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2022年3月3日 本文の一部を修正
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2022年8月10日 「Windows 10 21H2」リリースに伴い記述内容を加筆修正
パソコンの動作が遅いと仕事がはかどらない。調べものにも時間がかかる。などストレスの原因になります。
本記事ではWindows10を初期設定のまま使うのではなく、快適に使用するために自分好みの設定する方法について解説いたします。
きっとパソコンの高速化も同時に図れると思います。なお本章における機能や画面例などは、「Windows10 20H2」を基準として解説しています。
2022年8月10日 「Windows 10 21H2」リリースに伴い記述内容を見直し。
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1 アプリケーションの常駐を変更する
1-1 バックグランドアプリを停止する
バックグランドでアプリが動作していると、メモリーやCPUを多く使ってしまいます。不要と思われるバックグランドアプリは終了させてパソコンの動きを軽くしましょう。
スタートメニューの「歯車ボタン」押下 ⇒ 「設定」⇒「プライバシー」と進みます。
1-2 すべてのアプリのバックグランド実行を停止する
1-3 スタートアップフォルダから外す
「スタートアップ」フォルダに入っているファイルやショートカットは、Windowsが起動するたびに自動で実行されます。
起動にも時間を要しますのでスタートアップから外しましょう。 自動起動がよいという方はこのままにしておきましょう。
Windows 10の「スタートアップ」は以下の場所にあります。
C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs¥Startup
1-4 「設定」からスタートアップアプリをオフにする
上記1-2のスタートアップフォルダにあるショートカットアイコンを削除すると、スタートアップから削除できますが、それ以外のアプリは設定でオフにできます。
ただし、アプリによっては停止すると不具合が生ずるものもあります。よく考えて実行しましょう。
- オフにしても問題ないアプリ
ブラウザ
コルタナ
ゲーム関連 - オフにすると問題がありそうなアプリ
クラウドやストレージ関連
周辺機器のアプリ
♦ スタートメニューから「設定」⇒「アプリ」と進みます。
2 システムの設定を変更する
2-1 電源プランを変更する
「電源プラン」設定もパソコンの動きに関係しています。Windows10における「電源プラン」は「バランス(推奨)」「省電力」「高パフォーマンス」の3種類が選択できます。
多くの方は「バランス(推奨)」か、一定時間使用していないとCPUの動作を制限したり、ディスプレイの電源を切ったりする省電力優先で設定しているかと思います。
処理優先の「高パフォーマンス」の電源プランに切り替えて、パソコンの動きを少しでも速くしてみませんか。
- 「スタート」ボタン、「設定」、「システム」を順番にクリックします。
- 左ペインの「電源とスリープ」と右端の「電源の追加設定」を順番にクリックします。
- 左ペインの「電源プランの作成」をクリックします。
- 「高パフォーマンス」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「ディスプレイの電源を切る」と「コンピューターをスリープ状態にする」を入力し「作成」をクリックします。
- カスタム プラン1が作成されました。
2-2 視覚効果の設定を確認する
Windowsにおける「視覚効果」設定は以下の4種類あります。
- コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する。
- デザインを優先する。
- パフォーマンスを優先する。
- カスタム
今回はこの中から「パフォーマンスを優先する」を選択します。なお視覚効果は、項目ごと個別にチェックを入れたり外したりすることができます。
その場合、ラジオボタンの選択は「カスタム」に自動的に移行します。
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「システム」を選択します。
- 左ペインの「詳細情報」と右端の「システムの詳細設定」を順番にクリックします。
- 「システムのプロパティ」が開いたら、メニューの「詳細設定」とパフォーマンスの「設定」を順番にクリックします。
- メニューの「視覚効果」を選択して、「パフォーマンスを優先する」または「カスタム」どちらかを選択します。
好みに応じて項目ごと個別にチェックを入れることができます。
ここでは「アイコンの代わりに縮小版を表示する」と「スクリーン縁を滑らかにする」にチェックを入れて[OK」をクリックします。
3 たまったごみを削除する
パソコン内のごみは使えば使うほどてんこ盛りのようにどんどんたまり、放っておくとストレージの空き容量が少なくなります。
結果としてWindowsやアプリが作業ファイルを作れずパソコンの動作が不調に陥ります。
今回はWindowsの標準機能を使って不要なごみを削除してみましょう。
3-1 一時ファイルを削除する
Windows10の標準機能を利用して「一時ファイル」の中から不要な項目を削除します。
- 「スタート」ボタンを右クリックして「システム」を選択します。
- 左ペインの「記憶域」と右ペインの「一時ファイル」を順番にクリックします。
- 一時ファイルが開いたら、削除する項目にチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックします。
「Windows Updateのクリーンアップ」は、Windowsを以前のバージョンに戻すつもりがなければ削除対象に含めてもよいです。
3-2 ストレージセンサーを設定する
一つ前の画面に戻り、「ストレージセンサー」をオンにして、一時ファイルを定期的に自動削除できるように設定します。
- 「ストレージセンサー」をオンにします。
「アプリで使用されていない一時ファイルを削除します。」にチェックを入れます。
そのほか「ごみ箱」や「ダウンロード」フォルダの削除タイミングも設定できます。
* 本章ではWindowsの標準機能についての解説をしましたが、フリーソフトを利用するとさらに利便性が高まります。
この手のフリーソフトは大変多くあり選択に迷うところです。
わたくしは現在「Glary Utilities pro」というフリーソフトを使っていますが、「CCleaner」も人気のあるソフトです。
これらのソフトは不要なレジストリも削除できたりしますが、知識を得てから利用することをお勧めします。
下に「窓の杜」のリンクを張っておきますので興味のある方は調べてください。
4 アプリを整理整頓する
長期間利用していないアプリはいくつかあると思います。一年間着用しない衣類は今後も着ることはないそうですが、長い間利用していないアプリも同じようなもの、この先も多分使わないのではないでしょうか。
使っていないアプリを整理して、パソコンのパフォーマンスを少しでも向上させるとともに、見た目も快適にしましょう。必要になればまたインストールすればよいのですから。
4-1 スタートメニューで削除する
スタートメニューでアプリを右クリックしたときに、コンテキストメニューで「アンインストール」が表示されたら最も簡単に削除できます。
- スタートメニューにある削除したいアプリを右クリックして、「アンインストール」を選択します。
- もう一度「アンインストール」をクリックします。
上記①のコンテキストメニューからアンインストールをクリックしたときに、「プログラムと機能」画面が表示された場合
「プログラムと機能」画面から「アンインストール」をクリックします。
5 ディスククリーンアップを実行する
ごみファイルをたまったままにしておくと、ストレージの空き容量も徐々に少なくなります。
その結果としてパソコンの動きも遅くなることもあります。不要と思うファイルは削除してパソコン内をすっきりさせましょう。
最初に行う基本手順は「ごみ箱」アイコンを右クリックして「ごみ箱を空にする」を選んで削除することです。
「ディスククリーンアップ」機能を利用すると、一時ファイルや不要なプログラムなどをまとめて削除できます。
5-1 ディスクのクリーンアップ
タスクバーの検索欄に「ディスク」と入力 ⇒「ディスククリーンアップ」を選択 ⇒ ドライブを選択
以下の手順でも同様のことができます。
エクスプローラーを表示 ⇒ 「Cドライブ」を右クリック ⇒ 「プロパティ」をクリック ⇒ 表示された画面から「ディスクのクリーンアップ」を選択
- ディスククリーアップを実行するドライブを指定します。
- 削除したいファイルにチェックして「OK」をクリックします。
- 「ファイルの削除」をクリックすると削除完了です。
5-2 システムファイルのクリーンアップ
エクスプローラーを表示 ⇒ 「Cドライブ」を右クリック ⇒ 「プロパティ」をクリック ⇒ 「ディスクのクリーンアップ」と進みます。
- 「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。
再度ドライブを選択する画面が出たらドライブを指定します。
ドライブ内のスキャンが実行されます。 - 削除したいファイルにチェックを入れて「OK」をクリックします。
- 「ファイルの削除」をクリックします。
今回は使用中のパソコンをさらに快適に使用するために、Windows10の初期設定の一部を変更してみました。
以上で「『Windows 10』簡単な設定変更で高速化を図る」の解説を終わります。