要件を満たさないPCのWindows 11をWindows 10に戻す(ダウングレード)する方法

アイキャッチ画像

古いパソコンをWindows 11にアップグレードしたものの、何らかの異常や不具合等が発生したり、Windows Updateができなくなる可能性もあります。

また、Windows 11の機能確認ができたので元のWindows 10に戻したいユーザーも居ることと思います。

別の記事で解説しているように、既定では10日以内、コマンドプロンプトからの設定で最大60日以内であれば回復機能を使って戻すことができます。

本記事ではWindows 11にアップグレードした要件を満たさないパソコンを、Windows 10に戻す(ダウングレード)方法について解説いたします。

要件を満たさないパソコンを、Windows 10からWindows 11 24H2にアップグレードする方法については、以下の関連記事をご参照ください。

関連記事

更新履歴2025年2月5日:OSインストールの制限について追記 Windows 10のサポート終了まで 1年を切りました。ユーザーの皆さんはwindows 11への 切り替えは終わっていますか。ご存知のように、Windows 10か[…]

アイキャッチ画像

Windows 11のトラブルなどについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

関連記事

Windows 11が起動せず自動修復もできない事態に陥った場合は、通常「回復環境」から複数の方法で修復を試みます。この回復環境が使える起動用USBメモリーには、「回復ドライブ」と「新規インストール用USBメモリー」(以下:インストールメ[…]

アイキャッチ画像
関連記事

パソコンを何年も使用していると、何らかのトラブルが発生したり、通常と違う挙動をすることがあります。これらトラブルの対処には、Windowsの回復環境を使って修復する方法、手軽にユーティリティソフトを使って回避するなど色々あります。あらかじ[…]

アイキャッチ画像
スポンサーリンク

1 注意事項

今回ご紹介のWindows 10に戻す方法は、Windows 11をインストールしてから10日以内、コマンドプロンプトからのコマンドで最大60日に延長した場合に適用できます。

また、その期間内に「Windows.old」フォルダを削除した場合は、回復機能を使用してWindows 10に戻すことはできません。

その際はWindows 10をクリーンインストールします。データ類はすべて消去されるので、設定やアプリのインストールは最初からやり直すことになります。ここではクリーン インストール方法については解説していません。

Windows 10に戻した場合、Windows 11にアップグレード後にインストールしたアプリは消去されます。

よって必要なアプリはWindows 10に戻した後に再インストールを行う必要があります。Windows 11で作成した個人用ファイルも削除される可能性があるので、Windows 10に戻す前にUSBメモリなどにバックアップしたほうがよいかもしれません。

Windows 10に戻したあとにサインインすると、改めてパスワードの入力が求められることもあります。あらかじめユーザーアカウントとパスワードは確認しておいてください。

2 Windows 10に戻す手順

Windows 10に戻す操作は、Windows 11の設定にある回復機能を使って復元します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、コンテキストメニューの「設定」を選択します。

    Windows11の設定画面


  2. 左ペインの「システム」と、、右ペインの「回復」を順番にクリックします。

    Windows 11の回復設定画面


  3. 右ペインに表示された「回復オプション」欄の「復元」をクリックします。

    「復元」が表示されない場合は、本設定ではWindows 10に戻すことはできません。復元期間を過ぎたか、「Windows.old」フォルダが削除されている可能性が大です。

    Windows 11の回復設定画面


  4. 「フィードバックを共有してください」という画面が表示されます。

    「次へ」ボタンをクリックします。

    Windows 10の復元画面


  5. 「アップデートをチェックしますか?」という画面が表示されます。

    「行わない」をクリックします。

    Windows 10の復元画面


  6. 「知っておくべきこと」という画面が表示されます。

    内容を確認して「次へ」ボタンをクリックします。

    Windows 10の復元画面


  7. 「ロックアウトされないようにご注意ください」という画面が表示されます。

    内容を確認して「次へ」ボタンをクリックします。

    Windows 10の復元画面


  8. 「Windows 11をお試しいただきありがとうございます」という画面が表示されます。

    「Windows 10に復元する」ボタンをクリックします。

    Windows 10の復元画面


  9. Windows 11のアンイストールが始まります。

    復元が完了するまで待ちましょう。

  10. 復元が完了すると自動的にWindows 10の画面が表示されます。

    Windows 10のサインイン画面が表示された場合は、通常通りサインインしましょう。

  11. Windowsのバージョンを確認します。

    タスクバーの検索ボックスに「winver」と入力し、検索結果一覧から「winver コマンドの実行」をクリックします。

    Windows 10の復元画面


  12. 「Windowsのバージョン情報」が表示されます。

    無事Windows 10 に戻りました。「OK」ボタンをクリックして画面を閉じます。

    Windows 10の復元画面


  13. 以上で復元操作完了です。

以上で「要件を満たさないPCのWindows 11をWindows 10に戻す(ダウングレード)する方法」に関する解説を終わります。

Windows 11の設定などについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

関連記事

更新履歴2024年11月24日:記述内容の一部追加 あらかじめ「回復ドライブ」をUSBフラッシュメモリーに作成しておくと、何らかのトラブルでパソコンが起動できないような事態から、Windows10や11を正常に修復できます。同じよう[…]

アイキャッチ画像
スポンサーリンク
アイキャッチ画像
最新情報をチェックしよう!