Windows 11や10にインストールされているアプリケーションの種類には、大きく「ストア アプリ(UWPアプリ)」と「デスクトップ アプリ」があり、現在は両方を併用で使用する共存状態になっています。
2つのアプリケーションは見た目がほとんど同じで、その種類を見分けることはほとんど不可能です。
そこで本記事では、Windows 11で2つのアプリケーションの特徴と、種類を見分ける方法について解説いたします。
解説に使用したOSは「Windows 11 Pro 24H2 OSビルド:26100.3037」です。
アプリケーションの更新や削除については、以下の関連記事をご参照ください。
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1 アプリケーションの特徴
1-1 ストア アプリの特徴
- Microsoft Storeから配布されているアプリです。(Microsoft Storeからしかインストールできない)
- ユニバーサルWindowsプラットフォームを用いたアプリであることから、「UWPアプリ」と呼ばれることもあります。
- 複数のデバイスで共通使用できます。
- アプリの公開前にMicrosoft Storeで審査されるので、信頼性と安全性が高くなっています。
- アップデートは一括して自動で実行されるのが基本です。
- 具体的なアプリとしては、メール、カレンダー、メモ帳、Microsoftフォト、Groove ミュージック、Movies & TV、Microsoft To Do、スマートフォン連携、Xbox など、多くあります。
1-2 デスクトップ アプリの特徴
- 従来から存在するアプリでデスクトップ環境で利用します。
- メーカーの公式サイトやサードパーティ配布サイト、あるいは物理メディアなど、入手経路に制限はありません。
- 実行ファイルの .exe や .msi 形式で提供され、これらを実行することでインストールできます。
- マルウェアなどのセキュリティ リスクがあります。
- インストールやアップデートはアプリごとに行います。
- ストア アプリと比較すると、無料のフリーソフト、有料ソフトなど実用的なアプリが圧倒的に多くあります。
- 具体的なアプリとしては、Microsoft Office、Adobe Photoshop、ChatGPT、Google Chrome、Mozilla Firefox、など数え切れません。
2 アプリの種類を見分ける手順
本章ではアプリの種類を見分ける2通りの方法についてご紹介いたします。
2-1 設定アプリから見分ける手順
- 「スタート」ボタンを右クリックし、表示されたジャンプリストの「インストールされているアプリ」をクリックします。
- インストールされているアプリ一覧が表示されます。
種類を確認したいアプリ名の右端にある「・・・」をクリックし、表示された内容を確認します。
種類がストア アプリの場合は「詳細オプション」が表示されます。
種類がデスクトップ アプリの場合は「詳細オプション」は表示されません。
2-2 すべてのアプリから見分ける手順
- タスクバーの「スタート」ボタンと、右上の「すべて」を順番にクリックします。
- アプリ一覧が表示されます。
アプリの種類を確認したいアプリ名を右クリックします。(一例として、Microsoft Teamsを右クリック)
開いたメニューの「詳細」でマウスホバー(マウスポインターを合わせる)し、表示内容を確認します。
以下のように「ファイルの場所を開く」の項目の有無でアプリの種類を見分けることができます。 - 種類がストア アプリの場合は「ファイルの場所を開く」という項目は表示されません。
- 種類がデスクトップ アプリの場合は「ファイルの場所を開く」という項目が表示されます。
一例として「Paint.NET」アプリで確認しました。 - 以上で操作完了です。
ストア アプリの場合は、格納先である「C:\Program Files\WindowsApps」を開くことでも確認できますが、アクセス権を変更しないと開くことはできません。多くの手間を要するのでこの方法はお勧めできません。
以上で「Windows 11の設定:ストア アプリ(UWPアプリ)とデスクトップ アプリを見分ける方法」に関する解説を終わります。
Windows 11のアプリケーションについては、以下の関連記事も合わせてご覧ください。
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