ゲームに使うだけではもったいない「Xbox Game Bar」の活用方法

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Windows 11と10に標準装備されている「Xbox Game Bar」(以下、Game Barと呼称)は、アプリ名からゲーマーが使うものと誤解されているようです。

ゲーム画面を録画することは当然ですが、それ以外にも誰にでも役立つ機能が組み込まれています。

静止画や動画の撮影、パソコンのCPUやメモリーの状態やプログラムの負荷に係わる表示など、一般的な機能も盛りだくさんです。

本稿では、Windows 11に搭載されている「 Game Bar」の一般的な使い方について解説致します。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 25H2」です。OSのアップデートにより設定内容や操作手順が変わることもあります。

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1  Game Barの使い方

1-1 「 Game Bar」の起動手順

  1. キーボードでショートカットの「Win + G」を押すか、スタートメニューのすべてのアプリ一覧から「 Game Bar」を選択します。

  2. 画面が暗転して上部に「ホームバー」が表示されます。これが「Game Bar」の基本画面です。

    Xbox Game Barの起動画面

    同時に「ウイジェット」の画面が5つくらい表示されます。

  3. 「ホームバー」に横並びの各項目をクリックすると「ウィジェット」が表示されます。

    初期設定では5つのウィジェットが登録されています。このウィジェットは追加・削除が可能です。
 
トミー
ウィジェット以外をクリックすると「 Game Bar」は消去されますが、「ピン留め」すれば常時表示できます。

ピン留めの方法は以下のように「ピン」マークを押すだけです。

Xbox Game Barのウィジェット画面

1-2 「ホームバー」の使い方

ホームバーからはウィジェットのオン・オフや設定などを行います。デフォルトで表示されている各ボタンの機能は以下のとおりです。

Xbox Game Barの起動画面

  • のボタンは「ウィジェットメニュー」で、左上部のウィジェットメニューを押して、右の「☆」をクリックすることで、ホームバーに表示するボタンの追加や削除を行えます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面


  • のボタンは「オーディオ」ウィジェットで、音量や音声の入出力設定を行なえます。
    「バランス」を選択すると出力スピーカーの選択と音量をスライダーで設定できます。


    Xbox Game Barのウィジェット画面


    「音声」を選択すると入力マイクの選択と出力スピーカーの選択ができます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面


  • のボタンは「キャプチャー」ウィジェットで、静止画および動画の撮影を行なえます。(詳細は後述)

    キャプチャ設定画面


  • のボタンは「パフォーマンス」ウィジェットで、パソコンのCPUやメモリーの使用率などを表示してくれます。
    あたかもタスクマネージャーのパフォーマンスを見ているようです。

    Xbox Game Barのウィジェット画面

    CPU:CPUの使用率
    GPU:グラフィックス機能の使用率
    VRAM:グラフィックス用メモリーの使用率
    RAM:メモリーの使用率
    FPS:フレームレート(コマ/秒)
    3.30GHz:CPUの動作周波数(PCにより数字は変わります。)

    のボタンは「リソース」ウィジェットで、実行しているプログラムのタスクの程度を赤、黄、緑の色分けで表示してくれます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面

    表示数を増やすと以下のようにCPUやメモリーの使用率などの詳細が表示されます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面


  • のボタンは「Xbox ソーシャル」ウィジェットで、ゲームユーザーのためのコミュニティ機能でフレンドリープレイヤーの検索やチャットなどを行えます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面


  • のボタンは現在時刻を表します。

  • のボタンでは「クリックスルー」ウィジェットの有効・無効の設定ができます。
    「クリックスルー」とは、ピン留めしたウィジェットを透過して下にある画面を操作できる機能を指します。
    たとえば以下のようにキャプチャをGoogle検索にオーバーラップしています。
    透過率(透明度)の変更は設定の「個人用設定」から変更できます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面


  • のボタンはXbox Game Barの様々な「設定」ができます。
    以下のように「個人用設定」からはXbox Game Barのテーマカラーやウィジェットの透過率(透明度)を変更ができます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面

    ショートカットキーを選択するウィジェットで使うショートカットの確認や変更ができます。

    Xbox Game Barのウィジェット画面

2 キャプチャの使い方

ここではウィジェットの中から「キャプチャ」を抜粋して、その使い方について説明致します。

「キャプチャ」ウィジェットは、アプリのウィンドウをワンクリックで静止画や動画で撮影・保存できます。

ゲームをやらなくても、このキャプチャウィジェットだけは「 Game Bar」の肝といえる便利な機能です。

2-1 キャプチャの設定

動画を撮影する場合は、録音や画質などの事前確認をしてから実行します。

  1. Windows 11の設定を開き、左ペインにある「ゲーム」と、右ペインの「キャプチャ」を順番にクリックします。

    Game Barの使い方画面


  2. 録画時間の設定、フレームレートや録画品質などを自分の好みに合わせて設定します。

    キャプチャ設定画面

2-2 静止画と動画の撮影

スクリーンショットと同じような機能で、撮影対象はアクティブなウィンドウです。

キャプチャ設定画面

静止画を撮影したい場合は、上画像のように「カメラ」ボタンを押し、動画を撮影する場合は、「●」ボタンを押します。

動画の録画中は小さなウィンドウも表示され、録画の停止やマイク録音のオン・オフができます。
この小さなウィンドウは録画されません。録画しているウィンドウを閉じると録画も自動的に終了します。

キャプチャ設定画面

2-3 撮影した静止画と動画の確認

  1. キャプチャ画面下部の「キャプチャを表示する」を押すと、撮影した静止画と動画の一覧が表示されます。

    キャプチャ設定画面


静止画と動画ファイルの保存場所は、初期設定では「ビデオ」内の「キャプチャ」フォルダです。

ファイル形式は静止画は「PNG」、動画は「MP4」となっています。

以上で「ゲームに使うだけではもったいないXbox Game Barの活用方法」に関する解説を終わります。

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