Windows 11のストレージ センサーとは:不要なファイルを自動で削除して空き容量を増やせる

Windows 11および10には、ストレージセンサーと呼ばれる機能があり、ディスク領域を効率的に管理して自動的に空き容量を増やすことができます。

パソコンのストレージ容量が不足すると、システムのパフォーマンスが低下し、新しいプログラムをインストールできなくなったり、PCの動作にも大きな影響を及ぼします。

本稿では、Windows 11に標準装備されている「ストレージセンサー」機能の概要と、ディスクの空き容量を増やすための設定方法について解説いたします。

解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2 OSビルド:26100.4351」です。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

関連記事

本記事では、Windows 11でSSDやHDDといったディスクをクリーンアップして、ストレージの空き容量を確保する方法について解説いたします。解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 23H2 OSビルド:22631.4037[…]

関連記事

更新履歴2025年4月24日:最新情報に更新2023年2月23日:書式の一部を修正 2021年10月のリリース以来、PCユーザーの間で話題に事欠かないWindows 11ですが、10からの乗り換えはまだスムーズには進んでいないようで[…]

スポンサーリンク

1 ストレージセンサーの概要

Windows 11に組み込まれているストレージセンサーは、不要なファイル(一時ファイル、ゴミ箱の中身など)を自動的に削除して、ディスクの空き容量を増やす機能です。

本機能は、ディスクの空き容量が不足しそうな場合に、自動的にクリーンアップして空き容量を確保します。

ストレージセンサーは既定ではオフになっていますが、設定で有効にしたり、ファイルなどを削除するタイミングを細かく調整することもできます。

ストレージセンサーがオンになっていれば、手動によるディスク クリーンアップを実行する手間を省き、ストレージは常に最適な状態を維持できます。

ストレージセンサーの主な機能を以下に示します。

  • 一時ファイルの削除
    アプリケーションやシステムで生成された一時ファイルを削除します。

  • ゴミ箱の空き容量管理
    指定日数以上経過したゴミ箱内のファイルを自動で削除します。

  • ダウンロードフォルダの管理
    指定日数以上更新のないダウンロード ファイルを削除します。

ここからは、ストレージセンサーを「すぐに実行する手順」と「自動で実行するための設定」について説明いたします。

2 ストレージセンサーをすぐに実行する手順

ストレージセンサーを手動ですぐに実行する手順を以下に示します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、クイックリンクメニューの「設定」をクリックします。




  2. 設定画面が表示されます。

    左ペインの「システム」と、右ペインに表示された「ストレージ」を順番にクリックします。




  3. ストレージの設定画面が表示されます。

    右ペインの「記憶域の管理」欄にある「ストレージセンサー」のトグルスイッチをオンにします。

    「ストレージセンサー」をクリックします。




  4. ストレージセンサーの設定画面が表示されます。

    右ペインをスクロールダウンして「今すぐストレージセンサーを実行する」をクリックします。




  5. ストレージセンサーの実行が終わり、不要なファイルなどが削除されると「今すぐストレージセンサーを実行する」の右隣りにチェックマークが付されます。

    その下には「終了しました。ディスクの容量を○○○MBだけ空けることができました。」と結果が表示されます。




    削除するファイルが見つからない場合は「ディスクの空き領域を増やすことができませんでした。」と表示されます。




  6. 以上で操作は完了です。

3 ストレージセンサーを自動で実行する手順

ストレージセンサーを自動で実行するように設定すると、一時ファイルやごみ箱などにある不要なファイルを定期的に削除し、ディスクの空き容量を増やすことができます。

ストレージセンサーを実行するタイミングや削除する対象などを細かく設定することも可能です。設定手順を以下に示します。

  1. 上述した見出し「2 ストレージセンサーをすぐに実行する手順」の手順①~③まで操作します。

    ストレージセンサーのトグルスイッチをオンにすると自動で実行されます。

    自動実行の詳細設定を行うため、ストレージセンサーをクリックします。




  2. ストレージセンサーの設定画面が表示されます。

    表示された初期設定のままでもストレージセンサーは自動で実行されますが、使用環境に合わせて詳細設定を行うと、ストレージを適切に管理できます。



    詳細設定手順を以下に示します。上画像の番号と照らし合わせてご覧ください。

ストレージセンサーの詳細設定手順

  1. 一時ファイルをクリーンアップ
    一時ファイルは、システムやアプリケーションが作業用に一時的に保存されるファイルで、チェックマークが付いている場合は、これらのファイルは自動でクリーンアップします。一時ファイルのほとんどは必要のないファイルです。




  2. ユーザー コンテンツの自動クリーンアップ
    このトグルスイッチがオンの状態でディスクの保存容量が不足した場合、任意のタイミングで一時ファイルやごみ箱及びダウンロード フォルダー内のファイルを自動で削除します。

    オンとオフはストレージセンサーと連動しており、どちらかをオン/オフに設定するともう片方もオン/オフに設定されます。




  3. ストレージセンサーを実行するタイミング
    ストレージセンサーを実行する期間をドロップダウンメニューから設定します。

    「毎日」、「毎週」、「毎月」、「ディスクの空き領域の不足時(既定)」から選択します。




  4. ごみ箱に移してから次の期間が過ぎたファイルを削除する
    ファイルを「ごみ箱」に移動した後、自動で削除する期間をドロップダウンメニューから設定します。

    「実行しない」「1 日」「14 日間」「30 日(既定)」「60 日」から選択します。




  5. 開かれないまま次の期間が過ぎた [ダウンロード] フォルダー内のファイルを削除する
    「ダウンロード」フォルダー内に開かれないままのファイルが存在する場合、自動で削除する期間をドロップダウンメニューから設定します。

    「しない(既定)」「1 日」「14 日間」「30 日」「60 日」から選択します。




  6. ローカルで利用可能なクラウドコンテンツ
    本設定は、OneDriveを使っている場合に「〇〇〇〇-個人用」(エクスプローラーに表示されるOneDrive名と同じ)と表示されます。




    クラウド(OneDrive)と、PC(ローカル)の両方に保存されているファイルの中で、開かれないままのファイルをPC(ローカル)からは削除し、クラウド(OneDrive)のみに保存する期間を、ドロップダウンメニューから設定します。

    「実行しない」「1 日」「14 日間」「30 日(既定)」「60 日」から選択します。


以上で「Windows 11のストレージ センサーとは:不要なファイルを自動で削除して空き容量を増やせる」に関する解説を終わります。

Windows 11の設定や使い方などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

関連記事

Windows 11 パソコンを購入後や新たにOSをインストールしたときに、デフォルト(初期設定)のままだと不要な通知が多かったり、操作性が自分の使い方に合っていなかったりします。Windows 11自体はかなり使いやすいOSですが、初期[…]

関連記事

Windowsの「Temp フォルダー」(temporary=テンポラリ:一時的な)は、アプリケーションやシステムが作業をする際に、一時的に作成したデータを保存するためのフォルダーです。保存されたデータは一時ファイル(tempファイル)と[…]

広告
最新情報をチェックしよう!