗証番号を入力し、「次へ」をタップします
暗証番号を3回間違えるとロックされるので注意が必要です
ロックがかかったり、暗証番号を忘れた場合は、それぞれの市区町村の窓口で手続きが必要になります - メッセージを確認したら「OK」をタップします
- マイナンバーカードにスマートフォンをぴったりと密着させて読み取ります
端末機種によって読み取る場所が違います。判らないときは「機種ごとのカード読取位置はこちら」や端末のウェブサイトあるいは取説を参照して下さい
「OPPO Reno3 a」はカメラレンズの右横です。カメラは起動する必要はありません
引用元:digital.go.jp/policies/vaccinecert - しばらく待つと「マイナンバーカードを読取りました」の画面が表示されます
「次へ進む」をタップします - ワクチン接種時に住民票のある市区町村を選択し、「ワクチン接種記録を検索」をタップします
- 内容に間違いがないか、下までスクロールして確認します
- 下までスクロールして記録内容が正しければ、画面最下部の「発行」をタップします
- 接種証明書発行画面が表示されたら「終了する」をタップします
アプリを起動すると、接種証明書は以下のように表示されます。
上の画像の「詳細を表示」をタップすると以下のように「二次元コードを表示する」などのメニューが表示されます。
二次元コードには氏名、生年月日などの個人情報が含まれるので、取り扱いには特に注意が必要です。
海外用の接種証明書の発行方法は、上述のマイナンバーカードの読み取りが完了した後に、パスポートの読み取りを行うだけです。
3 接種証明書でできること
海外渡航先への入国時や、日本への入国後の待機期間緩和、行動制限の緩和などの措置を受けられる可能性があります。国内利用では、「県民割」を利用したり、各自治体などで実施している独自の特典を受けられることもあります。紙の接種証明書や本アプリを提示する際には、免許証などの本人確認書類が合わせて必要になります。
官公庁からは2023年4月27日付で以下の文書を発表しました。
「全国旅行支援の利用条件の変更(ワクチン・検査の廃止)等について」新型コロナウイルス感染症が令和5年5月8日から5類感染症に位置づけられることが決定されたこと等を受け、全国旅行支援について、同日以降の旅行における利用条件を変更し、ワクチン接種歴又は陰性の検査結果の確認を不要とすること等としましたので、お知らせします。
今般、新型コロナウイルス感染症が令和5年5月8日から5類感染症に位置づけられることが決定され、これを受けて、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が廃止されることとなりました。
この基本的対処方針において、旅行等の活動に際してワクチンの接種歴や陰性の検査結果を確認することが推奨されていたことを踏まえて、全国旅行支援においてもワクチン接種歴又は陰性の検査結果を利用条件としてきましたが、上記基本的対処方針廃止を受け、5月8日より、この利用条件(ワクチン・検査)を不要とすることとします。(引き続き本人確認は必要です。)
また、これまで、「新しい旅のエチケット」による基本的な感染対策の呼びかけを行って参りましたが、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置づけられ、個人及び事業者は自主的な感染対策に取り組むこととなるため、「新しい旅のエチケット」による呼びかけも終了致します。なお、「基本的な感染対策の考え方」をはじめとして、政府が発信する感染対策の情報につきましては、観光庁ホームページでも情報提供いたします。
引用元:国土交通省 官公庁ホームページ
以上で「スマホアプリで[新型コロナワクチン接種証明書]を発行してみた」に関する解説を終わります。