Windows 11のデバイス ドライバー(以下、ドライバー)は、Windowsオペレーティングシステムとパソコンに接続されたハードウェアデバイス(プリンター、キーボード、マウス、グラフィックカードなど)との間の橋渡しをするソフトウェアです。
古いバージョンのドライバーや互換性のないドライバーは、システムの不安定性やパフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。
ドライバーを最新の状態に保つことは、システムの安定性とパフォーマンスを維持するために欠かすことはできません。
そこで本記事では、Windows 11のドライバーを最新のバージョンに更新する方法を解説いたします。
解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2」です。
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1 ドライバーを更新しないとどうなる?
ドライバーは、OSとプリンター、グラフィックスカード、キーボード、マウスなどの周辺機器との通信を円滑にするためのソフトウェアです。
ドライバーがなければ、OSは接続されたハードウェアを認識したり、適切に動作させることができません。
例えば、プリンターのドライバーがインストールされていなければ、折角撮った写真やExcel、Wordの文書は印刷することができません。
では、ドライバーのバージョンを更新しないとどうなるのでしょうか? ドライバーを更新しないと、次のような問題が発生する可能性があります。
- システムの不具合やエラーが発生する
古いドライバーだと、インターネット接続が不安定、特定の機能が動かない、あるいは誤作動することがあります。 - システムのパフォーマンスが低下する
最新ドライバーでは処理速度や安定性が改善されていることが多いため、古いままだとパフォーマンスが悪くなることがあります。 - セキュリティリスクが発生する
古いドライバーには脆弱性が存在することがあり、攻撃者に狙われる可能性があります。 - 新機能が使えない
新しいドライバーは、最新のハードウェア機能やソフトウェアの最適化に対応しているため、古いドライバーでは最新機能を活かせません。
ドライバーを最新のバージョンに更新することで、発生している不具合が解消されることもあります。
2 ドライバーの更新方法
ドライバーの更新方法は、大きく以下に示す2つの方法があります。
- ドライバーを自動的に検索して更新する方法
大抵の場合、この方法を選択すれば最新バージョンのドライバーに更新することができます。 - コンピューターを手動で検索してインストールする方法
手動でドライバーをインストールする方法はいくつかあります。例えば、実行ファイルならば、そのままインストールすることも可能であり、パソコンやデバイスのメーカー独自のインストール方法を提供していることもあります。
今回は、事前にデバイスの製造元などからダウンロードしたドライバーを適用させる方法をご紹介いたします。
以下にこれらの操作手順を示します。
2-1 ドライバーを自動的に検索して更新する方法
- タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クィックリンクメニューの「デバイスマネージャー」をクリックします。
- 「デバイスマネージャー」画面が開きます。
更新したいデバイスをダブルクリックして展開します。(>)をクリックしてもOKです。
一例として「ディスプレイ アダプター」を展開しました。 - 展開されたデバイスを右クリックし、コンテキストメニューの「ドライバーの更新」をクリックします。
一例として「Intel(R)HD Graphics」を右クリックしました。 - 「ドライバーの検索方法」画面が表示されます。
「ドライバーを自動的に検索(s)」をクリックします。 - 「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と表示された場合は、これ以上のバージョンに更新できません。
これで操作完了です。 - 最新バージョンのドライバーが見つかった場合は、自動的にインストールが開始されます。
インストール完了まで待ちます。 - 「ドライバーが正常に更新されました」と表示されたらインストール完了です。
- 画面を閉じて操作完了です。
2-2 コンピューターを手動で検索してインストールする方法
あらかじめデバイスのメーカーサイトから必要なドライバーをダウンロードし、圧縮ファイルならば解凍(展開)しておきます。
一例として、ネットワークアダプター「BUFFALO LGY‐PCIE‐MG2」のドライバーに、ダウンロード済みのドライバーを適用して更新します。
- タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クィックリンクメニューの「デバイスマネージャー」をクリックします。(画像省略)
- 「デバイスマネージャー」画面が開きます。
更新したいデバイス(ネットワークアダプター)をダブルクリックして展開します。(>)をクリックしてもOKです。 - 展開されたデバイス(ネットワークアダプター)を右クリックし、コンテキストメニューの「ドライバーの更新」をクリックします。
一例として「BUFFALO LGY‐PCIE‐MG2」を右クリックしました。 - 「ドライバーの検索方法」画面が表示されます。
「コンピューターを参照してドライバーを検索」をクリックします。 - 「コンピューター上のドライバーを参照します。」という画面が表示されます。
「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリックします。 - デバイス ドライバーを選択する画面がが表示されます。
モデルが選択されていることを確認して「ディスクの使用」ボタンをクリックします。 - ダイアログボックスが表示されます。
右下の「参照」ボタンをクリックします。 - ファイル エクスプローラーが開きます。
インストールするドライバーのファイルを選択します。(解凍したファイルの拡張子.infを探す) - 表示されたダイアログボックスの「OK」ボタンをクリックします。
- 画面は手順⑥と同じ「ドライバーの更新」が表示されます。
画面下部の「次へ」ボタンをクリックします。 - ドライバーのインストールが始まります。
- 操作手順に間違いがなければ「ドライバーが正常に更新されました」と表示されます。
手動によるインストールは完了です。 - デバイスのプロパティを開いて更新状況を確認してみましょう。
全般タブで表示された「製造元」が「BUFFALO」から「Marvell」に変更されていることを確認できます。
この表示は一例であり、デバイスによりそれぞれ異なります。 - 画面を閉じて操作完了です。。

以上で「Windows 11の設定:デバイス ドライバーを最新のバージョンに更新する方法」に関する解説を終わります。
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