Windows 11の設定：ノートPCのカバーを閉じたときの動作を変更する方法

ノートPCによる一連の作業が終わった後、カバーを閉じる人やすぐに電源を切る人など、パソコンに対する所作は十人十色です。

ノートPCのカバー（蓋）を閉じると、初期設定ではスリープになり、カバーを開けばスリープから復帰します。

これらの動作はPCの利用場面に合わせて変更できますが、バッテリー消費にも影響を及ぼします。

本稿では、ノートPCのカバーを閉じたときの動作を変更する方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。OSのバージョンによって表示内容や操作手順が異なることもあります。

Windows 11の電源については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

1　カバーを閉じたときの動作を設定する手順

ノートPCのカバーを閉じたときの動作設定は、Windows 11の設定またはコントロールパネルから実行できます。お好みの方法を選んでください。

1-1　Windows 11の設定から実行する手順

1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。
   
   
   
   
   
2. 設定画面が表示されます。
   
   左ペインの「システム」と、右ペインにある「電源とバッテリー」を順番にクリックします。
   
   
   
   
   
3. 右ペインに表示された「カバー、電源とスリープ 個のボタンコントロール」をクリックします。
   
   
   
   
   
4. 下に電源の利用状態2種類（電源に接続とバッテリー駆動」が表示されます。
   
   ここで設定するのは「電源に接続」と「バッテリー駆動」両方にある「カバーを閉じると、PCが」の欄です。
   
   
   
   共に全く同じ設定であってもよいし、PCの使用環境により変えてもよいでしょう。
   
   
5. まずは「電源に接続」にある「カバーを閉じると、PCが」のドロップダウンメニューをクリックします。
   
   ドロップダウンメニューが表示されます。
   
   4つのメニューの中から任意の動作を選択します。動作の詳細は後述します。
   
   
   
   
   
6. 次は「バッテリー駆動」にある「カバーを閉じると、PCが」のドロップダウンメニューをクリックして、同じ操作手順で設定します。
   
   
   
   
   
7. 以上で操作完了です。

カバーを閉じたときの動作の詳細

ノートPCのカバーを閉じたときの動作は、以下に示す4つの中から選択可能です。PCの利用場面やバッテリーの消費を考えて設定します。

• 何もしない
  カメラを閉じてもスリープすることはなく普通に動作を続けます。
  
  外付けモニターに接続してデスクトップPCのように使う場合などに便利です。
  
  
• スリープ
  初期設定で選択されており、最も一般的な設定です。
  
  消費電力を抑えつつ、素早く再開できます。作業中のデータはメモリに保持されます。
  
  電源が落ちるとデータを消失する可能性もあります。
  
  
• 休止状態
  スリープよりもさらに消費電力を抑えます。
  
  作業中のデータはストレージに保持されるため、再開にはスリープより少しだけ時間を要します。
  
  電源が落ちてもデータは消えません。
  
  
• シャットダウン
  ノートPCの電源を完全に切ります。

1-2　コントロールパネルから実行する手順

1. タスクバーの検索ボックスに「cont」「control」「こんと」「コント」などのキーワードを入力します。
   
   またはスタートボタンをクリックして、スタートメニューの検索窓に上と同じキーワードを入力しても構いません。
   
   表示された検索結果から「コントロールパネル」をクリックします。
   
   
   
   
   
2. コントロールパネルの画面が表示されます。
   
   右上の表示方法が「カテゴリ」であることを確認して「ハードウエアとサウンド」をクリックします。
   
   
   
   
   
3. ハードウエアとサウンドの設定画面が表示されます。
   
   「電源オプション」にある「電源ボタンの動作の変更」をクリックします。
   
   
   
   
   
4. 「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」画面が表示されます。
   
   「カバーを閉じたときの動作」欄で「バッテリ駆動」項目と「電源に接続」項目の動作を設定します。
   
   
   
   
   
5. 「バッテリー駆動」のドロップダウンメニューをクリックします。
   
   表示された任意の動作を選択して「変更の保存」ボタンをクリックします。
   
   
   
   
   
6. 「電源に接続」のドロップダウンメニューをクリックします。
   
   表示された任意の動作を選択して「変更の保存」ボタンをクリックします。
   
   
   
   
   
7. 以上で操作は完了です。

以上で「Windows 11の設定：ノートPCのカバーを閉じたときの動作を変更する方法」に関する解説を終わります。

Windows 11の電源については、以下の関連記事も合わせてご覧ください。