無料版AIツールを使ってビジネスや趣味を効率化する

  • 2023年9月3日
  • 2023年9月28日
  • AI
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AI技術の進展とともに対話型AIや画像生成AIが大ブレイクしている昨今です。特に生成AIの「ChatGPT」の人気沸騰に伴い、私たち日常生活の中でもAIに関する技術を身近に利用できるようになりました。

AIツールは人工知能を利用してタスクを手助けするためのソフトウェアなどのことを言います。一口にAIツールと言っても、チャットボットや文書作成、画像生成など数百に及ぶサービスがあります。

本記事では、さまざまなAIツールをジャンル別に、特徴などをご紹介いたします。使い方については記述していませんので、まずはAIツールに自分の手で触れてお試しください。

各ツールの公式サイトへのリンクは、見出しのツール名をクリックしてください。

今回ご紹介するAIツールは、無料または体験版を利用でき、日本語に対応しているものに条件を絞っています。

無料版については利用回数などに制限付きが多く、完全フリーのツールはごくわずかです。

「ChatGPT」の拡張機能に関しては、以下の関連記事をご参照ください。

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1 AIツールとは?

AIツールは、人工知能(AI)を活用してタスクを補助するためのソフトウェアやアプリケーションのことを指します。

これらAIツールは、データ処理、画像認識、音声認識、機械学習、未来予測などのタスクを効率的に行います。

AIツールの利用例の一部は以下のとおりです。

  • 自然言語処理ツール
    ChatGPTやBing AIなどチャットボットと言われる、ユーザーの質問に対話形式で回答して、効率的な情報を提供を行うためのツールです。

  • 文書生成AIツール
    レポートや記事の執筆、文書作成の効率化に活用されています。利用する官公庁や企業も増えつつあります。

  • 画像生成AIツール
    テキストや写真で指示すると、AIが指示文に近いイメージを生成するツールです。Stable DiffusionやDALL・E 2などはその代表ともいえます。

  • 画像処理ツール
    画像データの解析や加工を行うためのAIツールで、医療機関では今や日常的に利用しています。

  • データ分析ツール
    大量のデータから有益な情報を引き出すためのAIツールで、例えば将来の売り上げ予測や交通渋滞予測などに利用されています。

以上のようにさまざまな種類のAIツールが存在していますが、ここからは私たちに身近な「チャットボット」「文書生成」「画像生成」「その他」に関連するAIツールについてご紹介いたします。

各AIツールの概要や使い方などについては、見出しのリンク先公式ページからご確認ください。

2 チャットボットAIツール

2-1 Character.AI(キャラクター AI)

Character.AIのトップ画面

「Character.AI」は元グーグルのエンジニアたちが2021年に開発した、機械学習に基づくベータ版のAIチャットサービスです。

さまざまな分野の有名人や歴史上の偉人、ゲーム・アニメのキャラクターと対話をすることができたり、独自のキャラクターを生成して対話することもできます。

例えば、バーチャルのイーロン・マスクやスーパーマリオともチャットができます。同じ質問を異なるキャラクターに行うと、回答はそれぞれ違うのでチャットがとても楽しくなります。

無料かつ日本語に対応しており、言語選択から日本語を選べば、ホーム画面のUIも日本語になります。

日本語で質問もできますが、海外のツールのためか英語より精度は劣ります。「DeepL」などの翻訳アプリも併用利用をお勧めします。

ユーザー登録はしなくても利用可能ですが、アカウントを登録するとチャット内容を保存できます。

2-2 Bard

Bardのトップ画面

「Bard」はGoogleが開発した対話型AIサービスです。Google独自の大規模言語モデル「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications、ラムダ)」を採用しています。

無料で利用でき日本語にも対応していますが、精度は英語に劣ります。利用するにはGoogleアカウントを必要とします。

本サービスの概要や使い方などの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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2-3 Bing AI

びんg AIのトップ画面

「Bing AI」はMicrosoftの検索エンジンである「Bing」に搭載された対話型AIサービスです。本サービスはデータベースと検索エンジンを併用してチャットを行います。

無料で利用でき日本語にも対応していますが、一日の利用制限があります。アプリを利用すると音声でもやり取りできます。

利用するにはMicrosoftのアカウントを必要とします。

本サービスの概要や使い方などの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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2-4 Andi

Andiのトップ画面

「Andi」は会話風の質問によって検索が行える検索エンジンです。表示方法は他のAIツールと少し異なり、入力した指示文に対する回答は左ペインに表示され、関連する検索結果は右ペインに表示されます。

日本語でもチャットできますが、精度はかなり劣ります。やはり翻訳アプリの併用をお勧めします。

無料で利用可能で、ユーザー登録も必要ありません。

2-5 YouChat

YouChatのトップ画面

「YouChat」は米カリフォルニア州の検索エンジン「You.com」が提供するAI検索アシスタントツールです。

ChatGPTと同様に自然言語を使って質問に答えたり、会話を通じて情報を提供したりします。インターネットを通じて収集した情報に基づいて検索結果を提供しています。

「YouChat」は無料で利用可能で、日本語にも対応していますがユーザー登録を必要とします。また、YouChatはYou.comという検索エンジンに組み込まれています。

「You.com」のトップページにあるチャット入力欄に質問などを入力すると、左ペインにチャットの内容が表示され、右ペインには関連するリンク先が表示されます。

2-6 Perplexty.AI(パープレキシティ エーアイ)

Perplexity.AIのトップ画面

「Perplexity.AI」は、OpenAIが開発したGPT3.5自然言語処理モデルを利用したAI検索エンジンです。ChatGPTと異なるのはインターネット上のデータも利用するため、最新情報も入手できる点にあります。

上述のAndiやYouChatと同様に、質問に対する回答に合わせて関連するリンク先も表示してくれます。

有料版とともに無料版でも基本的な機能はすべて利用でき、日本語にも対応しています。ユーザー登録はしなくても利用可能です。ユーザー登録はしなくても利用可能です。

2-7 AIチャットくん

AI チャットくんのトップ画面

「AIチャットくん」は、picon社が開発した対話型AIで、おなじみのLINEアプリから「ChatGPT」を簡単に使えるサービスです。

基本無料で利用できますが、1日の利用回数に制限が設けられています。本サービスの概要や使い方などの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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3 文書AIツール

3-1 ELYZA Pencil(イライザ ペンシル)

イライザ ペンシルのトップ画面

「ELYZA Pencil」は、2~8個の好きなキーワードから自動で文章を生成する、デモンストレーション用の文章執筆AIツールです。

東大松尾研究室発 スタートアップ企業の ELYZAが開発した、日本語の大規模言語モデル「イライザ」を使用しています。

デモサイトに用意されているジャンルは、ニュース記事、メール文、職務経歴書の3つで、キーワードを入力すると1、2秒で日本語のタイトルと文章が生成されます。

トップページは非常にシンプルで、利用規約に同意したら、誰でも迷うことなくすぐに使うことができます。

サイト内にあるELYZA DIGESTという、どんな長文でも3行に要約するAIも利用可能です。

これらは無料で利用でき、ユーザー登録も必要ありません。

3-2 Rytr(ライター)

Rytrのトップ画面

「Rytr」は、あらかじめ用意された「トーン(文章の傾向)」と「ユースケース(使途)」にキーワードを追加するだけで、目的の文章が簡単に書けるAIライティングツールです。

トーンとユースケースの組み合わせを変えると、さまざまなテイストの文章を生成でき、バリエーションも複数作成可能です。

無料版を利用でき、日本語にも対応していますがユーザー登録は必要です。通常のメールアドレスとパスワード、またはGoogleやFacebookのアカウントでも登録できます。

3-3 Writesonic(ライトソニック)

Writesonicのトップ画面

「Writesonic」は、豊富に用意されたテンプレートから、ブログ記事の作成や、FacebookやxなどのSNSへの投稿、広告やECコマースの商品説明などを手軽に作成できるAI文章生成ツールです。

用意されているテンプレートは使いきれないほどあり、その上画像生成まで利用可能です。

有料版に加え無料版も利用でき、日本語にも対応しています。ユーザー登録は必要で、GoogleやFacebookのアカウント利用も可能です。

3-4 CLOVA Note β(クローバ ノート ベータ)

CLOVA Note βのトップ画面

「CLOVA Note β」は、録音データの文字起こしを行う音声認識アプリです。複数の発言者を自動で識別し、およそ1時間ほどの音声を1分から2分程度で文字に書き起こせます。

会社の会議や何らかの講義などの利用に最適なツールです。日本語に対応、かつ無料で利用できますが、録音データは月間300分の制限があります。

サービスの品質向上のためのユーザーデータ取得に同意すると、毎月300分が追加されるので、月間の合計600分を無料で利用できます。

スマホアプリの場合は、毎月の利用時間を使い切っても使い放題で利用できます。

アプリはiOS、Androidに対応し、ブラウザ版も利用できますが録音には非対応です。

4 画像生成AIツール

画像生成AIツールについては、日本語非対応サービスについても一部記述しています。

4-1 Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)

Adobe Fireflyのトップ画面

「Adobe Firefly」はアドビが開発した画像生成AIツールで、現在のところベータ版として提供されています。

主な機能として、入力したテキストからの「画像生成」「テキスト効果(エフェクト)」「ベクターアート(小さなアイコンやイラスト)の再配色」から構成されています。

無料で利用でき日本語に対応していますが、ユーザー登録を必要とします。生成された画像は商標利用は不可です。

4-2 AI Picasso(AI ピカソ)

AI Picassoのトップ画面

「AI Picasso」は、iOSまたはAndroid向けアプリとして提供されている画像生成AIツールです。

Stable DiffusionというAIをモデルとしており、入力したテキスト(プロンプト)や、自分で描いた簡単なスケッチから画像を生成したり、画像の一部を塗りつぶしてその部分をAIで編集できます。

アプリはApp StoreまたはPlay ストアから入手します。無料で利用できますが、何度か画像を生成すると広告を閲覧する必要があります。

4-3 Random Face Generator(ランダム フェイス ジェネレーター)

Random Face Generatorのトップ画面

「Random Face Generator」は、人物の顔に特化した画像生成AIツールです。驚くべきはその精度で実在の人物写真のようなリアルな画像を生成できます。

画像生成に指定できるキーワードは、「性別(Gender)」「年齢(Age)」「Ethncity(民族性)」の3つです。

使い方は全く簡単で上記のキーワードを入力するだけでOKです。

無料で利用でき日本語にも対応しています。有料版は、画像の精度が高くなり、商用利用も可能となります。

4-4 Bing Image Creator

Bing Image Creatorのトップ画面

「Bing Image Creator」は、テキスト(プロンプト)からAI画像を生成する、Microsoftが開発したAIツールです。

OpenAI社の画像生成AIのDALL・E2をモデルとして画像生成を行います。

なお、DALL・E2は2023年4月6日以前にOpenAIにユーザー登録した会員は無料クレジットを利用できますが、それ以外は有料版のみの利用になります。

本サービスの概要や使い方などの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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4-5 mage.space(メイジ スペース)

mage.spaceのトップ画面

「mage.space」は、画像生成AIの「Stable Diffusion」を、手軽に扱えるようにした画像生成AIツールです。

テキストや参照する画像を入力すると、それに沿った画像を生成します。テキストによる画像生成はユーザー登録をする必要はありません。

参照画像から画像を生成する場合は、ユーザー登録を必要とします。また、ネガティブプロンプトを使用したいときもユーザー登録を必要とします。

トップページのUI、プロンプト共に日本語には非対応ですが、「DeepL」などの翻訳アプリを利用すれば見栄えのする画像を作成できます。

4-6 AI イラストくん

AIイラストくんのトップ画面

「AI イラストくん」は、「AI チャットくん」を開発したpicon社が、同じLINE向けとして提供しているサービスです。

画像生成AIの「Stable Diffusion」の技術を利用し、LINEアプリ上でイラストを簡単に作成してくれます。

単なるLINE向けサービスと侮ってはいけません。人物系の画像生成の能力は秀逸です。LINEアプリの利用者は是非ともお試しください。

本サービスの概要や使い方などの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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4-7 Stable Diffusion Online(ステイブル ディフュージョン)

Stable Diffusion Onlineのトップ画面

「Stable Diffusion Online」は、画像生成AIの入門用として最適なツールです。ご存じのように「Stable Diffusion」を利用するときは、グラフィックボードのオンボードなど高スペックなPCを必要とします。

「Stable Diffusion Online」の場合は、ごく普通のスペックのPCで利用でき、内蔵GPUでも問題ありません。

ブラウザから公式サイトにアクセスしたらすぐに画像生成が可能です。無料で利用でき、日本語にも対応しています。

本サービスの概要や使い方などの詳細は、以下の関連記事をご参照ください。

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4-8 にじ ジャーニー

にじ ジャーニーのトップ画面

「にじ ジャーニー」は、SpellbrushとMidjourneyが一緒にデザインし、アニメイラストを描く画像生成AIです。

あっさりと割り切り、アニメやイラストを生成することのみに絞り込んでいます。

日本語に対応し、無料版も利用できますが、1日の生成回数は25回までの制限が設けられています。

5 その他

5-1 Tome(トーム)

Tomeのトップ画面

「Tome」は、プレゼンテーション資料やウェブページなど、ストーリー性のあるコンテンツを生成するAIツールです。

最先端のGPT‐4を使用し、わずか1単語の入力でも複数ページのストーリーを自動生成します。手持ちの画像や動画もが利用できる他、録音や録画データの取り込みも可能です。

プレゼンテーションスライドやさまざまな資料の作成に最適なツールです。

5-2 Play.ht(プレイ エイチティー)

Play.htのトップ画面

「Play.ht」は、入力したテキストを自然な発音で音声化するボイスジェネレーターツールです。

さまざまな言語と音声パターンに対応しており、音声パターンの中から、男性、女性、子供などのイメージに合う声を選べます。

有料版の他、無料版も利用可能で月間500文字までの音声化が可能です。

ここまでAIツールについてご紹介しましたが、いずれのAIツールも総じて英語のほうが精度が高いように思われます。

英語が苦手の人は、翻訳アプリを併用するとさらに使い勝手は向上すると思います。

以上で「無料版AIツールを使ってビジネスや趣味を効率化する」に関する解説を終わります。

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