Windows 11:写真に写り込んだ余計なモノを消す4つの方法

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あっと驚くほど美しい風景を撮り、後から見たら余計な物体が写り込んでガッカリ、なんてことはよくあります。

そんなときは画像編集アプリと、Webサービスを利用して不要なオブジェクトは消去しましょう。

本記事では、Windows 11標準のMicrosoft フォトと、オンラインの画像編集サービスを利用して不要な物体を消去する方法について解説いたします。

無料で利用できるオンラインの画像編集サービスは幾つもありますが、有料版とは異なり編集後の保存回数や、ウォーターマーク(透かし)が入るなどの制限が入ることもあります。

今回ご紹介する無料版画像編集サービスについては、可能な限り制限が少ない3つのサイトを取り上げています。

また、いずれのサービスもブラウザベースのサービスで、アプリをインストールする必要はありません。

Microsoft フォト アプリについては、以下の関連記事をご参照ください。

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1 Microsoftフォトでオブジェクトを消す

本章では、Windows 11標準のMicrosoft フォト(以下、フォトと呼称)アプリのAI機能を使って、写真に写り込んだオブジェクトを消去します。

使用したフォトのバージョンは「2024.11070.31001.0」です。

フォトについては、オフラインによる編集が可能です。

今回は、以下の写真内に写り込んだオブジェクトを消去します。

Microsoftフォトの使い方画面
  1. Windows 11のスタートメニューやすべてのアプリ一覧からフォトを起動します。

  2. 編集したい写真をクリックして選択します。

    画面右上の「編集」アイコンをクリックします。

    Microsoftフォトの使い方画面


  3. 編集画面が表示されます。

    画面上部の「消去」タブをクリックします。

    Microsoftフォトの使い方画面


  4. 右ペインに自動適用のオン・オフとブラシのサイズ画面が表示されます。

    デフォルトで「自動適用」はオンになっています。

    消去するオブジェクトの大きさに合わせてブラシのサイズを調整します。

    Microsoftフォトの使い方画面


  5. 左ペインの「プレビュー」画面で、マウスをクリックしたまま、消去したいオブジェクトをなぞるようにドラッグします。

    選択部分は青い斜線で表示されます。

    Microsoftフォトの使い方画面


  6. しばらく待つと、自動適用がオンになっているのでオブジェクトは自動的に消去されます。

    次のオブジェクトも同じ手順で消去します。

    Microsoftフォトの使い方画面


  7. オブジェクトが消去されました。

    Microsoftフォトの使い方画面


  8. 画面右上の「保存オプション」をクリックして、保存方法を選択します。

    ここでは「コピーとして保存」を選択しました。

    「保存」を選択すると元の写真に上書き保存されます。元の画像を残したい場合は「コピーとして保存」をお勧めします。

    Microsoftフォトの使い方画面


  9. エクスプローラー画面が開きます。

    任意の保存場所を選択して「保存」ボタンをクリックします。

    元の写真と同じ場所に保存する場合は、ファイル名を変更して保存します。

    Microsoftフォトの使い方画面


  10. 以上で操作完了です。
手順④の画面で「自動適用」をオフにすると、オブジェクトをひとつひとつ消去することなく、複数のオブジェクトを選択して一括消去することができます。

以上のようにフォト アプリを使って不要なオブジェクトは消去できました。しかし、オンラインの画像編集サービスと比較すると、精度が悪いためオブジェクト消去の状態はイマイチという印象を受けます。

また、操作の手間もオンライン画像編集サービスより多くなります。

2 画像編集サービスでオブジェクトを消去する

本章では、オンラインの無料画像編集サービスを利用してオブジェクトを消去する手順についてご紹介いたします。

使用するブラウザはChrome、Edge、Firefoxなど何でもよろしいです。

今回ご紹介する無料のWebサービスは「PIXLR」「Photoroom」「PicWish」の3つですが、制限なしで利用したいときは有料版サービスをご検討ください。

2-1 PIXLRでオブジェクトを消去する

一例として、以下の写真のリードを削除します。

PIXLRの使い方画面
  1. 以下の「PIXLR」公式サイトにアクセスします。

    pixlr.com

  2. 公式ページが開きます。

    「AIフォト エディターを開く」をクリックします。

    PIXLRの使い方画面


  3. 写真編集画面が開きます。

    画面の左ペイン(赤枠内)に編集したい写真をドラッグ&ドロップするか、「+  画像を開く」をクリックします。

    「+  画像を開く」をクリックした場合は、開いたエクスプローラー画面で編集したい写真を選択します。

    PIXLRの使い方画面


  4. 画面左の「レタッチ」ボタンをクリックします。

    PIXLRの使い方画面


  5. レタッチ画面が開きます。

    左ペインの「ツール」欄は「修復/修正」を、「手法」欄は「オブジェクト」を、「解決」欄は3つの項目からそれぞれ選択し、削除するオブジェクトに見合うブラシ サイズを調整します。(ブラシの大きさはプレビューにマウスポインターを乗せると表示されます)

    消去したいオブジェクト部分をマウスをクリックしたまま、なぞるようにドラッグします。

    PIXLRの使い方画面


  6. 不要なオブジェクトは消去されました。

    PIXLRの使い方画面


  7. 画面右下の「保存」ボタンをクリックします。

    PIXLRの使い方画面


  8. 4つの保存形式から任意の形式を選択します。

    一例として「JPG」を選択し、画質は90%にしました。解像度はデフォルトのままです。

    設定が終わったら「保存」ボタンをクリックします。

    PIXLRの使い方画面


  9. 表示されたエクスプローラー画面から保存場所を選択して「保存」ボタンをクリックします。

    PIXLRの使い方画面


  10. 以上で操作完了です。
PIXLRの無料版の場合は、一日3枚保存できるようです。

2-2 Photoroomでオブジェクトを消去する

画像編集サービスのPhotoroomを使って、以下の写真内のオブジェクトを消去します。

Photoroomの使い方画面
  1. 以下の「Photoroom」公式サイトにアクセスします。

    photoroom.com

  2. 公式ページが開きます。

    画面上部の「写真エディター」にマウスホバー(マウスポインターを乗せる)して、「AIレタッチ」をクリックします。

    Photoroomの使い方画面


  3. 不要なオブジェクト削除画面が表示されます。

    枠内に編集したい写真をドラッグ&ドロップするか、「+  写真を選択」をクリックします。

    「+  写真を選択」をクリックした場合は、表示されたエクスプローラー画面で編集する写真を選択します。

    Photoroomの使い方画面


  4. プレビュー画面とブラシ幅を調整するスライダー画面が表示されます。

    消去するオブジェクトに見合うブラシ幅に調整します。(プレビュー画面にマウスポインターを乗せるとブラシの大きさが表示されます。)

    Photoroomの使い方画面


  5. プレビュー画面で、マウスをクリックしたまま、消去したいオブジェクトをなぞるようにドラッグします。

    Photoroomの使い方画面


  6. しばらく待つと不要なオブジェクトは消去されます。

    画面下部の「ダウンロード」と、メニューの「標準解像度」をクリックします。

    「高解像度(HD)」は有料のPro版です。

    Photoroomの使い方画面


  7. 編集後の写真はPNG形式でダウンロード フォルダーに保存されます。

    Photoroomの使い方画面
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2-3 PicWishでオブジェクトを消去する

PicWishを利用する場合は、アカウントを作成する必要があります。事前に公式サイトのトップページ右上にある「登録」をクリックして進めるか、操作の途中でアカウントを登録します。

今回は操作の途中で「Googleアカウントで続行」を利用して登録します。

一例として、以下の写真内に映り込んだ人物を消去します。

PIXLRの使い方画面
  1. 以下の「PicWish」公式サイトにアクセスします。

    picwish.com

  2. 公式ページが開きます。

    画面上部の「画像編集」タブにマウスホバー(マウスポインターを乗せる)して、メニューの「画像消しゴム」をクリックします。

    PicWishの使い方画面


  3. 開いた画面の任意の場所に編集したい写真をドラッグ&ドロップするか「画像を選択」(緑枠内)をクリックします。

    「画像を選択」をクリックした場合は、開いたエクスプローラー画面で画像を選択します。

    PicWishの使い方画面


  4. 編集画面が開きます。

    左ペインの削除ツールは「ブラシ」を選択し、ブラシサイズは消去するオブジェクトに見合う大きさを選択します。(ブラシサイズは、プレビューにマウスポインターを乗せると表示されます)

    PicWishの使い方画面


  5. 右のプレビュー画面で、マウスをクリックしたまま消去したいオブジェクトをなぞるようにドラッグします。

    PicWishの使い方画面

    左ペインの「削除」ボタンをクリックします。

    PicWishの使い方画面


  6. アカウントを登録していない場合は、登録画面が表示されます。画面の指示に従い設定します。

    ここでは「Googleで続行」から登録しました。

    PicWishの使い方画面


  7. 登録が終わり、しばらく待つと不要なオブジェクトは消去されます。

    画面下部に「No watermark after download」といウォーターマーク(透かし)が薄く表示されます。

    この表示は写真をダウンロードすると消去されます。

    PicWishの使い方画面


  8. 画面右上の「ダウンロード」ボタンをクリックし、「無料画像」を選択します。

    「HD画像」は有料プランに加入する必要があります。

    PicWishの使い方画面


  9. しばらく待つと「ダウンロード」フォルダーに編集後の写真が保存されます。

    ウォーターマークも消去されています。

    PicWishの使い方画面


  10. 以上で操作完了です。

ここまでMicrosoft フォトと3つの無料画像編集サービスをご紹介いたしました。私見になりますが、画像編集サービスの「Photoroom」は、保存回数の制限はなく写真の解像度も高いなど使い勝手の良さが顕著でした。

オブジェクト消去のスキルについては、3社とも同程度という印象を受けました。Microsoftフォトについては、さまざまな制限事項はありませんが、オンラインの画像編集サービスのレベルには引けを取っていると感じられました。

以上で「Windows 11:写真に映り込んだ余計なモノを消す4つの方法」に関する解説を終わります。

Windowsのアプリについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。

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