Windows 11と10に自動サインインする手順:パスワードやPINの入力は省略できる

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パソコンを起動すると、標準ではユーザーアカウントのパスワードを入力することでWindowsが立ち上がります。

パスワードの入力は、セキュリティ面では大切要なことですが、個人が家庭内で使うようなときはいささか面倒と感じます。

私のような面倒くさがり屋のユーザーのために、今回は、パソコンを起動した際にWindows 11と10に自動でサインインする方法について解説いたします。

解説に使用したOSは、「Windows 11 Pro 22H2」と「Windows 10 22H2」です。

Windowsについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 自動サインインとは?

パソコンを起動すると、最初に表示されるのが以下のようなWindowsのサインイン画面です。そこにユーザーアカウントのパスワードを入力する必要があります。

パソコンを起動するたびにパスワードを入力するのは、誰でも面倒なものです。

しかし、コマンドラインユーティリティの一つである「netplwiz」を使うことで、パスワードの入力やロック画面を省略できるのです。

つまり、パソコンを起動したり再起動の際にはWindowsに自動でサインインできるわけです。

便利な反面、パスワード入力を省略できるということは、誰でも自動的にサインインして、Windowsを自由に使える状態になると言うことです。

本設定を実行する場合は、以下のセキュリティ面を考慮して設定してください。

  • 複数の人が使うパソコンでは設定しない。
  • モバイルパソコン(持ち運ぶPC)では設定しない。
  • ビジネス用パソコンでは設定しない。

なお、意図しないWindowsの設定により、時としてサインイン画面が表示されることもあるので、パスワードは決して忘れないようにしてください。

2 自動サインインの設定手順

本章では、パスワード入力を省略して、Windows 11及びWindows 10に自動でサインインする手順を説明いたします。

設定には現在使用しているMicrosoftのパスワードが必要です。

  1. Windows 11/10のタスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。

    キーボードの「Windowsマーク」と 「R」キーを一緒に押しても同じ画面に進めます。

    Windowsの自動サインイン省略設定画面


  2. 開いた画面の「名前(O)」欄に「netplwiz」と入力して、「OK」ボタンをクリックします。

    Windowsの自動サインイン省略設定画面


  3. ユーザーアカウント設定画面が表示されます。

    「このコンピューターのユーザー(U)」項目で、自動サインインしたいユーザー名をクリックして選択します。

    「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要(E)」のチェックマークを外し、「OK」ボタンをクリックします。

    Windowsの自動サインイン省略設定画面


  4. 自動サインイン設定画面が表示されます。

    「パスワード(P)」と「パスワードの確認(C)」欄に同じパスワードを入力して、「OK」ボタンをクリックします。

    Windowsの自動サインイン省略設定画面


  5. パソコンを再起動して、自動でサインインできるか確認します。

自動サインインの設定を解除する手順

パスワード入力を行いサインインしたい場合は、上述見出し2の手順③の画面で、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要(E)」にチェックマークを付けて、「OK」ボタンをクリックします。

3 自動サイン設定が表示されない?

Windowsの設定内容によっては、上述見出し2の手順③「ユーザーアカウント設定画面」内の、「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要(E)」の項目が表示されないことがあります。

以下の画像をご参照ください。

Windowsのパスワードを省略してサインインする設定画面

このような場合は、次の手順に従って設定の変更を行い、表示されていない項目を表示させる必要があります。

Windows 11の設定画面

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選択します。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  2. 左ペインの「アカウント」と右ペインの「サインインオプション」を順番にクリックします。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  3. 「追加の設定」項目の、「セキュリティ向上のため、このデバイスではMicrosoftアカウント用にWindows Hello サインインのみを許可する(推奨)」のトグルスイッチをオフにします。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  4. 再度、上述見出し2の手順①~手順③まで度実行すると、ユーザーアカウント設定内にチェックマークを付ける項目が表示されていることを確認できます。

    Windowsの自動サインイン設定画面

Windows 10の設定画面

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選択します。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  2. 「アカウント」をクリックします。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  3. 左ペインの「サインインオプション」をクリックします。

    右ペインの「セキュリティ向上のため、このデバイスではMicrosoftアカウント用にWindows Hello サインインのみを許可する(推奨)」のトグルスイッチをオフにします。
    Windowsの自動サインイン設定画面

4 スリープから復帰時にも省略する

標準設定では、パソコンがスリープから復帰した場合にもパスワードの入力を求められます。

本章では、スリープからの復帰時にもパスワードを省略して、自動サインインする手順について説明いたします。

以下の操作画面はWindows 11ですが、Windows 10においても記述している内容に従い操作すれば、設定できます。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選択します。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  2. 「アカウント」と「サインインオプション」を順番にクリックします。

    Windowsの自動サインイン設定画面


  3. 右ペインの「追加の設定」項目の、「しばらく操作しなかった場合に、もう一度Windows へのサインインを求めるタイミング」欄を「常にオフ」に切り替えます。

    Windowsの自動サインイン設定画面
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5 まとめ

Windowsで自動サインインを設定すると、パスワードやPINを省略してシステムの起動時に自動的にサインインできます。

ただし、この設定はセキュリティ上のリスクがあるため、パソコンを他の人と共有する場合や、ノートパソコンなどの携帯可能なデバイスについては、物理的な盗難や紛失に備える必要があります。

デバイスを盗まれた場合、設定された自動サインイン情報が悪用される可能性があります。

以上で「Windows 11と10に自動サインインする手順:パスワードやPINの入力は省略できる」に関する解説を終わります。

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