Windows 11のクリップボード履歴を使う:テキストや画像のコピー&ペーストが楽になる

Windows 11/10に備わっている「クリップボード」には、コピーや切り取りしたテキストや画像などのデータを一時的に保存することができます。

「クリップボード履歴」を使うと、クリップボードに保存されたテキストや画像のデータが一覧表示されます。

一覧表示されたデータの中から必要なものを呼び出して、編集中のテキストなどに貼り付けることができます。

本記事では「Windows 11のクリップボード履歴の概要と使い方」について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2 OSビルド:26100.2605」ですが、Windows 10でも同じように使用できます。

Windows 11の使い方については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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1 クリップボード履歴の概要

キーボート ショートカットの「Ctrl + C」キーを押すか、テキストなどを右クリックしてコピーしたデータは、クリップボードに自動的に保存されます。

保存できるデータは「テキスト」「画像」「キャプチャ画像」「GIF」「絵文字」「顔文字」などです。

保存できるデータの数は25個、ファイル サイズは1個につき最大4MBまでであり、過去にコピー、切り取りしたデータもクリップボード履歴として保存されます。

このクリップボード履歴は、キーボート ショートカットの「Windowsロゴ + V」キーを押すことで表示され、その中の任意のデータを選択すると貼り付け(ペースト)することができます。

複数のウィンドウを行ったり来たりすることなく、コピー&ペーストを繰り返すことができ、作業効率は大幅に向上します。

ただし、パソコンの電源オフや再起動を行うと、その履歴はすべて削除されます。

同じ「貼り付け(ペースト)」のキーボード ショートカット「Ctrl + V」キー「Windowsロゴ + V」キーの相違点は以下のとおりです。

  • 「Ctrl + V」キーの場合
    「Ctrl + V」キーを押すと、直前にコピーまたは切り取りしたデータしか貼り付けられません。

  • 「Windowsロゴ + V」キーの場合
    「Windowsロゴ + V」キーを押すと、クリップボードの履歴の一覧が表示され、その中から任意のデータを選択して貼り付けることが可能です。

2 クリップボード履歴を有効化する手順

クリップボード履歴はデフォルトで無効になっており、有効化しないとデータはクリップボードに保存されません。

まず、以下の手順で有効化しましょう。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、コンテキストメニューの「設定」を選択します。




  2. 左ペインの「システム」と右ペインの「クリップボード」を順番にクリックします。




  3. 右ペインにある「クリップボードの履歴」のトグルスイッチをオンにします。




  4. 以上でクリップボード履歴の有効化操作は完了です。

3 クリップボード履歴の使い方

3-1 テキストを貼り付ける手順

一例として、本ウェブサイト記事内のテキストの一部分をコピーし、メモ帳アプリに貼り付けます。

もちろん、メモ帳アプリ以外の貼り付け可能なアプリや、テキストファイルなどでも利用可能です。

  1. コピーしたいテキスト部分をドラッグにより選択状態にし、キーボード ショートカットの「Ctrl + C」キーを押すか、右クリックして、メニューの「コピー」を選択します。




  2. メモ帳アプリを開き、入力できる状態にします。

    キーボードショートカットの「Windows ロゴ + V」キーを押します。




  3. 「クリップボードの履歴」が開きます。

    貼り付けたい項目をクリックします。

    「ピン アイコン(アイテムの固定)」(青い枠)をクリックすると、PCの電源オフや再起動を実行してもデータは削除されずそのまま残ります。




  4. 選択したデータがメモ帳に貼り付けられます。

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3-2 画像を貼り付ける手順

  1. 貼り付けたい画像ファイルを右クリックし「画像をコピー」をクリックします。

    一例として、本ウェブサイトの画像をコピーしました。



    画像を「Snipping Tool]」でキャプチャしてもよろしいです。

  2. 画像を貼り付けたい画像編集アプリ(ペイントなど)を開き、キーボードショートカットの「Windows ロゴ + V」キーを押します。

    一例として、「paint NET」アプリを開きました。(画像を貼り付けられるアプリなら何でもよろしいです。)




  3. 「クリップボード履歴」が開きます。

    貼り付けたい画像データをクリックします。




  4. 画像データが貼り付けられます。

4 クリップボード履歴の詳細設定

クリップボード履歴の詳細設定は、キーボードの【Windows】キー+【V】キーを押し、以下のクリップボード履歴画面を開いて実行します。

4-1 データをピン留めする手順

  • データの右にある「ピン」アイコンをクリックしてピン留めします。




  • ピン留めするとピンアイコンは黒色に変わり、ピン留めを外すときは、もう一度ピンアイコンをクリックします。

  • PCの電源オフや再起動、クリップボード履歴内の「すべてクリア」を行ってもデータは削除されません。

4-2 データを削除する手順

  • ピン留めされているデータは除き、他のすべてのデータを削除するときは「すべてクリア」をクリックします。




  • データ個別に削除するときは、削除したいデータ右にある「・・・」をクリックし、「ごみ箱」アイコンをクリックします。




以上で「Windows 11のクリップボード履歴を使う:テキストや画像のコピー&ペーストが楽になる」に関する解説を終わります。

Windows 11の使い方については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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