Windows 11/10のアカウントとは: ローカルアカウントの作成方法

Windowsには「Microsoft アカウント」(以下、MSアカウントと呼称)と「ローカル アカウント」の2種類があります。

「MSアカウント」と「ローカル アカウント」には、それぞれ異なる特徴があります。

アカウントの違いについて良し悪しを決めることはできません。どちらのアカウントを使用するかは、特徴を理解した上でご自身のニーズと使い勝手によって決めるべきと考えます。

本記事では、2つのアカウントの特徴と「ローカル アカウント」の作成方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 23H2」と「Windows 10 Home 22H2」です。

「MSアカウント」の作成方法は以下の関連記事をご参照ください。

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2つのアカウントの切り替え方法については、以下の関連記事をご参照ください。

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1 MSアカウントの特徴

MSアカウントの主な特徴は以下のとおりです。

  • クラウド サービス(オンライン サービス)の利用
    Microsoftの「OneDrive」「Office 」「MS365」「Outlook」などのクラウドサービスをシームレスに利用できます。

    このクラウドサービスを利用できることが最も大きな特徴です。

  • 複数のデバイス間で同期できる
    Windowsデバイス間で設定や壁紙、アプリ、ブラウザのお気に入りやパスワードなどを複数のデバイス間で同期できます。

  • Microsoft Storeの利用が可能
    Microsoft Storeからアプリやゲームなどをダウンロードしたり、購入したデジタルコンテンツにアクセスできます。

  • 「Windows 11 Home」の初期設定に必須のアカウント
    「Windows 11 Pro」の初期設定にMSアカウントは必要ありません。

  • プライバシー情報の露出度がローカルアカウントよりも大きくなります。

以上のように、MSアカウントはクラウドサービスとの連携や、複数のパソコンで同じ環境を利用する場合に便利と言えます。

2 ローカルアカウントの特徴

ローカルアカウントは、パソコンなどのデバイスに固有のアカウントのことです。

1台のパソコンのみ有効なアカウントで、MSアカウントのようにほかのパソコンでは利用できません。

その特徴はMSアカウントと真逆と考えてもよいかもしれません。つまり、Microsoftのクラウドサービスを利用できないとということです。

ではクラウドサービスの利用やMicrosoft Storeからアプリなどをダウンロードしたいときはどうしたらよいでしょうか?

ローカルアカウントでは直接クラウドサービスにアクセスできませんが、利用したいサービスごとにMSアカウントでサインインすればいくらでも利用できます。

Microsoftのクラウドサービスの利用が少なく、パソコン内で作業を主に行う人や、セキュリティとプライバシー情報の保護を重視する人はローカルアカウントは大きな選択肢になります。

また、MSアカウントでは簡単にできない「ユーザー名の変更」を自由にできるので、手軽で使いやすいかもしれません。

3 ローカル アカウントの作成方法

3-1 Windows 11によるローカルアカウント作成

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして「設定」を選択します。




  2. 設定画面が開きます。

    左ペインの「アカウント」と右ペインの「他のユーザー」を順番にクリックします。




  3. 右ペインの「アカウントの追加」をクリックします。




  4. 「このユーザーはどのようにサインインしますか?」という画面が表示されます。

    「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。




  5. アカウントの作成画面が表示されます。

    「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。




  6. 「このPCのユーザーを作成します」という画面が表示されます。

    「このPCを使うのはだれですか?」のボックス内にユーザー名を入力します。

    「パスワードの安全性を高めてください。」のボックス内にパスワードを入力します。

    「次へ」ボタンはクリックしてはいけません。




  7. パスワードの入力が終わったら、画面を下にスクロールします。

    「パスワードを忘れた場合」の質問と答えをすべて入力して「次へ」ボタンをクリックします。



    「パスワードを忘れた場合」のセキュリティの質問内容は以下のとおりです。




  8. 以上でローカルアカウントの作成は完了です。

    すぐに「その他のユーザー」画面に遷移して、設定したローカルアカウントを確認できます。



    作成が終わっただけでWindowsにはこのアカウントではサインインしていません。
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3-2 Windows 10によるローカルアカウント作成

  1. タスクバーの「スタート」ボタンと「設定」を順番にクリックします。




  2. 「アカウント」をクリックします。




  3. 左ペインの「家族とその他のユーザー」と右ペインの「その他のユーザーをこのPCに追加」を順番にクリックします。




    以降は上述したWindows 11の例と同じ手順で操作を進めますが、再確認のために同じ操作を実行してみましょう。

  4. 「このユーザーはどのようにサインインしますか?」という画面が表示されます。

    「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。




  5. アカウントの作成画面が表示されます。

    「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。




  6. 「このPCのユーザーを作成します」という画面が表示されます。

    「このPCを使うのはだれですか?」のボックス内にユーザー名を入力します。

    「パスワードの安全性を高めてください。」のボックス内にパスワードを入力します。

    「次へ」ボタンはクリックしてはいけません。




  7. パスワードの入力が終わったら、画面を下にスクロールします。

    「パスワードを忘れた場合」の質問と答えをすべて入力して「次へ」ボタンをクリックします。




  8. 以上でローカルアカウントの作成は完了です。

    画面は「家族とその他のユーザー」に自動的に遷移して、ローカルアカウントが追加されたことを確認できます。

以上で「Windows 11/10のアカウントとは: ローカルアカウントの作成方法」に関する解説を終わります。

以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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