インターネット接続障害の対処法:Wi-FiでWebページを開けないときの修復

自宅でインターネットに接続するときは、Wi-Fiを利用するユーザーが多いかと思います。ところが、いつもWi-Fiで見ているWebページが突然、開けなくなることがあります。

その要因はうっかりミスから始まり、回線の問題あるいはデバイス側の不具合など、いろいろ考えられます。

本記事では、Wi-Fiでインターネットにつながらず、Webページを開けなくなったときの対処方法について解説いたします。

使用したOSは「Windows 11 Pro 23H2」ですが「Windows 10 Home 22H2」でも同じ操作方法です。

以下の関連記事でも同じような症状の対処方法を記述しています。どうぞご参照ください。

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ここからはWebページが開けないときに試す具体的な手順をご紹介いたします。行き当たりばったり行うのではなく、以下のステップで試してみましょう。

対処手順の途中で修復できたら、以後のステップは省略しても結構です。説明している手順をすべて実行してからWebページが開けるか確認するのではなく、一つのステップを終えたら確認するようにしましょう。

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1 最初に実行する対処法

Wi-Fiでインターネットにつながらないときに、何を差し置いても最初に試してみることは以下の2項目です。

  • すべてのデバイスを再起動する。
  • トラブルシューティングを実行する。

1-1 すべてのデバイスを再起動する

この操作によりかなりの確率で修復できます。再起動してインターネットに接続できたら、以下に説明する対処手順は無視してください。

再起動する手順は以下のとおりです。再起動ボタンを使えるデバイスもありますが、パソコン以外は電源ケーブルを抜いて、1分ほど経過してから電源ケーブルを再度挿入することをお勧めします。

  1. パソコンを再起動する
    これでWebページが開けたら次のステップに進む必要はありません。

  2. Wi-Fi ルーターの電源ケーブルを抜く(Wi-Fiルーターを使っている場合)

  3. スイッチング ハブの電源ケーブルを抜く(スイッチングハブを使っている場合)

  4. ホームゲートウェイ(ONU)の電源ケーブルを抜く
    ホームゲートウェイは、回線事業者から貸与されているデバイスです。

電源ケーブルを抜いて1分ほど経過したら、逆の順番で電源ケーブルを挿しこみます。これでインターネットに接続できなければ次のステップに進みます。

1-2 トラブルシューティングを実行する

ネットワークに関するトラブルシューティングは以下の2種類あります。原因を突き止めることができたら、自動で修復してくれるのでこれほど楽なことはありません。

◎Windows11と10のトラブルシューティング。
◎表示されたエラー画面からのトラブルシューティング。

Windows11と10のトラブルシューティング

Windows11と10のトラブルシューティングの実行方法は以下の関連記事をご参照ください。

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表示されたエラー画面からトラブルシューティング

ブラウザのEdgeを使用してWebページにアクセスすると、インターネットに接続されていない場合は、エラー画面が表示されます。

表示された画面指示に従い操作すると自動的に修復してくれます。手順は以下のとおりです。

  • 表示されたエラー画面の「問い合わせを使用してネットワーク診断を実行する。」をクリックします。

    下にはユーザーがチェックすべき項目が表示されています。(青枠内)




  • ネットワークの状態が表示され、対処方法が下に表示されます。
    この画面では「Wi-Fi ネットワーク アダプターが無効になっています。」と表示されました。

    「アダプターを有効にする」ボタンをクリックします。




  • 自動的に修復が始まり、修復が完了すると「インターネットに接続されています。」と表示されます。

なお、Chromeでは「このサイトにアクセスできません」という画面が表示されるだけで、修復はしてくれません。

2 ありがちなミスを確認する

うっかりミスなどよくあるちょんぼをまず確認しましょう。ここからの説明では「親機」という語句が頻出しますが、これはWi-Fiルーターと回線事業者から貸与されているホームゲートウェイ(ONU)を指します。

  • 機内モードになっていないか確認する
    機内モードがオン(有効)になっていると、Wi-Fiを含めてすべての電波は遮断されます。タスクバー右の通知領域にあるネットワークアイコンをクリックして確認しましょう。

  • Wi-Fi スイッチがオフになっていないか確認する
    ノートPCには物理的なWi-Fiスイッチが装備されている機種もあります。このスイッチがオフになっていないか確認します。

  • 親機が接続済みになっているか確認する
    親機が「接続済み」かどうかタスクバー右の通知領域にあるWi-Fiアイコンをクリックして確認します。

    親機と接続できていない場合は、「インタネット アクセスなし」などと表示されます。

    以上3項目の確認方法は以下の関連記事で記述しています。

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  • SSIDの状態を確認する
    通常の親機は2.4Ghz帯と5GhzのSSIDを備えています。タスクバー右の通知領域にあるWi-Fiアイコンをクリックして切り替えます。

    赤枠内の「G」は2.4Ghz帯のSSID、「A」は5Ghz帯のSSIDです。

    Windows 11の表示




    Windows 10の表示




  • 速度制限がかかっていないか確認する
    モバイル回線を使用しているときは、通信量をオーバーして速度制限がかけられている可能性があります。

    このような場合は、軽いページは開けても重いページは開けないこともあります。利用している回線サービスを確認したりして対応します。

3 親機やネット回線の問題を確認する

「ありがちなミスの確認」で解決できなければ、ホームゲートウェイやWi-Fiルーターといった親機と回線の問題を探ります。

  • 他のデバイスでWebページを開いてみる
    他のスマホやパソコンなどからWebページを見ることができるか確認します。もし見ることができたら、親機や回線には異常はなく、開けなかったパソコンに不具合があります。

    パソコンの設定状況などを確認しましょう。

    複数のデバイスを使ってもWebページを開けない場合は、親機やネット回線に不具合が発生しているかもしれません。次に進みましょう。

  • 親機のLEDランプ状態を確認する
    親機の機種によりLEDランプの状態は異なりますが、基本的に緑色が点灯している場合は正常、緑色の点滅はアクセス中、赤または橙色の点滅はエラー発生です。

    親機の取説を見て確認します。取説が手元になければスマホの4Gまたは5G回線を使ってメーカーのページにアクセスします。

    エラーがずっと表示されるなら親機の故障を疑います。

  • 親機がブリッジモードになっていないか確認する
    親機の設定ミスでルータモードではなくブリッジモード(APモード)になっていたら修正します。

    Wi-Fiルーターの場合はスイッチで切り替えが可能です。ただし、通常ホームゲートウェイにはスイッチは付いていません。

    また、ホームゲートウェイとWi-Fiルーターを併用評している場合は、ダブル ルーターにも留意する必要があります。

  • 親機とパソコンをLANケーブル(有線)で接続してみる
    Wi-Fiをオフにして親機とパソコンをLANケーブル(有線)で接続し、親機の設定画面を開きます。(設定画面の開き方は後述)

    有線で設定画面を開けた場合は、Wi-Fiかインターネット回線に原因があります。

    有線でも開けない場合は親機の故障や設定、ケーブルの損傷、パソコンの異常を疑います。

  • 親機の設定状態を確認する
    親機の設定画面にWi-Fiまたは有線でアクセスして設定状態を確認します。設定画面の開き方は後述しています。

    具体的には、2.4Ghz帯と5Ghz帯の設定が無効になっていないかチェックし、さらに暗号化モード(パスワード)が合っているか確認します。

親機の設定画面の開き方(アクセス)は以下のとおりです。

ブラウザで以下のWi-FiルーターのIPアドレスをURL欄に入力します。
IPアドレスはいずれも初期値ですが、変更されている可能性もあります。細部はWi-Fiルーターメーカーをご確認ください。

BUFFALO製品       :「192.168.11.1」
NEC  Aterm製品   :「192.168.10.1」または「aterm.me」
Elecom製品     :「192.168.2.1」
I-O  DATA製品       : 「192.168.0.1」または「192.168.1.1」


BUFFALOの一部Wi-Fiルーターの設定方法は、以下の関連記事をご参照ください。

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4 パソコン側の問題を確認する

「親機やネット回線の問題を確認する」でも解決できなければ、Webページが開かない原因はパソコン側にあるかもしれません。

  • 異なるウェブブラウザで開いてみる
    例えばChromeでWebページが開けなければ、EdgeやFirefoxを使って同じWebページにアクセスします。これで開けたら原因はChromeにあります。

    ChromeやFirefoxをアンインストールしてから再インストールします。EdgeはWindows標準のブラウザなのでアンインストールはできません。そこでEdgeをリセットします。リセット方法は後述しています。

    ブラウザを変えてもWebページを開けない場合は、以下の要領でネットワークアダプターの設定を確認します。

  • ネットワークアダプターの設定確認をする
    コントロールパネルでインタネット プロトコルとDNSサーバーの確認を行います。

    これで修復できればネットワーク設定に誤りがあったことになります。

    確認方法は後述しています。

  • Windowsに搭載されている「Microsoft  Defender」以外のセキュリティ ソフトを使用している場合は、一時停止か削除します。

  • ホームゲートウェイやWi-Fiルーター、スイッチングハブなどに接続されているすべてのケーブル類が、完全に接続されているか再確認します。合わせてケーブルに損傷がないか確認します。

  • ここまでの対処でも修復できない場合は、最終手段としてWindowsを初期化(回復)してみましょう。

    以下の関連記事で初期化方法を説明していますが、手順途中で「個人用ファイルを保持する」を選択すれば、個人のデータを残したままで初期化できます。

    ただし、自分でインストールしたアプリは削除されます。Windows11と10の初期化(回復)手順は以下の関連記事で詳しく説明しています。

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ここからは、前述してるEdgeのリセット手順を説明します。

5 Windows 11によるEdgeのリセット手順

  1. タスバーの「スタート」ボタンを右クリックして「設定」を選択します。




  2. 左ペインの「アプリ」と右ペインの「インストールされているアプリ」を順番にクリックします。




  3. 右ペインの「Microsoft Edge」欄右の「・・・」リーダーと「変更」を順番にクリックします。




  4. 「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら「はい」ボタンをクリックします。

  5. 表示された画面の「修復」ボタンをクリックします。




  6. Edgeのダウンロードとインストールが開始されます。しばらく待つとリセットは完了します。

6 Windows 10によるEdgeのリセット手順

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックして「設定」を選択します。




  2. 「アプリ」をクリックします。




  3. 右ペインの「Microsoft Edge」と表示された「変更」ボタンを順番にクリックします。




  4. 「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら「はい」ボタンをクリックします。

  5. 以降は上述Windows 11に準じます。

ここからは前述しているネットワークアダプターの設定確認手順を説明します。

7 ネットワークアダプターの設定確認手順

Windows 11とWindows 10共に同じ操作手順です。

  1. タスクバーの「検索」をクリックして「こん」や「con」と入力して、検索結果から「コントロールパネル」を選択します。

    Windows11の表示画面



    Windows10の表示画面




  2. コントロールパネルが起動したら「ネットワークとインターネット」をクリックします。




  3. 「ネットワークと共有センター」をクリックします。




  4. 「アクティブなネットワークの表示」欄右の「Wi-Fi(SSID名)」をクリックします。
    SSID名はそれぞれの環境で異なります。




  5. Wi-Fiの状態が面が開いたら「プロパティ」をクリックします。




  6. 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」にチェックが付いていることを確認します。

  7. 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリックします。




  8. 「IPアドレスを自動的に取得する」が選択されていることを確認します。

    「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」が選択されていることを確認します。

    選択されていない場合は修正します。過去に設定変更をしていない場合は、どちらも「自動的に取得する」が選択されているのが一般的です。




  9. 確認が終わったら「OK」ボタンをクリックして、Webページを開けるか試します。

以上で「インターネット接続障害の対処法:Wi-FiでWebページを開けないときの修復」に関する解説を終わります。

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