本記事では、1960年代から2020年代に公開された、洋画の「SF映画」についてご紹介いたします。
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記述内容は、公開年の古い順番に行っており、ランキングとは関係ありません。
本記事では、1960年代から2020年代に公開された洋画の「アクション・パニック」映画についてご紹介いたします。視聴可能な動画配信サービスは、窓口となる2か所のWebサイトのリンクを掲載しています。内容のご紹介は、公開年の古い順番に行って[…]
本記事では、1950年代から2020年代に公開された、洋画の「歴史・史劇映画」についてご紹介いたします。視聴可能な動画配信サービスは、窓口となる2か所のWebサイトのリンクを掲載しています。記述内容は公開年の古い順番に行っており、人気ラン[…]
- 1 博士の異常な愛情 【1963年】
- 2 2001年 宇宙の旅 【1968年】
- 3 猿の惑星シリーズ 【1968年~2017年】
- 4 エイリアンシリーズ 【1979年~2017年】
- 5 ガタカ 【1997年】
- 6 銀河ヒッチハイク・ガイド 【2005年】
- 7 第9地区 【2009年】
- 8 ゼロ・グラビティ 【2013年】
- 9 インターステラー 【2014年】
- 10 オデッセイ 【2015年】
- 11 アド・アストラ 【2019年】
- 12 ミッドナイト・スカイ 【2020年】
- 13 TENET テネット 【2020年】
- 14 モンスターハンター 【2021年】
- 15 DUNE デューン 砂の惑星 【2021年】
- 16 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 【2022年】
- 17 ジュラシック・ワールド/新たなる支配者【2022年】
博士の異常な愛情 【1963年】
この映画は、冷戦時代のアメリカとソビエト連邦による、核戦争の緊張関係を風刺的に描いています。
アメリカのある空軍基地司令が、ソ連に核を使って先制攻撃を命令するが・・・
核戦争が不可避に迫る中、奇妙な登場人物たちが織り成すブラックコメディで、監督スタンリー・キューブリックは本作品の中で、核戦争の恐怖をユーモアと皮肉を交えて訴えています。
ピーター・セラーズは本作品の主だった配役を一人三役の大活躍で、その演技力たるやお見事の一言に尽きます。
上映時間:93分
監督 :スタンリー・キューブリック
出演者 :ピーター・セラーズ
ジョージ・C・スコット
Awards
第37回(1965年) アカデミー賞 作品賞など4部門ノミネート
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2001年 宇宙の旅 【1968年】
原作はイギリスSF作家の大御所であり、科学者としても知られるアーサー・C・クラークの同名の小説です。
彼のSF小説の代表作には「幼年期の終わり」というSF小説として最高傑作があります。こちらも読むことをお勧めします。
この映画を鑑賞するとよくわかることですが、音響が非常に静寂で、クラッシック音楽だけが目立つ感じがします。これは意識してセリフを少なくし、映像や視覚表現でストーリーを訴えているのではないかと思われます。
確かに映像全般に大変綺麗でそれだけでも鑑賞する価値はあります。シンプルで玄人受けする抽象的な作品内容ですので、一度の鑑賞ではテーマをはっきりと理解することは困難かもしれません。
いずれにしろ、本作品はSF映画のジャンルにとどまらず、すべての映画の中でも評価は非常に高く、不朽の名作と言えます。
上映時間:142分
監督 :スタンリー・キューブリック
出演者 :キア・デュリア
ゲイリー・ロックウッド
ウィリアム・シルベスター
Awards
第42回(1969年)アカデミー賞 特殊効果賞受賞
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猿の惑星シリーズ 【1968年~2017年】
約半世紀かけて9作品が完結しました。駄作と言われた作品もありましたが、全体的に評価は高く、特に第一作はテーマもはっきりしており秀作と感じました。
いずれの作品も特殊メイクアップが素晴らしく、第一作を鑑賞した時はチンパンジーやオランウータンが本物そっくりに見えました。
オリジナルシリーズは、制作年順に鑑賞したほうがより理解できると思います。
猿の惑星シリーズ全9作は以下のとおりです。
オリジナル・シリーズ5作
「猿の惑星」
「続・猿の惑星」
「新・猿の惑星」
「猿の惑星・征服」
「最後の猿の惑星」
再始動
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」
リブートシリーズ3作
「猿の惑星:創世記」
「猿の惑星:新世紀」
「猿の惑星:聖戦記」
原題 :Planet of the Apes
上映時間:112分
監督 :フランクリン・J・シャフナー
出演者 :チャールトン・ヘストン
ロディ・マクドウォール
キム・ハンター
Awards
第41回(1969年)アカデミー賞 名誉賞受賞
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エイリアンシリーズ 【1979年~2017年】
本シリーズも第一作の公開1979年から40年近く経ちましたが、相変わらず注目度は衰えず、安定した人気を保っている作品です。
エイリアン&プレデターを省くと6作品になります。ここまでシリーズとして続くのは主人公役シガニー・ウィーバーの起用が当たったということでしょう。
映像業界の反応は、いずれの作品も可もなく不可もなしの平均的な評価が多いようですが、私は、作品内容の秀逸さとエイリアンに対する恐怖を感じたのは第一作でした。
「エイリアン」シリーズ全作品は以下のとおりで、いわゆる番外編は除いています。なお、2024年8月にシリーズ最新作が全米公開される予定だそうです。タイトルは未定となっています。
1979年:エイリアン
1986年:エイリアン2
1992年:エイリアン3
1997年:エイリアン4
2012年:プロメテウス
2017年:エイリアン:コヴェナント
原題 :Alien
上映時間:117分
監督 :リドリー・スコット
出演者 :シガニー・ウィーバー
トム・スケリット
ヴェロニカ・カートライト
ジョン・ハート
Awards
第52回(1980年)アカデミー賞 視覚効果賞受賞
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ガタカ 【1997年】
本作品は一言でいうと、生真面目SF映画でかなり異色の作品です。後述の「銀河ヒッチハイク・ガイド」とぜひ比較してください。
テーマは、人間の価値感あるいは存在感とは何か、そして自分自身の信念はたとえ困難があろうと変えない。この作品からはそんなことを教えてくれます。
時代背景は近未来、DNAがあらゆることを決定する社会で、不適格者に振り分けられた青年が、宇宙飛行士になるために手を尽くして努力する姿を描くSFサスペンスです。
SFというよりサスペンス映画として捉えたほうがしっくりするかもしれません。
上映時間:106分
監督 :アンドリュー・ニコル
出演者 :イーサン・ホーク
ユマ・サーマン
ジュード・ロウ
Awards
2011年 NASAが「現実的なSF映画」1位に選出
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銀河ヒッチハイク・ガイド 【2005年】
原作はイギリス人の脚本家ダグラス・アダムスのSFコメディ小説。
小説は読めば読むほど馬鹿馬鹿しくなりますが、屁理屈は考えないこと。とにかく読んで楽しめます。笑えます。映画もドタバタそのものでSF作品の傑作です。
そんなわけで本作も暇つぶしのつもりで鑑賞しました。シリアスな映画も良いのですが、たまにはこんなハチャメチャで荒唐無稽な作品で時間をつぶすのも有りだと思います。
題名の「銀河ヒッチハイク・ガイド」は銀河の旅を案内するガイド本のことをいいます。
主人公アーサーがある朝目を覚ますと、自分の家が取り壊されている。宇宙船が地球を攻撃してきたのだった。
アーサーは銀河系で生き残るために電子本「銀河ヒッチハイク・ガイド」を手にしてヒッチハイクに出発した。
出演者の中でも、特に中心となる3人の演技は非常に見ごたえがあります。
上映時間:110分
監督 :ガース・ジェニングス
出演者 :マーティン・フリーマン
サム・ロックウェル
モス・デフ
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第9地区 【2009年】
本作品ではエイリアンが登場しますが、物語の根底にあるものは人種差別です。作品の舞台を、アパルトヘイト政策をとっていた南アフリカに設定したのも、人種差別を強調したかったのではないでしょうか。
題名の「第9地区」はエイリアン難民の隔離地区を表しています。この地区を中心に人間とエイリアンの小競り合いや、トラブルが頻発するようになります。
作中ではアクションシーンもありますが、全体的にストーリー性を重視した内容になっています。
上映時間:111分
監督 :ニール・ブロムカンプ
出演者 :シャールト・コプリー
Awards
第82回(2010年) アカデミー賞 作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞 4部門ミネート
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ゼロ・グラビティ 【2013年】
映像美を最初に取り上げたい作品です。最初から最後まで宇宙空間がメインで、リアルな宇宙の映像は、観ているものがスクリーンの中に吸い込まれるような印象さえ受けます。
600㎞上空の宇宙空間でのミッション中に、スペースシャトルの事故で無重力空間に投げ出されたふたりの宇宙飛行士。協力して生還する努力をするが、残りの酸素もあとわずかしかない。
このシーンは作品のハイライトで、緊迫感十分、見ごたえがあり人間の生へのこだわりを感じさせます。
原題を「Gravity」(重力)にしたのは、鑑賞後に、今は地に足をつけているのだと言いたかったのでしょうか。
上映時間:91分
監督 :アルフォンソ・キュアロン
出演者 :サンドラ・ブロック
ジョージ・クルーニー
Awards
第86回(2014年) アカデミー賞 監督賞、撮影賞受賞
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インターステラー 【2014年】
「メメント」、「ダークナイト」、「インセプション」などヒット作のメガホンをとったクリストファー・ノーラン監督の作品で、近年のSF映画の傑作と言えます。
前述の「ゼロ・グラビティ」と同様に宇宙が舞台ですが、本作品はストーリーがかなり難解で、私は2度鑑賞して何とか腑に落ちました。
時代背景は、近未来で、異常気象などで地球の寿命はあとわずかしかない状況。そこでNASAは居住可能な新たな惑星を探すミッションを計画する。
「インターステラー」の意味は「星と星の間、恒星の間」と訳せるようです。
上映時間:169分
監督 :クリストファー・ノーラン
出演者 :マシュー・マコノヒー
アン・ハサウェイ
ジェシカ・チャステイン
Awards
第87回(2015年) アカデミー賞 視覚効果賞受賞
その他作曲賞など4部門ノミネート
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オデッセイ 【2015年】
原作はアンディ・ウィアー作SF小説「火星の人」。非常に面白いSF小説で、あっという間に読了しました。映画化される数年前の話です。
映画作品は小説のストーリーを、かなり忠実に表現しており、困難な状況を克服して生き延びようとする姿を、茶褐色の火星をバックに描いています。
マット・ディモン演ずるマークワトニー宇宙飛行士は、火星での任務中に砂嵐により吹き飛ばされて、行方不明になった。
同僚クルー員は彼が死亡したものと思い、そのまま地球に帰還した。しかし、彼は奇跡的に生きていて、独りぼっちで火星の生活をする羽目に。
上映時間:141分
監督 :リドリー・スコット
出演者 :マット・ディモン
ジェシカ・チャスティン
クリステン・ウィグ
Awards
第88回(2016年) アカデミー賞 作品賞など7部門ノミネート
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アド・アストラ 【2019年】
ブラッド・ピット初のSF映画主演兼制作担当です。題名の「Ad Astra」はラテン語だそうで、「星にむかって。星のかなたへ」などと訳せるそうです。
ドラマの内容にぴったりはまる題名ですが、この場合の星とは他銀河系ではなく、太陽系の星々を表現しています。
この作品も前述の「ゼロ・グラビティ」と同様に宇宙空間の映像美を堪能することができ、いかにもSFらしい作品です。
ストーリーはブラピ演ずる宇宙飛行士ロイが、太陽系のかなたで行方不明になった父親を捜しに出かけるが、様々な困難が待ち受けている。
上映時間:123分
監督 :ジェームズ・グレイ
出演者 :ブラッド・ピット
トミー・リー・ジョーンズ
ルース・ネッガ
ドナルド・サザーランド
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ミッドナイト・スカイ 【2020年】
原作は、リリー・ブルックス=ダルトンのSF小説「世界の終りの天文台」で、動画配信サービス「Netflix」のオリジナル作品です。
ジョージ・クルーニーが監督をはじめ、制作、主演と八面六臂の活躍です。
物語は、近未来の地球を舞台に展開します。地球は未知の災害によって荒廃し、ほとんどの人々が滅びた後の世界です。
ジョージ・クルーニー演じる科学者のオーガスティンは、極寒の北極圏の研究施設で孤独な生活を送っています。彼は他の生存者を探すための通信手段を求めて努力しています。
上映時間:118分
監督 :ジョージ・クルーニー
出演者 :ジョージ・クルーニー
フェリシティ・ジョーンズ
カイル・チャンドラー
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TENET テネット 【2020年】
本作は、鬼才と言われるクリストファー・ノーラン監督のアクション・SF作品です。
主人公の CIA 工作員は、第三次世界大戦が始まるのを阻止するため、テネットと呼ばれる謎の組織に採用されます。
ご存じのように、クリストファー・ノーラン監督は「バットマン」シリーズや「インセプション」、「インターステラー」などヒット作のメガホンをとっており、私も大好きな監督ですが、今回はストーリーが複雑で頭を悩ませました。
「インセプション」も一度の視聴では理解できませんでしたが、本作はさらに難解で、もう一度視聴しました。
上映時間:151分
監督 :クリストファー・ノーラン
出演者 :ジョン・デヴィッド・ワシントン
ロバート・パティンソン
エリザベス・デビッキ
Awards
第93回(2021年) アカデミー賞 視覚効果賞受賞
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モンスターハンター 【2021年】
日本のゲームメーカーであるカプコンの、大ヒット同名ゲームを基として制作したSF映画です。
人間と様々なモンスターが共存している地底と、地上では現実の世界が両立している世界で、サバイバルの戦いが始まります。
主演が「ジャンヌ・ダルク」や「バイオハザード」シリーズの「ミラ・ヨヴォヴィッチ」ですから、アクションは得意中の得意。
ストーリー性や演出などは期待しないで、アクションシーンや視覚効果を思う存分楽しみましょう。
上映時間:104分
監督 :ポール・W・S・アンダーソン
出演者 :ミラ・ヨヴォヴィッチ
トニー・ジャー
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DUNE デューン 砂の惑星 【2021年】
原作の、1965年に発表した「フランク・ハーバート」のSF小説「デューン砂の惑星」をカナダのドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、脚本を担当しました。
難解なストーリーですがプロからの評価が高く、アカデミー賞では作品賞など10部門でノミネートされ、6部門で受賞しました。
その他の映画賞でもノミネートや受賞が多数あります。興行収入も全世界で爆発的になヒットした注目のSF大作です。
一族の未来のために、希少な資源が眠る危険な惑星へ移住することになったひとりの青年。そこで悪の陰謀に巻き込まれながらも、過酷な運命に立ち向かってゆく。
引用元:Netflix.com
上映時間:155分
監督 :ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演者 :ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック
Awards
第94回(2022年) アカデミー賞 撮影賞、視覚効果賞、作曲賞、音響賞、編集賞、美術賞受賞
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 【2022年】
本作は魔法を使う動物学者のニュート・スキャマンダーが主人公を演ずる「ファンタスティック・ビースト」シリーズ第3弾に当たります。
魔法使いニュートは、魔法の動物たちを愛する少しおっちょこちょいの男。最悪の魔法使いグリンデルバルドに立ち向かうため、ニュートはダンブルドア先生や魔法使いの仲間と集まった。
本作でも、何でもありの魔術がたっぷりと拝見できます。お子さんと一緒に楽しみましょう。
上映時間:143分
監督 :デヴィッド・イェーツ
出演者 :エディ・レッドメイン
ジュード・ロウ
エズラ・ミラー
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者【2022年】
本作は、お馴染み「ジェラシックワールド」の三部作、「ジェラシック・ワールド」、「ジェラシック・ワールド 炎の王国」に続く第3作目で三部作の完結篇でもあります。
物語は、前作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の終わりから続きます。恐竜たちが島から脱出し、アメリカ本土で人々と直面する様子が描かれます。
新たなる支配者とは、恐竜たちが人間の支配から解放され、自らの存在を主張しようとすることを指しています。
この「ジェラシックワールド」シリーズの前に、以下の「ジェラシックパーク」シリーズも公開されました。
第1作目 『ジュラシック・パーク』(1993)
第2作目 『ロストワールド/ジュラシック・パーク』(1997)
第3作目 『ジュラシック・パークⅢ』(2001)
上映時間:147分
監督 :コリン・トレヴォロウ
出演者 :クリス・プラット
ブライス・ダラス・ハワード
イザベラ・サーモン
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以上で「1960年代~2020年代の光り輝く『SF 洋画』17作品はこれだ!」に関する解説を終わります。