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2023年9月27日:Andoroid向けアプリ利用可能の告知
2023年5月28日:iOS向けアプリ利用可能の告知
ニュースメディアなどが毎日のように報道して話題沸騰の対話型AI(AI Chat)」。なぜこのように一般社会で話題にになるのでしょうか。
対話型AI(AI Chat)は、人工知能を利用して会話をするためのシステムで、自然言語処理技術を使用して人間の言葉を理解し、質問に対する応答を生成します。
AI Chatの中でも特に注目を浴びているのが「ChatGPT」で、一見Googleの検索エンジンと同じようでありながら似て非なるものがあるのです。
「ChatGPT」を一度でも利用すると、その便利さから手放すことができません。
本記事では、そんな「ChatGPT」の概要や、Andoroidスマホとパソコンによる使い方について解説いたします。iPhoneやタブレットにも対応しています。
Andoroidスマホを例に解説していますが、「ChatGPT」の登録や使い方はパソコンでも同一です。
前書きを読み飛ばしたい人は、見出し4の「ChatGPTの登録方法」にお進みください。
1 「ChatGPT」とは何?
「ChatGPT」は、非営利法人のOpenAIが2022年11月に公開した、人工知能(AI)を利用した対話型チャットサービスです。
過去からの膨大な量のテキストデータを学習して、それをもとに利用者から入力された質問や会話の文脈を理解し、適切な回答を作成しています。
現状では音声によるやり取りはできず、テキストによる対話を通じて、様々な質問や話題について会話することができます。
要するに、知りたいようなことをユーザーが文章で質問すると、「ChatGPT」がそれに文章で応えたり提案などをしてくれるありがたい機能なのです。
「ChatGPT」には無料版の「GPT-3.5」と有料版の「GPT-4」がありますが、当初は無料版で十分ではないでしょうか。
有料版はパラメーター数が多く文章理解力も向上しているので、回答内容も正確になると思います。
有料版の「ChatGPT4」を利用するには、「ChatGPT Plus(月額20米ドル)」を利用する必要があります
追記:2023年5月28日
5月26日から、iOSでアプリを利用できるようになりました。iOS16.1以降が対象で、「App Store」から無料でダウンロードできます。なお、現在のところAndroid向けのアプリには対応していません。
追記:2023年9月27日
Android版アプリ「ChatGPT」は、2023年7月28日にリリースされ、「Google Play ストア」から無料でダウンロードできます。
「App Store」「Google Play ストア」ともに類似のアプリも多数存在するので、必ず公式アプリであること確認してからダウンロードしてください。
2 「ChatGPT」でできること
「ChatGPT」でできることの一例を以下で示していますが、私たち人間が「こんなことを知りたい。このようなときはどうしたらよい?」など、考えていることに対話を通じて応えてくれるシステムということが言えます。
2-1 トピックに関する質問に答えること
「ChatGPT」は、歴史、科学、文化、スポーツ、エンターテイメントなど幅広い分野に関する質問に答えてくれます。
2-2 文章の生成
「ChatGPTは、質問されたトピックなどの説明文や、小説の一部までも作成することができます。
2-3 文章や単語を翻訳する
「ChatGPT」は様々な言語に対応しており、文章や単語を翻訳することができます。
2-4 人と対話する
「ChatGPTは」、人との対話を行うことができます。例えば、一般的な会話や質問応答、提案などを行うことができます。
3 「ChatGPT」利用時の注意事項
パソコンとスマホともに利用できるが専用のアプリは存在しない
「Google Play」や「App Store」にはよく似たアプリが多数あるが公式アプリではない
追記:2023年5月26日から、iOS向けのアプリを利用できるようになりました。
2023年7月28日から、Android向けのアプリを利用できるようになりました。- 利用する場合はWebブラウザから行う
パソコンスマホとも使用しているどんなブラウザでも使える - ブラウザの翻訳機能を使えば会話ページは日本語表記になるが、日本語表記のまま質問するとエラーが発生する
シンプルなページ構成なので日本語表記にしなくても大丈夫。英語表記のまま使用するのがよい - 回答内容が不正確なこともある
私も何度となく経験しています。大嘘を平気でつくことも。回答内容をうのみにしないこと - 「ChatGPT」の質問回数に制限はない
いつでも必要に応じて質問は可能。ただし、一度に多数の質問を行うと、回答の品質が低下する可能性があるため、1つの質問に焦点を当てることをお勧めするとのこと - 2021年9月までの情報をもとに学習している
本記事作成時点では「ChatGPT3.5」の情報はまだ更新されていない様子 - 作成したアウトプットの商用利用については?
公式ホームページのヘルプでは「ChatGPTに帰属します」と表示されている
4 「ChatGPT」の登録方法
前置きが長くなりましたが、いよいよAndoroidスマホから「ChatGPT」に登録します。パソコンでも同じ手順で登録できます。
「ChatGPT」の登録手順は以下のとおりです。
- 「Chrome」や「Safari」などのブラウザを起動して「ChatGPT」のWebページにアクセスする
- 登録方法の選択
メールアドレス、Googleアカウント、Microsoftアカウントの3つから選択 - 名前の入力
- 携帯電話番号を入力
- ユーザー認証
ここから順番に実行してみましょう。ブラウザは「Google Chrome」を使っています。
- スマホやPCのブラウザを起動し、「ChatGPT」のこちらWebページ(https://openai.com/blog/chatgpt)にアクセスします。
画面左下の「Try ChatGPT」をタップします。 - 「Sign up」をタップします。登録済みの人は「Log in」をタップします。
- 登録方法の選択画面が表示されます。
「メールアドレス」「Googleアカウント」「Microsoftのアカウント」の3つから選択します。
GoogleまたはMicrosoftのアカウントを保有してしている人は、そちらを使用したほうが手間が省けます。
今回は「Continue with Google」を選択。 - 登録しているアカウントを選択します。
- 「ChatGPT」の登録画面に遷移します。
「First name」欄には名前、「Last name」欄には名字を入力し、「Continue」をタップします。 - 携帯電話番号を入力し、「Send code」をタップします。
- 登録した携帯電話番号のSMSに認証コードが送信されます。
そのコードを「Enter code」に入力すると登録完了です。 - もし「ChatGPT」の機能解説画面が表示されたら、画面指示に従って進めてください。
メインページが表示されたら、ブックマークなどに登録しておくと使いやすいと思います。
5 「ChatGPT」の使い方
「ChatGPT」の登録が終わったら実際に使ってみましょう。登録が完了したらログイン状態になっているのですぐに使用できます。
一度ログアウトしていたら「ChatGPT」の公式ページにアクセスし、再度「Log in」します。パソコンでもログイン方法は同じです。
スマホとパソコンでは画面サイズは異なりますが、画面構成や使い方は同じです。
質問する言葉は日本語で入力すれば日本語で回答し、異なる言語で質問すればそれに対応する言語で回答します。
ここではブラウザの起動から使い方を説明します。
- スマホやPCのブラウザを起動し、「ChatGPT」のこちらWebページにアクセスし、「Log in」ボタンをタップします。
- 会話画面が表示されます。英語で「ChatGPT」の質問事例や機能が表示されていますが、質問を送信すると消去されます。
画面最下部の「Send a message」ボックスに、聞きたいことや調べたいことなどの質問を入力して、右にある「紙飛行機」アイコンをタップすると質問が送信されて、またたく間に回答が返ってきます。 - 質問を送信すると「紙飛行機」アイコン右に「(繰り返し)」ボタンが出現します。これをタップすると、同じ質問に対して、より正確で詳細な情報を回答するようです。
同じ質問を再度送信することでも「繰り返し」ボタンを使うのと同じ結果を得られます。
タイトルは「ChatGPT」が適切な語句で自動的に付与してくれます。
「繰り返し」ボタンは、パソコン画面には「Regenerate response」と表現されます。 - 会話画面左上の「≡(ハンバーガーアイコン)」をタップすると、会話履歴が上部に表示されます。
画面下部には「Upgrade to Plus」(有料版への移行)とアカウント名が表示され、アカウント名をタップすると会話履歴の削除や画面の表示色変更、ログアウトができます。
アカウント名をタップする
基本的な使い方については以上です。ここからは具体的にプロンプト(質問事項)を送信して結果を確認してみましょう。
質問内容: 『小説「吾輩は猫である」の読書感想を教えて』
回答内容
「吾輩は猫である」の内容だけでなく、夏目漱石の小説スタイルなどにも言及しており、正確な表現がなされているように思います。
次は、英語の文言を日本語に翻訳してもらいました。
質問内容:【General access to ChatGPT,even during peak times】を日本語に翻訳して
回答内容
プロンプトの英語部分にはかっこを挿入して質問しました。かっこを挿入しなくてもほぼ同じ回答を得られました。
今度はパソコンから質問をしてみました。
質問内容:ブラウザ上で動作するテトリスのコードを作ってください
回答内容
残念ながらコード作成はできなかったようです。ところが以下のように「コード」の語句を省いて質問すると。
質問内容:ブラウザ上で動作するテトリスを作ってください
回答内容
あっという間に、「HTML」と「CSS」、「JavaScript」のコードを作ってくれました。ただし、実際にブラウザ上で動くかどうかは検証していません。
6 賢い質問の仕方
「ChatGPT」の効果的な質問方法は「ChatGPT」に尋ねてください。すぐに回答してくれます。
ここでは私自身が「ChatGPT」を使ってみて、「これは何となく良い」とか、面白いと感じた質問の仕方についてご紹介いたします。
6-1 繰り返し質問する
同じ文言または関連キーワードを少し変更して繰り返し質問します。そのたびに回答内容は異なり、正確な回答を得られることがあります。
6-2 対話するように質問する
AIを人間と思って「私が聞きたいのはそれではなく、〇〇〇のことについて教えて?」とか「そのことについてもっと詳しく教えてくれる?」など、人と人が会話するように質問します。
会話をしばらく続けるときは、「ChatGPT」が迷子にならないよう前の会話で使った言葉をキーワードとして入れます。
こんなやり取りで楽しみながら「ChatGPT」を利用できます。
6-3 質問の文言は具体的に
大雑把な文言の質問にはアバウトな回答が返ってきます。自分が知りたいことを具体的な文言で質問します。
例えば、「今流行っている音楽は何?」では世界中なのか、日本なのか、音楽のジャンルは何かわかりません。
ここは「日本のPOP音楽で人気のある楽曲を5つ挙げて」とか「世界のジャズ音楽でダウンロード数が多い楽曲は何?」とか。
6-4 問いかけをする
前述6-2「対話するように質問する」に関連しますが、一発で回答を得ようとするのではなく、こちからまず問いかけをして「ChatGPT」の回答を待ちます。
回答に対してさらに質問します。このようにするとより正確で幅広く情報を得られます。
例えば
質問内容:「中国の武陵源をご存じ?」
回答内容
質問内容:武陵源でロケを行った映画は何?
回答内容
質問内容:その「惑星パンドラ」とはどのような惑星なの?
回答内容
6-5 英語で質問する
英語で質問すると日本語の質問より詳細な情報を得られるように思います。皆さんも一度試してください。
英語が得意でない人は「deepL」や「Google翻訳」アプリを利用して、質問内容を日本語から英語に翻訳します。それをコピー&ペーストして送信します。
6-6 半角スペースやかっこを入れる
これは私自身だけかもしれませんが、キーワードや文言などの適切な位置で半角スペースやかっこを入れて質問事項をわかりやすくすると、正確な回答を得られるような気がしています。
「ChatGPT」は単なる検索と違い、楽しみながら情報を手に入れることができます。仕事やプライベートで上手に活用しましょう。
以上で「対話型AIの『ChatGPT』をAndoroidスマホやPCで使う」に関する解説を終わります。