最近はフィッシング メールらしきものをGmailアプリで受信するケースが多くなりました。主にJAネットバンクや都市銀行、インターネット銀行を詐称するメールです。
当方のメールアドレスを赤の他人に知られているかと考えると、あまり気持ちのよいものではありません。
フィッシング メールの着信は、個人情報がダークウェブに漏れている可能性を示唆しています。
本記事では、ダーク ウェブの概要と、個人情報の漏えいを確認できる「Googleダークウェブレポート」ツールの使い方について解説いたします。
解説に使用したウェブ ブラウザは「Google Chrome バージョン:131.0.6778.140(Official Build)」です。
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1 ダーク ウェブとは何?
まず、ダーク ウェブ(Dark Web)とは何であるか確認しましょう。
ダークウェブとは、通常の検索エンジン(GoogleやYahooなど)で検索しても見つけることができないウェブサイトやコンテンツのことを言います。
ダークウェブ上では、利用者のIPアドレスや位置情報などが隠されるため、個人の特定が難しくなります。
つまり、悪意のあるユーザーはこのような高い匿名性を利用して、様々な個人情報やクレジットカード情報などの売買をやりとりすることもあります。
ダークウェブには特殊なウェブ ブラウザを利用すればいとも簡単にアクセスできますが、危険性が潜んでいます。不用意にアクセスしないようにしましょう。
特殊なブラウザと言いましたが、ダークウェブ専用のブラウザではありません。ユーザーに高度な匿名性を提供することで、独裁国家などのインターネット検閲の回避や、プライバシー保護などの目的で使用されるブラウザのことを言います。
2 Googleダークウェブレポートの概要
Googleダークウェブレポートは、ダークウェブ上に流出した可能性のある個人情報(例: メールアドレス、電話番号)を検出できる無料のセキュリティツールです。
確認できる個人情報は以下のとおりです。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- メール
- ユーザー名
- パスワード
Googleダークウェブレポートを利用するメリットは以下のとおりです。
- 早期発見
自分の個人情報が漏洩している場合、早い段階で発見できるため、被害を最小限に抑えることができます。 - セキュリティ強化
レポート結果に基づいて、パスワードの変更や2段階認証の設定など、アカウントのセキュリティを強化することができます。 - 安心感
自分の個人情報が安全かどうか定期的に確認することで、安心してインターネットを利用できます。
3 Googleダークウェブレポートの使い方
Googleダークウェブレポートを使うにはGoogle アカウントが必要です。
Google アカウントをお持ちでない人は、以下の関連記事を参照して登録しましょう。
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一例として、Google Chromeブラウザを利用してGoogleダークウェブレポートの使い方をご紹介いたします。
- Google アカウントにサインインします。
- Google Chromeを起動します。
- 右上の「プロフィール」アイコンと「Googleアカウントの管理」を順番にクリックします。
- Googleアカウントの管理画面が表示されます。
左ペインの「セキュリティ」をクリックします。 - 右ペインを下にスクロールして「ダークウェブ レポート」をクリックします。
- 画面右下の「モニタリングを開始」をクリックします。
- モニタリングの許可確認画面が表示されます。
ダークウェブで調べたい個人情報にチェックを付けます。「すべて選択」にチェックを付けましょう。
右下の「許可」をクリックします。 - 「モニタリング中のプロフィールの設定」画面が表示されます。
Google アカウントを複数登録している場合は、「+ メールアドレスを追加」ボタンをクリックし、画面指示に従い追加します。
画面右下の「完了」ボタンをクリックします。 - 「ダークウェブをモニタリングしています」と表示されます。
今回は「結果の概要」欄で「モニタリング中のプロフィールの項目のうち、ダークウェブ上で検出されたものはありません。」と表示されました。
「情報の結果」欄ではすべてのプロフィールが「0件」と表示され、個人情報の漏えいがないことを確認できます。
上述の「注意」のように漏えいが見つかった場合の対処法は以下のとおりです。
- 「結果の概要」欄の「すべての結果を表示」ボタンをクリックします。
- 「結果」が表示され、漏えい元のウェブサイト、漏えいした個人情報が表示されます。
ここではメールアドレスが漏えいしています。
漏えい元をクリックします。 - 漏えい元の詳細情報が表示されます。
- 画面下方には「推奨される次のステップ」が表示され、安全性確保のために行うべき措置を確認できます。
一例として「メールに2要素認証を設定する」と表示されています。
以上で「Googleダークウェブレポートとは?:個人情報の外部流出をチェックできる」に関する解説を終わります。
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