本記事では、1950年代から2020年代に公開された、洋画の「歴史・史劇映画」についてご紹介いたします。
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記述内容は公開年の古い順番に行っており、人気ランキングとは関係ありません。
更新履歴2022年12月17日 ジャンル別に改編のため記述内容を全面修正 本記事では、1930年代から2020年代に公開された洋画の、ドラマ映画についてご紹介いたします。 古典的な洋画も出てきますが、いくら時代を経ても良い作[…]
本記事では、1960年代から2020年代に公開された、洋画の「SF映画」についてご紹介いたします。視聴可能な動画配信サービスは、窓口となる2か所のWebサイトのリンクを掲載しています。記述内容は、公開年の古い順番に行っており、ランキングと[…]
十戒 【1956年】
1923年制作の「十誡」のリメイク作品で、今からおよそ3000年前を時代背景とした歴史スペクタクル映画です。
「十誡」、本作「十戒」ともに監督はセシル・B・デミルがメガホンをとっています。
旧約聖書の内容はまさに小説のストーリーで、ドラマのように楽しく読むことができます。
その旧約聖書に基づく作品で、主役のモーゼ役をチャールトン・ヘストンが演じています。
本来はヘブライ人であるモーセはエジプトの姫に拾われて、エジプトの王子として育てられた。
ある日、モーセは神から、ヘブライ人を連れてエジプトを出るよう神の声を聞きそれを実行しようとするが、さまざまな困難が待ち受けている。
エジプト軍が一行を追っているときの、紅海が真っ二つに割れて道ができるシーンはあまりにも有名です。
上映時間:222分
監督 :セシル・B・デミル
出演者 :チャールトン・ヘストン
ユル・ブリンナー
アン・バクスター
Awards
第29回(1957年) アカデミー賞 特殊効果賞受賞
作品賞など6部門ノミネート
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ベン・ハー 【1959年】
私がこの映画を最初に観たのは高校時代で、リバイバル作品として鑑賞しました。田舎の小さな映画館ですので、オリジナルの70mmで観ることはできませんが、作品のスケールの大きさに圧倒されました。
前述の「十戒」と同様にチャールトン・ヘストンが主役として演技しています。このころのハリウッド映画はチャールトン・ヘストンがいないと夜が明けないと言われるくらい、あらゆるジャンルの作品に出演していました。
作品の時代背景は古代ローマ全盛期で、ユダヤ人のベン・ハーはあるきっかけから帝政ローマの奴隷になってしまった。その後、ガレー船奴隷として櫓の漕ぎ手として酷使されていた。
ある戦の際に、船の司令官を救う機会に恵まれ、それがきっかけで司令官の養子になったが、数々の出来事が発生する。
復讐相手と命をかけた戦車競走の迫力には驚かされます。
本作品でアカデミー賞11部門を受賞しており、史上最多の受賞作品です。
上映時間:212分
監督 :ウィリアム・ワイラー
出演者 :チャールトン・ヘストン
スティーヴン・ボイド
ジャック・ホーキンス
ヒュー・グリフィス
Awards
第32回(1960年)アカデミー賞 作品賞はじめ11部門受賞
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スパルタカス 【1960年】
紀元前73年ころの古代ローマが時代背景で、剣闘士の奴隷スパルタクスの活躍を描いた作品です。
この時代の剣闘士は奴隷がやらされて、歴史ドラマでは必ず出てくる円形闘技場で、剣闘士同士が血みどろの殺し合いをし、それをローマの富裕層が見物して楽しむわけです。
剣闘士スパルタクス役でカーク・ダグラスが素晴らしい演技をしていますが、もう少し筋肉があるとさらに、剣闘士らしい迫力が出たのではと思います。
監督は、当時無名のスタンリー・キューブリックが急遽担当しています。
上映時間:186分
監督 :スタンリー・キューブリック
出演者 :カーク・ダグラス
ローレンス・オリヴィエ
ジーン・シモンズ
ピーター・ユスティノフ
トニー・カーティス
Awards
第33回(1961年)アカデミー賞 助演男優賞など部門受賞
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ブレイブ・ハート 【1995年】
作品の時代背景は、13世紀末スコットランドで、圧制イングランドからの独立を勝ち取るため、奮闘努力した実在の男ウィリアム・ウォレスの生涯を中心に描いています。
監督、制作、主演でメル・ギブソンが登場しますが、CGではなくエキストラを数千人、数百頭の馬を使っての戦闘シーンは、臨場感があり大迫力です。
メル・ギブソンは俳優としても素晴らしいですが、監督としての実力も十分ですね。
上映時間:177分
監督 :メル・ギブソン
出演者 :メル・ギブソン
ソフィー・マルソー
パトリック・マクグーハン
Awards
第68回(1996年)アカデミー賞 作品賞、監督賞、撮影賞、音響効果賞受賞
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エリザベス 【1998年】
本作は、イギリスとアメリカの合作になる、歴史ドラマ映画です。
イングランドとアイルランドの女王エリザベス1世(1558年~1603年)の半生にスポットライトを当てた作品です。
彼女が在位したエリザベス朝は、イングランドが最も繫栄した時代であったが、女王は様々な困難に直面することも多くありました。
主演ケイト・ブランシェットや宮廷関係者の豪華絢爛たる衣装にも注目を。
上映時間:124分
監督 :シェカール・カプール
出演者 :ケイト・ブランシェット
ジェフリー・ラッシュ
クリストファー・エクルストン
Awards
第71回(1999年)アカデミー賞 メイクアップ賞受賞
作品賞はじめ7部門ノミネート
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グラディエーター 【2000年】
本作品の時代背景は、「ベン・ハー」、「スパルタカス」と同じ古代ローマが舞台です。
見どころの一つは帝政ローマの情景を映し出した映像美で、同じ映画でも作り方により、かなり相違があることがよくわかります。
将軍、剣闘士役ラッセル・クロウの、寡黙ながらも迫真に満ちた演技も見逃せません。
マキシマスはローマ軍の将軍であったが、皇帝と皇太子の親子げんかのとばっちりを受けて奴隷に落ちぶれ、剣闘士として活躍する。その後もさまざまな出来事が待っていた。
題名の「グラディエーター」は剣闘士の意味です。
上映時間:155分
監督 :リドリー・スコット
出演者 :ラッセル・クロウ
ホアキン・フェニックス
コニー・ニールセン
オリバー・リード
Awards
第73回(2001年)アカデミー賞 作品賞、主演男優賞、衣装デザイン賞、録音賞、視覚効果賞受賞
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スリーハンドレッド 【2006年】
「ウォッチメン」や「マン・オブ・スティール」などでメガホンをとった、ザック・スナイダー監督の歴史アクション映画です。
時代は紀元前480年頃、アケメネス朝のペルシア帝国とギリシア連合との戦争を描いた作品です。
この戦争はペルシア戦争のことで、本作はその戦いの一部である「テルモピュライの戦い」を取り上げています。
本作では、たった300人のスパルタ軍兵士が数十万人のペルシア兵士を迎え撃つという、信じられないような戦いを再現しています。
タイトルの「スリーハンドレッド」は原題の「300」そのままで、ギリシアのスパルタ軍兵士300人を表しています。
上映時間:117分
監督 :ザック・スナイダー
出演者 :ジェラルド・バトラー
リーナ・ヒーディ
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アレクサンドリア 【2009年】
スペインの歴史映画で、時代は西暦4世紀頃のエジプトのアレクサンドリアが舞台です。
ローマ帝国時代にエジプトで実在し、天文学者として活動していた女性の半生を描いています。
この時代もキリスト教や異教徒の宗教間の争いが起こり、地動説を訴えるヒロインのヒュパティアは混乱に巻き込まれていきます。
スペインの映画ですが掘り出し物の作品です。引き込まれること間違いありません。
上映時間:127分
監督 :アレハンドロ・アメナーバル
出演者 :レイチェル・ワイズ
マックス・ミンゲラ
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エリザベス・ゴールデンエイジ 【2008年】
1998年公開「エリザベス」の続編になる、歴史ドラマ映画で、スタッフ、キャストは同じメンバーで制作しています。
無論、主役ケイト・ブランシェットがエリザベス女王1世を演じ、スペインの無敵艦隊との戦いに臨むなど、英国女王としての存在感を強烈に示してくれます。
前作の「エリザベス」を上回る衣装や装飾美術にも注目してください。
上映時間:115分
監督 :シェカール・カプール
出演者 :ケイト・ブランシェット
ジェフリー・ラッシュ
Awards
第80回(2007年) アカデミー賞 衣装デザイン賞受賞
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ロビン・フッド 【2010年】
ロビン・フッドを題材とした映画は、ケビンコスナー主演の作品など数作品ありますが、ここで取り上げたのは2010年公開のリドリー・スコットとラッセル・クロウがタッグを組んだ作品です。
前述の「グラディエーター」と同じ制作陣ですが、「グラディエーター」と違うのはストーリー性です。
本作品は純粋に娯楽映画として捉え、時代のヒーローとして奮戦するさまを楽しんだら、ストレスも解消できます。
ラッセル・クロウの重厚な演技は、映像を通してひしひしと伝わってきます。
ヒロインのケイト・ブランシェットは、独特の色気とともに存在感を示しています。
上映時間:140分
監督 :リドリー・スコット
出演者 :ラッセル・クロウ
ケイト・ブランシェット
ウィリアム・ハート
マーク・ストロング
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エクソダス:神と王 【2015年】
監督は「グラディエーター」や「プロメテウス」などヒット作連発のリドリー・スコット、主役となる「モーゼ」役は「ダークナイト トリロジー」のバットマン役、クリスチャン・ベールです。
紀元前1300年ごろの旧約聖書、出エジプト記に基づく作品ですが、モーゼがヘブライ人を引き連れてエジプトを脱出する場面、紅海が2つに割れるシーンなどは、前出の「十戒」のストーリーを連想させます。
迫力のある映像と壮大な古代エジプトの風景、激しい戦争シーンなどをお楽しみください。
上映時間:150分
監督 :リドリー・スコット
出演者 :クリスチャン・ベール
ジョエル・エジャトン
ジョン・タトゥーロ
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最後の決闘裁判 【2021年】
前出「エクソダス:神と王」に続き、監督はリドリー・スコット、主役をマット・デイモンが務めている歴史ドラマ映画です。
原作は、エリック・ジェイガーの「決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル」で、時代は1386年、中世フランスのパリで行われた決闘裁判の経緯を描いたものです。
「決闘裁判」というのは、証拠などが少ない告訴事件を解決するための手段として、裁判の原告と被告の当事者同士が決闘を行い、その結果が判決代わりとなるものです。
現代では理不尽とも思われる裁判ですが、中世ヨーロッパでは実際にあったことだそうです。
上映時間:153分
監督 :リドリー・スコット
出演者 :マット・デイモン
ベン・アフレック
アダム・ドライバー
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以上で【【歴史・史劇映画】1950年代~2020年代 公開の洋画作品に関するご紹介を終わります。