Windows 11のトラブルの種類は多岐にわたり、起動できるものの心なしか不調、動きが遅い重いなどの軽度のものから、OSが起動しないといった深刻な問題までさまざまな状況が考えられます。
それらのシーンに応じてユーザーが取るべき対応策も多種多様です。例えばドライブのエラーチェックだけで解消できることもあれば、OSを再インストールしなければ直らないこともあります。
本稿では、Windows 11に発生した諸々のトラブルに応じた対応策について解説いたします。
トラブルの原因を、大きく「Windows 11を起動できる」及び「Windows 11が起動不能」の2種類に分けてご紹介し、具体的な対応策は関連記事のリンク先を参照していただきます。
つまり、このページはトラブルの対処法を参照するための窓口ということです。いずれの対応策もシステムに及ぼす影響が小さい順にご紹介いたします。
解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。OSのバージョンにより表示内容や操作手順が異なることこともあります。
1 Windows 11を起動できる時の対応策
パソコンを長期にわたり使い続けると確実に調子が悪くなります。具体的には動作が重くなったり、突然の再起動アプリのフリーズや異常終了といった現象がそれです。
Windows 11の挙動が何となくおかしい、不安定といった時の対応策について以下に示します。
- CHKDSK(チェック ディスク)を実行する
「CHKDSK(チェックディスク)」は、ハードディスクやSSDなどのストレージをスキャンし、ファイルシステムの論理エラー(整合性の不整合)や、物理的な不良セクタ(読み書きできない領域)を検出・修復する標準ツールです。
PCの動作が遅い、ファイルが破損した、強制終了した際の修復に有効です。 詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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- SFCとDISMコマンドを実行する
SFCとDISMは、どちらもWindowsの動作が不安定な際、システムファイルの破損を修復するために使われるコマンドラインツールです。
DISMで「システムイメージ」を修復後、SFCで具体的な「システムファイル」の破損を治す順序(DISM→SFC)で実行するのが効果的です。
詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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- システムの復元を実行する
システムの復元」は、PCの調子が悪い時にシステム(設定・アプリ・ドライバー)を過去の正常な状態(復元ポイント)に戻す機能です。
個人用ファイル(文書や写真など)は削除されませんが、復元ポイント作成以降にインストールしたソフトや更新したドライバーはアンインストールされます。
詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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- PCのリセット(初期化)を実行する
トラブルの対応策で最も効果が高いのがPCのリセットです。OSを初期化するので不調が直る可能性は十分あります。
リセット法には2種類あり、個人データを残すことやすべてを消去することも選べます。
詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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2 Windows 11が起動不能時の対応策
Windows 11が起動不能になる原因は、システムファイルやデバイスドライバーの破損、Windows Updateエラー、ハードウェアの物理的な故障など多岐にわたります。
Windows 11起動不能の修復方法は大きく3種類あります。それが「回復環境」「回復ドライブ」「インストール用USBメモリー(インストールメディア)」の使用です。3種類の修復手順を以下に示します。
- 回復環境で修復する
Windows 11の「回復環境」では、「スタートアップ修復」「システムの復元」「更新プログラムのアンインストール」といった、起動不能時の修復作業を実行できます。通常は2回以上連続して起動に失敗すると、まず自動修復機能が働いてWindows 11を起動させようとします。
これで起動できれば万々歳ですが、小生の経験では自動修復機能で直ったことは一度もありません。
自動修復機能でも起動できない場合は、失敗した画面から回復環境を起動して修復を試みます。
詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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回復環境で修復できなければ次の項目に進みます。
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回復ドライブから修復する
事前に回復ドライブを作成していれば、起動不能PCを購入時の状態に戻すことができます。ただし、PCが機能不能になる前にそのPCで作成する必要があります。
内蔵ストレージをすべてフォーマットして完全に購入時の状態に戻すため、個人データや、自分で分割した作成したDドライブ、別にインストールしたアプリもすべて消えます。
必要な個人データは事前にバックアップしてから実行します。
PCの起動後はWindows 11の再セットアップも必要になります。
詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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- インストール用USBメモリー(インストールメディア)から修復する
インストール用USBメモリー(インストールメディア)とは、まっさらなWindowsをパソコンに新規インストール、再インストール、または故障時に修復するために必要なプログラムを保存したUSBメモリのことです。
ほかのPCでも作成できるので、回復ドライブがない場合の最後の手段です。8GB以上のUSBメモリーを使い、専用ツールで作成します。
メーカー製のアプリや一部のドライバーソフトは復元されたいため、自分でインストールする必要があります。
前述の「回復ドライブ」と同じように個人データも消えるため、事前のバックアップは必要です。
PCの起動後はWindows 11のセットアップも必要になります。
詳細は以下に示す関連記事をご参照ください。
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ソフトウェア面からのトラブル対処法について述べてきましたが、ここまで実行しても修復できないようであれば、ハードウェアの故障も視野に入れる必要があるかもしれません。
以上で「Windows 11のトラブル:不具合の状況に応じて解決する手順」に関する解説を終わります。