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2024年5月10日:記述内容の一部修正
2023年12月11日:記述内容の修正
ECサイトを通じてのお買い物ややSNSの会員登録など、多種多様なウェブサービスで必要になるのがIDとパスワードです。
パスワードをすべて記憶できれば悩むことはありませんが、ウェブサービスごとに違うパスワードを使うとなるとそれは無理なことです。
ユーザーの皆様も、紙に書いて管理したり、パスワード管理アプリ使う人など様々な方法でパスワード管理を行っているのではないでしょうか。
どんな方法でパスワード管理を行うのか頭を悩ますところですが、個人情報の漏洩は絶対に避けねばなりません。
そこで今回は、Googleが提供しているパスワード管理機能「Google パスワードマネージャー」を取り上げ、その機能と使い方についてご紹介致します。
本記事ではパソコンとスマートフォンで使う場合のブラウザは「Google Chrome」、スマートフォン端末は「OPPO Reno3 A」Android 11と「AQUOS SH-M07」Android 10を使用しています。
操作手順は使用デバイスによって異なることがあります。
1 Google パスワードマネージャーとは
「Google パスワードマネージャー」(以降パスワードマネージャーという)は、別途、パソコンやスマートフォンにインストールする必要はなく、標準でGoogle ChromeやAndroidに組込まれているパスワード管理機能です。
「パスワードマネージャー」を利用すると、ウェブサービスなどにログインに使用するIDやパスワードをGoogleアカウントに保存することができ、次回からは簡単に各サービスなどにログインができるようになります。
パスワードを覚えておく必要はなく、安全なパスワードを作成したり自動入力もしてくれます。
また、データのやり取りは暗号化されているのでセキュリティ面も安全といえます。
ただし、大元のGoogleアカウントが攻撃されたら、登録しているパスワードがすべて漏洩する可能性があるので注意が必要です。
2 Google パスワードマネージャーの使い方
ここでは「パスワードの作成方法」、「Googleアカウントに保存されているパスワードの表示や編集方法」および「パスワードの安全性のチェック」についてご紹介致します。
パスワードマネージャーを利用するにはGoogleアカウントが必要になります。アカウントをもっていない方は、以下のリンク記事を参考に事前に作成してください。
セキュリティに関する記事は、以下のリンクも合わせてご覧ください。
更新履歴2023年5月20日:記述内容の一部修正2022年8月12日:見出しの書式を修正2022年3月2日:導入部分に加筆追加 McAfee WebAdvisorのリンク先変更 友達や家族などとの連絡手段として、パソコ[…]
(1) パスワードの作成と保存方法
パスワードを作成すると、Googleアカウントに保存されるので覚えておく必要はありません。心配な人パスワードをエクスポートするか、紙に書いて保存してもよいでしょう。
パソコンの場合
一例として「デル テクノロジー」にアカウント登録することを想定して操作します。
Webサイトによりアカウント登録する様式は異なります。
- アカウント登録したいウェブサイトにアクセスしてアカウント作成画面を表示します。
デル テクノロジーのアカウント登録の様式は以下のとおりです。
パスワード入力欄を押して、「提案されたパスワードを使用」を選択するか、好みのパスワードを直接入力します。 - Googleアカウントにパスワードが保存されたメッセージが表示されます。
以下の画面が表示された場合は「保存」ボタンをクリックします。
Googleパスワードマネージャーに保存されます。 - 次回からは、ウェブサイトへアクセスする場合のログインIDとパスワードは自動的に入力されます。
Android スマートフォンの場合
一例として「デル テクノロジー」にアカウント登録することを想定して操作します。
Webサイトによりアカウント登録する様式は異なります。
- Chromeで同期がオンになっていることを確認します。
- アカウント登録したいウェブサイトにアクセスして、アカウント作成画面を表示します。
パスワード入力欄をタップして、「安全なパスワードを自動生成」を選択します。
好みのパスワードを直接入力することもできます。 - 推奨パスワード画面で「パスワードを使用」をタップします。
- パスワードが作成されてGoogleアカウントに保存されました。
右の目玉アイコンをタップするとパスワードが表示されます。 - 次回からは、ウェブサイトへアクセスする場合のログインIDとパスワードは自動的に入力されます。
(2) パスワードの表示や編集方法
パソコンによるパスワードの表示や編集
- パソコンでChromeを起動します。
- 画面右上の「プロフィール」アイコンまたはその左横の「Googleアプリ」を押します。
- 「プロフィール」アイコンを選択した場合は「Googleアカウントを管理」を押します。
- 「Googleアプリ」を選択した場合は、「アカウント」を押します。
- 左ペインの「セキュリティ」を押します。
- 画面を下にスクロールして「他サイトへのログイン」項目内の「パスワードマネージャー」を押します。
- Googleアカウントに保存されているウェブサイトやアプリの一覧が表示されたら、目的のウェブサイトを押します。
- 本人確認の画面が表示されたら2段階認証やスマホへの通知で本人確認をします。ここでは「はい」を押します。
この画面は通知による認証を選択しています。 - スマートフォンによる本人確認を求める画面が表示されます。
- 手元のスマートフォンで本人確認をします。本人確認が終わるとパソコンの画面は自動的に以下⑪のように遷移します。
- 目的のウェブサイトのパスワード確認、編集、削除ができます。
パスワードの確認は「目玉」アイコンを押します。
編集する場合は「編集」を押します。
削除したい場合は「削除」を押します。
パスワードをコピーしたい場合は「コピー」アイコンを押します。 - 編集画面で修正などを行い「保存」を押します。
パソコンのパスワードマネージャーの設定
- 上述①~⑥までの手順で「パスワードマネージャー」画面を表示し、右上の「歯車マーク」の「設定」を押します。
- 3項目についてオンかオフのどちらかを選択できます。
パスワードのエクスポートやインポートはそれぞれのボタンを押します。
Android スマートフォンによるパスワードの表示や編集
- スマホの「設定」アプリを開き、少し下にスクロールして「プライバシー」をタップします。
- 「Googleの自動入力サービス」をタップします。
- 「パスワード」をタップます。
- 「パスワードマネージャー」が起動したら、目的のウェブサイトをタップします。
- 本人確認画面が表示されたら、画面指示に従い操作します。
- 目的のウェブサイトの編集や削除ができます。
「目玉」アイコンをタップするとパスワードが表示されます。
「編集」をタップするとユーザー名やパスワードを確認できます。
「削除」をタップするとパスワードが削除されます。
パスワードをコピーしたい場合は「コピー」アイコンをタップします。
(3) パスワードの安全性チェック
パスワードの中で漏洩した可能性のあるものや、脆弱で推測されやすいパスワードあるいは使いまわしているパスワードなどについてチェックします。
診断を開始する場合は、操作手順の途中で本人確認が必要となります。
パソコンで安全性の確認をする
- 上述「パスワードの表示や編集方法」の「パソコンの場合」の操作手順①~⑥までを実行し、「パスワードマネージャー」画面を表示します。
続けて「パスワード チェックアップに移動」を押します。 - 本人確認を必要とするため「パスワードを確認」を押します。
- 本人確認の画面が表示されたら2段階認証やスマホへの通知で本人確認をします。ここでは「はい」を押します。
この画面は通知による認証を選択しています。 - スマートフォンによる確認を求める画面が表示されます。
- 手元のスマートフォンで本人確認をします。本人確認が終わるとパソコンの画面は自動的に以下⑥のように遷移します。
- パスワードをチェックした結果が3項目別に表示されます。
各項目を押すとパスワードの表示、編集、削除ができます。
Androidスマートフォンで安全性の確認をする
- 上述の「Android スマートフォンによるパスワードの表示や編集」の手順①~③までを行い、「パスワードマネージャー」を開きます。
- 「パスワードチェックアップ」項目の「パスワードを確認」をタップします。
- パスワードのチェックが完了し、結果が3項目に分類されて表示されます。
- 問題のある項目をタップすると、パスワードの変更画面が表示されます。
「パスワードの変更」をタップすると、画面はウェブサイトのページに遷移します。
「︙」リーダーをタップすると、パスワードの表示、編集、削除ができます。
Androidスマートフォンの「パスワードマネージャー」設定
- スマートフォンで「パスワードマネージャー」を開きます。(上述の方法と同じです。)
- 画面上部「パスワードマネージャー」右横の「歯車」(設定)アイコンをタップします。
- 3項目についてオンかオフを選択できます。
パスワードのエクスポートもできます。 - 「ホーム画面にショートカットを追加」をタップするとショートカットを作成できます。
ショートカットは「パスワード」という名前でアイコンが作成されます。
以上で「パソコンとスマホのパスワード管理にGoogle パスワードマネージャーを使う」に関する解説を終わります。