2022年3月2日 更新
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2022年11月3日 更新
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先日、本格的にといいますか。初めてといってもいいでしょうか。気候も春らしくなりましたので、愛用の革ジャンにお礼の意味を込めて水洗いや、ちょっとした手入れをやってみました。
その理由は、人間臭あるいは加齢臭といっていいのでしょうか、革製品は日常的に洗濯をしないので、どうしても臭いがついてしまいます。
これでは外出しても周りから嫌われてしまうと考えました。
もう一つの理由は、単純にクリーニング代を浮かすこと。革製品のクリーニング代は馬鹿になりません。
クリーニングに出すときは、事前に金額を確認してからがよろしいかと思います。
今回は、水洗いからはじめて、陰干しやその後の手入れなどで、二日がかりになりましたが、結果はグッド・ジョブで個人的には大変満足しています。
しかし、革ジャンを水洗いするなんて、気軽にできることではありませんし、皮が台無しになってしまうのではと、考えると思います。
大丈夫です。手順とポイントを押さえれば綺麗に仕上がります。それでも不安な方は、やはりクリーニング屋さんにお世話になるのが良いと思います。
以下、わたくしが行った水洗いを含めた、革ジャンの手入れ方法について順を追ってご紹介します。
なお、水洗いに抵抗がある方は、汚れ落としのリムーバーもありますので、そちらを利用してください。
1 手入れのための準備用品
安価なミンクオイルのみ購入しましたが、あとはすべて家にあるもので対応しました。
- 大きめのタライ(半分に畳んだ革ジャンが入ればどんなものでも代用可)
- バスタオル(水を吸収するために使用します。どんな布でもOKです。)
- 乾いた布(オイルを塗りこむときに使用します。)
- 歯ブラシ(オイルを塗るときに使用します。普段使用していたもので大丈夫です。)
- おしゃれ着用中性洗剤(家にあるものでも、安価な製品でも大丈夫です。革製品専用の洗剤もありますので、いろいろ調べてから決めてください。)
- ブラシ(靴磨きに使用するようなもので大丈夫です。馬の毛を使いました。)
- レザートリートメント(私はミンクオイルを使用しました。)
2 革ジャンの水洗いと干す手順
- 革ジャンを洗浄液に浸けて適度な時間押し洗いをします。私は、表を押し洗いしたあと、裏返し、さらに押し洗いしました。もみ洗いはやらないでください。
- 洗浄液を捨てて、水ですすぎを数回繰り返す。水の汚れ具合を見て、洗剤が残らないように、しっかりとすすぎを行ってください。
- 水が綺麗になったら、洗濯機で脱水します。留意することは、革ジャンをバスタオルに包み、さらにネットに入れて1分以内の脱水を行ってください。
- 洗濯機から出したら、乾いたバスタオルかどんな布でもよいので、革ジャンを包んで、もう一度水分を吸収してください。
- 太めのハンガーにかけ、型を整えて風通しがよい場所で日陰干しします。
- 日陰干しの途中(半乾き状態)で一度袖を通して、型をある程度整えます。
3 仕上げのレザートリートメント
- 革ジャンが乾いたらオイルを塗りこみます。この作業は丁寧に行いますので、少々時間がかかります。
- 乾いた布にオイルをつけて、薄く均等に塗り広げます。塗る範囲を一度に広げないで徐々に行ってください。塗りむらが出ないように慎重に。
- 布で塗り込めない場所は、歯ブラシを使ってやさしく塗り込んでください。
- 全体に塗り広げたら、乾いたやわらかい布で拭きながら艶出しをします。
- ブラシを使ってさらに艶出しと埃落としをします。このブラシはふだんの手入れでも使用しますので、一つは持っていてもよいかと思います。
革製品は手入れを怠りなくすれば、長く使用でき愛着もわくものです。ブラッシングするだけでも違いが出てきます。どうぞ大切にしてあげてください。
以上で、革ジャンの水洗いを含めた手入れ方法の解説は終わりますが、どうしても不安を覚える方は、無理して行わないでプロに依頼しましょう。