Windows PCがいきなり起動不能に陥った場合、重要なドキュメントや写真などの個人データが消えることは覚悟しなくてはなりません。
たとえOSを再インストールできたとしても、多くの場合は個人データは有無を言わさずすべて消えます。
定期的にバックアップを取っていれば問題ありませんが、誰しもOSの起動不能という事態はあまり意識せず、個人データのバックアップはそれほど考えないものです。
しかしながら、回復ドライブやインストールメディアを使えば、起動不能になったPCから個人データを取り出すことができます。
本稿では、回復ドライブまたはインストールメディアを使って、起動不能パソコンから個人データを取り出す方法について解説いたします。解説に使用したOSは「Windows 11 pro 25H2」です。
Windows 11の回復ドライブについては、以下の関連記事をご参照ください。
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本操作を行う前にまず回復環境(WinRE)を開き、システムの復元などの修復メニューでWindows 11を起動できるかどうかを確認し、起動できたら個人データをバックアップしましょう。
起動できないようなら以下に示す手順で個人データを救出します。
1 救出対象となる個人データ
救出する個人データは、通常はCドライブにある「ユーザー」フォルダー の中の「ユーザー名」フォルダーに保存されています。
つまり、「ユーザー名」フォルダーを丸ごとコピーすれば「ダウロード」「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」といった個人データを救出できます。
あるいは「デスクトップ」「ドキュメント」といったフォルダーを個別に選択してデータを取り出すことも可能です。
2 事前に準備するもの
個人データを取り出す際に必要なデバイスなどを以下に示します。
- 回復ドライブまたはWindows 11のインストールUSBメモリー
回復ドライブは、起動不能になる前に作成したUSBメモリーです。
Windows 11のインストールメディアは他のPCで作成したUSBメモリーで問題ありません。
* どちらのメディアも作成していない場合は、PCの強制終了を2ないし3回繰り返して回復環境を起動します。 - 取り出した個人データを保存するメディア(USBメモリー、外付けストレージ)
3 個人データを取り出す手順
本章で説明する操作は、万が一に備えて事前の練習として行っても問題ありません。
回復環境を起動するための回復ドライブまたはWindows 11インストールUSBメモリーと、個人データを保存するメディア(取り出し先)はPCと接続しておきます。
前述でも述べていますが、回復環境を起動するためのメディアがない場合は、PCの強制終了(起動を失敗させる)を2ないし3回繰り返して回復環境を起動します。(表示された自動修復画面の「詳細オプション」をクリックします)
- UEFI/BIOSを開き、USBメモリーを最上位の起動優先順位に設定してPCを再起動します。
UEFI/BIOS画面の開き方は、PCのメーカーサイトをご確認ください。 - USBメモリーを認識して回復環境が開きます。
● 回復ドライブから起動した場合は、以下の「Microsoft IME」「トラブルシューティング」と操作を進めます。

● インストールUSBメモリーから起動した場合は、操作の途中で表示される「PCを修復する」または「コンピューターを修復する」を必ず選択してください。(インストールは行わないこと)
- 「詳細オプション」をクリックします。

- 「コマンドプロンプト」をクリックします。

- 「コマンドプロンプト」が起動します。
「notepad」と入力して「Enter」キーを押します。
- 「メモ帳」が起動します。
「ファイル」タブとメニューの「開く」を順にクリックします。
- 「エクスプローラー」が起動します。
画面上部にある「ファイルの場所」で個人データが保存されているドライブ(通常はC:)を選択します。
画面下部にある「ファイルの種類」のプルダウン(テキスト文書)をクリックして「すべてのファイル」を選択します。
取り出したいファイルまたはフォルダを右クリックして「コピー」をクリックします。
一例として「ユーザー」⇒「ユーザー名」と操作を進めて、「ピクチャ」フォルダを右クリックしてコピーしました。
- 左ペインにある「PC」をクリックして、右ペインに表示された個人データの取り出し先USBメモリーをダブルクリックします。
(ここでは取り出し先メディアをUSBメモリーとしていますが、外付けストレージでも問題ありません)
- 取り出し先のUSBメモリーが開きます。
何も表示されていない場所で右クリックして「貼り付け」をクリックします。
- 個人データ取り出し先USBメモリーにコピーが始まります。
コピーの進行状況は全く表示されないため注意が必要です。(取り出し先USBメモリーのLED点滅状態で確認する)
事前練習で行う場合は、大容量のユーザーフォルダやユーザー名フォルダをコピーしないで「ドキュメント」などの小容量のフォルダで試したほうが時間がかかりません。 - コピーが終わったら、再度、取り出し先のUSBメモリーを開いて正常に保存されているかどうかを確認します。

「キャンセル」ボタンをクリックして画面を閉じます。 - メモ帳とコマンドプロンプト画面も閉じます。
- オプションの選択画面に戻ります。
「続行」や「PCの電源を切る」など、任意のオプションを選択します。
- 以上で操作は完了です。
以上で「Windows 11の操作:起動不能のPCから個人データを取り出す方法」に関する解説を終わります。
Windows 11のインストールメディアについては、以下の関連記事をご参照ください。
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